メイン > 日経流通新聞MJ『身につく読書』 > 2006年4月7日~6月30日

競争的共創論―革新参加社会の到来
競争的共創論―革新参加社会の到来小川 進

白桃書房 2006-06
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今日、最も洗練されたマーケティングツールとノウハウを持つコンビニエンスストアを軸に、現代の日本市場の特徴を現場重視の経営学者が明らかにする。

■2006/06/30, 日経流通新聞MJ, 22ページ

誰かに教えたくなる老舗の底力
誰かに教えたくなる老舗の底力本間 之英 篠田 達

講談社 2006-04-26
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一つのことに力を注ぎ、一家を成した様々な老舗の、世界をも驚かせるその実力とは。ちょっと変わった一流品ガイドとしてもお薦め。

■2006/06/30, 日経流通新聞MJ, 22ページ

W杯ビジネス30年戦争
W杯ビジネス30年戦争田崎 健太

新潮社 2006-05-30
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おすすめ平均 star
starサッカー好きなら読んでおくべし
star綺麗事だけでは招致できない

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ブラジルのスポーツ用品メーカー「アスレタ」の経営者、ゼ・カルロスはある時、熱狂的な支持を得ているサンパウロの人気サッカークラブ、コリンチャンスの練習を見学していた。そこでふと感じたことが、サッカービジネスの夜明けを告げるきっかけとなった。

当時、クラブには練習着というものがなく、選手たちは使い古したユニホームを練習着代わりに使っていた。毎日使うため、汚れたり破れたりしており、そこで彼はクラブに練習着の無償提供を申し出た。アスレタのロゴ入り練習着で行われるコリンチャンスの練習風景はスポーツ紙に大きく取り上げられ、アスレタは一気に人気ブランドとなる。この手法は欧州のクラブにも広がった。一九五〇年代の話だ。

やがて肥大化し、様々な利権が絡んでいくサッカービジネス。本書はワールドカップ(W杯)招致合戦を舞台に、国や企業が時には権謀術数を駆使する駆け引きを描いた。特に政治的駆け引きを理解するうえで格好の読み物だ。駆け引きの中で、日本は二〇〇二年W杯の単独招致争いに敗れた。スタジアムの外でもサッカーは面白い。

■2006/06/30, 日経流通新聞MJ, 22ページ

購買心理を読み解く統計学―実例で見る心理・調査データ解析28
購買心理を読み解く統計学―実例で見る心理・調査データ解析28豊田 秀樹

東京図書 2006-06
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見えないブランド力の測定法など、心理学と統計学の接点である心理統計学をマーケティングに生かす手法を実例を使って解説する。

■2006/06/23, 日経流通新聞MJ, 18ページ

ダイエーを私に売ってください。
ダイエーを私に売ってください。広野 道子 高嶋 健夫

徳間書店 2006-05
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経営破綻した洋菓子のヒロタを立て直した著者が、「アナログ企業を磨き上げる」といった自らの経営を語る。

■2006/06/23, 日経流通新聞MJ, 18ページ

トレンド記者が教える消費を読むツボ62
トレンド記者が教える消費を読むツボ62石鍋 仁美

日本経済新聞社 2006-06-01
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事象の紹介にとどまる多くのトレンド本とは一線を画す。六十二の流行現象を深く掘り下げ、商品開発やマーケティングに生かす視点を提供してくれるのが本書だ。

例えば「団塊の世代」。ボリュームのある塊が一斉に離職し、消費市場に参入するイメージを持ちがちだが、高度成長期の成功体験に基づいた企業の幻想と分析する。一九四七―四九年生まれの「狭義の」団塊世代六百八十万人のうち、二〇〇七年から三年間で実際に離職するのは百四十四万人程度。肉体の変化や家族の状況、資産格差もあり、ひとくくりでつかまえることを断念することこそが団塊世代攻略の出発点であると説く。

団塊世代の支持から都内で増えている「フォーク酒場」。店の一角のステージで、おじさんたちが入れ代わり立ち代わりフォークソングやニューミュージックを披露する。ここからは「懐かしさ」と「昔の夢の実現」というキーワードが浮かび上がるという。「五十歳から」を前面に出した商品のヒットは、この言葉が上質の証(あかし)と受け入れられるようになってきたと読む。様々な事例が盛り込まれ、うんちく部分も面白い。

■2006/06/23, 日経流通新聞MJ, 18ページ

花王の「日々工夫」する仕事術
花王の「日々工夫」する仕事術高井 尚之

日本実業出版社 2006-05-27
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花王と専属契約し、8年間企画ライターとして働いた著者が、社員の仕事ぶりに焦点を当てて、同社の強さの秘密を解き明かす。

■2006/06/16, 日経流通新聞MJ, 14ページ

1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方―儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法
1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方―儲けのネタが今すぐ見つかるネットマーケティング手法滝井 秀典

