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週刊ダイヤモンド「経済学者・経営学者・エコノミスト163人が選んだ『ベスト経済書』」
2007年12月22日号, 週刊ダイヤモンド, 114~121ページ
【4位】
| 不況のメカニズム―ケインズ「一般理論」から新たな「不況動学」へ (中公新書 1893) | |
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●著者のケインズ経済学解釈の集大成ともいえる本。現状批判よりも、ケインズ経済学の再構築を目指している側面のほうが印象深かった(齊藤誠・一橋大学教授)
●ケインズ経済学の有効性と限界を明確にし、現在の日本の経済政策をその議論の延長線上に示した(杉浦勝章・下関市立大学准教授)
●著者独自の小野理論をわかりやすく、かつ現実の日本経済との関連で説明する。知的刺激に溢れている(井堀利宏・東京大学教授)
●不況対策としてのケインズ経済学は、多くの批判にもかかわらずいまだに有効。ケインズが十分に検証しなかった不況のメカニズムを明らかにし、新たな不況動学論を提示(水谷重秋・南山大学教授)
●著者の独創的研究の集大成。迫力十分である。おなじみのケインズ理論を換骨奪胎して小野・ケインズ理論を再構築する。一九九〇年代不況から現在に至るまで、現実をうまく説明できる点で、小野・ケインズ理論の射程は広い(熊野英生・第一生命経済研究所主席エコノミスト)
【5位】
| 市場を創る―バザールからネット取引まで | |
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●市場を機能させるプラットフォームを明解にし、歴史をたどりながら競争の意味を問う(小見志郎・県立広島大学教授)
●市場を機能させるには、自由放任主義に従えばよいわけではなく、適切な制度設計が必要であることを説く。紹介事例に卓越した洞察力と幅広い知識が垣間見られる(樋口美雄・慶應義塾大学教授)
●市場は放っておいても勝手に機能するものではなく、社会的・制度的にうまく設計されることこそが重要であると教える(山本昌弘・明治大学教授)
●今年ノーベル賞の対象となった「メカニズムデザイン」の考え方をやさしく説明し、行政が市場に直接介入するのではなく、ルールをつくることによって望ましい状態を実現することを説く(池田信夫・上武大学大学院教授)
●市場機能が働くための条件と、その費用および便益を説得的に示した好著。残念ながら、著者の遺作となってしまった(北村行伸・一橋大学経済研究所教授)
【6位】
| 構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌 | |
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●小泉構造改革の経済政策担当者による経済理論と実際の政策への適用についての論争の書。政治家たちの抗争についての話もおもしろい(鈴木正俊・拓殖大学教授)
●学者が政治にかかわり、政策運営に携わった。その体験談が生々しい(阿部誠・東京大学教授)
●構造改革と郵政改革の司令官による貴重な記録。郵政民営化などを解説する類書はあるが、改革の現場にいた人物の日誌は興味深い。政策プロセスの変化と金融改革における不良債権処理(特にりそな)も、郵政民営化と同レベルの大きな転換点だったと思う(名越洋子・明治大学教授)
●「官僚の無謬性」の呪縛と「抵抗勢力」の圧力のなかで構造改革を進めていった五年半の記録。「戦略は細部に宿る」との言葉が印象的(中里透・上智大学准教授)
【6位】
| 新時代の中小企業金融―貸出手法の再構築に向けて | |
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●現在、中小企業金融について問題になっている論点のほとんどを明快に説明し、重要な事実を示してくれる。必読の文献となった(伊藤修・埼玉大学教授)
●感覚的な議論でなく、アンケートデータに基づいた有益な議論を展開(家森信善・名古屋大学教授)
●中小企業金融を理論的枠組みと実証的手法で明らかにしようという新しいアプローチの代表(今喜典・青森公立大学教授)
●トランザクション・バンキングの諸形態、その可能性と問題点について深く検討し、今後を展望する(斉藤美彦・獨協大学教授)
【6位】
| H. ミンツバーグ経営論 | |
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●マネジメントとマネジャーの役割を理論的にわかりやすく著したものであり実践的。第一線で働くマネジャーたちにとっても必要な一冊といえる(森隆行・流通科学大学教授)
●「HBR」誌に掲載された一〇編の論文を収めたアンソロジー。その領域は、経営者、戦略形成、組織設計に及ぶ。「日本企業に戦略はほとんどない」と言ったM・ポーターを、「日本企業から戦略を学べ」と論破したように、ミンツバーグの理論には、もてはやされる理論や常識を超える理論展開のおもしろさがある(森本博行・首都大学東京教授)
●ミンツバーグ経営学の全体系を知りうる一冊。右脳と左脳または戦略計画と創発戦略のバランスなど、安易な合理性追求に警鐘を鳴らしつつも、有効な経営理論を追求し続ける著者の姿勢に感銘を受ける(山本昌弘・明治大学教授)


失われた15年唯一の果実
ケインズ経済学の限界を鋭く指摘。

詭弁にしかすぎない

論文集だからか