PHP研究所 2006-03-21
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ネットでどのようにして消費者の需要を見つけ、どうやって顧客を自社サイトに誘導するのか。検索キーワードにその答えがあるという。

■2006/06/16, 日経流通新聞MJ, 14ページ

戦後戦記 中内ダイエーと高度経済成長の時代
戦後戦記 中内ダイエーと高度経済成長の時代佐野 眞一

平凡社 2006-06-13
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ダイエー創業者の中内功が死去して九カ月近くが過ぎた。直後には様々なメディアで特集が組まれたが、最近では口の端に上ることも少なくなった。そもそも中内は何者だったのか、ダイエーとは何だったのか。「カリスマ」の著者が改めて問いかける。

闇市から始まり、創業十五年で売上高日本一の小売業に成長、バブル崩壊で行き詰まり、最後には産業再生機構入り。ダイエーの歴史は日本が歩んだ戦後の六十年とも重なる。「中内は戦後大衆の欲望に最も忠実だった」。日本の消費社会史そのものでもある。

全三百四十九ページ、三部構成。小泉政治との関連にも踏み込んだ著者の分析・ルポのほか、清水信次(ライフコーポレーション会長兼最高経営責任者)や鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス会長兼最高経営責任者)らへのインタビュー、吉本隆明や中村うさぎ、樋口恵子らによる評論・エッセー、堤清二との五時間に及ぶ対談も収録。巻末にはその時々の店舗の様子と折り込みチラシの写真を掲載した。

小売業とは、企業とは、消費者とは――。ページをめくりながら、様々なことを考えさせられる一冊だ。

■2006/06/16, 日経流通新聞MJ, 14ページ

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するスティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛

東洋経済新報社 2006-04-28
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日常生活から犯罪まで。統計と論理で通念をひっくり返していく。米国の若手経済学者とジャーナリストの共著。

■2006/06/09, 日経流通新聞MJ, 18ページ

新富裕層の消費分析―藤巻流!「勝ち組」の意識を探る
新富裕層の消費分析―藤巻流!「勝ち組」の意識を探る横田 浩一 桑原 太郎

日経広告研究所 2006-03
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消費に積極的な新富裕層の意識を調査し、5つに分類。攻略法を指南する。新富裕層が多く住む場所の地図も掲載。

■2006/06/09, 日経流通新聞MJ, 18ページ

小売業の外部性とまちづくり
小売業の外部性とまちづくり石原 武政

有斐閣 2006-03
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小売業とまちづくりを巡る議論が活発化している。その理由を「小売業をもはや小売業の枠組みの中だけでは考えることができなくなったことの表れ」だと、大阪市立大学などで商業論を研究してきた著者は考える。

既存の商業論はこうした現実的要求に応えてきたか。そんな反省から外部性という概念を用い、これからの商業のあり方を論じたのが本書だ。外部性とは、ある経済主体の行動が他の経済主体に影響を及ぼすこと。こう説明すると抽象的で難解な議論が展開されている印象だがそうではない。著者が目指すのは「現実的な商業論」だからだ。

通販以外の小売業に店舗は不可欠だ。商品や店舗設計、消費者対応など自分の意思で決定できるのが内部性。これに対し、店舗が店舗以外のもの(周囲の店、商店街、地域社会など)に及ぼす影響(外部性)への考察が従来の商業論に欠けていたと著者は主張する。

こうした問題意識を前提に大小小売店と、都市機能、街並み、コミュニティー、公共性などとの関係を論じていく。巨大ショッピングセンター規制や商店街へのチェーン店進出など、今日関心を集める問題への新たな視座を提供してくれる。

■2006/06/09, 日経流通新聞MJ, 18ページ

欲しい社員を無駄なコストゼロで採る方法
欲しい社員を無駄なコストゼロで採る方法大友 常世

ダイヤモンド社 2006-04-07
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人手不足の時代にどうやって優秀な社員を確保するか。自社ホームページの活用にこそ、そのカギがあるという。

■2006/06/02, 日経流通新聞MJ, 14ページ

ソリューション営業成功の仕事術―ここを変えればうまくいく!!ソリューション営業を強くする50のヒント
ソリューション営業成功の仕事術―ここを変えればうまくいく!!ソリューション営業を強くする50のヒント川島 章司 日本コンサルタントグループ情報ビジネス研究所

日本コンサルタントグループ 2006-04
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成功の仕事術』川島章司著 顧客が抱える問題の解決策を提案することで商品の販売につなげるソリューション営業について、50のヒントを紹介。

■2006/06/02, 日経流通新聞MJ, 14ページ

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)佐々木 俊尚

文藝春秋 2006-04
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国内外で大きな注目を浴びているGoogle(グーグル)。検索サイトして有名だが、次々と新サービスを打ち出し、既存の様々なビジネスを脅かそうとしている。本書はグーグルがどこに向かい、どんな影響が及びそうなのか描いた。

中でもページを割いているのが、ネット広告事業。「収益構造を見る限り、グーグルは巨大な広告代理店になりつつある」とし、成長力の根源を詳しく解説している。

グーグルが強いのは、従来の広告のあり方を大きく転換した点にあるという。検索キーワードにより広告を表示する「アドワーズ」で大手代理店の扱わない地方の零細企業を広告主として取り込み、目立たないホームページにも広告を出す「アドセンス」によって無数の個人サイトを広告媒体に仕立て上げた。

しかも、それをコンピューターシステムとして構築。営業などの力を借りずに、広告事業を急拡大している。

羽田空港近くの駐車場や地方のメッキ工場がネット広告で売り上げを伸ばした話など国内の具体例も盛り込んだ。全体像を押さえながら、個別の手法についても知ることができ、個人商店などにも参考になりそうだ。

■2006/06/02, 日経流通新聞MJ, 14ページ

新・日本の時代―結実した穏やかな経済革命
新・日本の時代―結実した穏やかな経済革命スティーヴン・K. ヴォーゲル Steven K. Vogel 平尾 光司

日本経済新聞社 2006-05
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バブル崩壊後の長い停滞の時代に、日本の経済システムはいかに変容し、復活したのか? 徹底した現場取材から解明する。

■2006/05/26, 日経流通新聞MJ, 14ページ

ゴールデン・サイクル―「いざなぎ超え」の先にあるもの
ゴールデン・サイクル―「いざなぎ超え」の先にあるもの嶋中 雄二

東洋経済新報社 2006-05
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4つの波長の異なる波がすべて上昇へと転ずる60年に一度の「ゴールデン・サイクル」。日本はこの大きな波を乗りこなせるのか。

■2006/05/26, 日経流通新聞MJ, 14ページ

資源インフレ―日本を襲う経済リスクの正体
資源インフレ―日本を襲う経済リスクの正体柴田 明夫

日本経済新聞社 2006-04
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BRICs、特に中国の急成長に伴う需要の急拡大を背景に、資源価格は高騰を続けている。さらに米国および中国のエネルギー戦略、中東を舞台とする各国の資源争奪、ファンド資金の流入などの要因が状況をさらに熱くし、従来の「資源インフレ」とは明らかにその様相を異にする。

しかしエネルギー資源の八〇%を輸入に頼る日本では前回の石油ショック時に比べ、パニックは起こっていない。先の石油危機を契機に日本経済は省エネ・省資源化を進め、その後もその体型を維持させていることが要因であると著者は言う。省エネより経済発展によって国を豊かにすることを優先せざるを得ない新興工業国とは好対照といってよい。高い資源価格をビジネスチャンスに変えるだけの潜在能力を日本は有しているのだ。

資源の開発から生産まで十年ほどの時間がかかるという。長期的な資源価格の高止まりの状況をいかに生き抜くか、本書の最後にいくつかの提案が述べられている。「LOHAS対応ビジネスの可能性」などは、われわれ小売りの場でもヒントとなるように思われた。

■2006/05/26, 日経流通新聞MJ, 14ページ

シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
シュガーマンのマーケティング30の法則  お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとはジョセフ・シュガーマン 佐藤 昌弘 石原 薫

フォレスト出版 2006-03-08
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消費者に購入を決断させる30の「心理的トリガー」を、豊富な事例で解説。

■2006/05/19, 日経流通新聞MJ, 18ページ

仕事心の育て方 ビジネスで人生でひと花咲かせたいあなたへ
仕事心の育て方 ビジネスで人生でひと花咲かせたいあなたへ渋井 真帆

小学館 2006-03-16
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仕事を通して成長できる人の視点、心の持ちようを仕事心(ごころ)と名付け、「今日の小さな壁を作ってまずクリア」など仕事心を育てる25のポイントを紹介。

■2006/05/19, 日経流通新聞MJ, 18ページ

姫様商売―身近なセレブでブームを作る
姫様商売―身近なセレブでブームを作る平舘 美木

日本経済新聞社 2006-04
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モノがあふれかえるなか、信頼できる仲間や同好の士の推薦が商品購入の鍵を握るようになってきた。口コミ効果に注目、意図的にヒット商品を生み出す試みも盛んだが、本書はこうした従来の口コミマーケティングの限界を指摘、今までにない発想からの方法を提案している。

例えば口コミ部隊のリーダー選び。美人で、頭がよくて、しっかりしていてといった女性がいれば適材適所と思いがちだが、大きな誤解。場合によっては圧迫感を受けてしまう。偉大な女王様ではなく「ヒメ」を選ぶのがコツという。

「ヒメ」とは好き嫌いがはっきりしていて自己主張が強くて、しかし周りから絶対に憎まれない。加えて、豊富な情報を持ち、美しくなろうと常に努力する“力技美人”。言ってみれば、華があり、ちょっと頑張れば手が届く身近なあこがれの女性で、彼女たちが愛用し話題にすれば、周囲の人が勝手にまねして使い始めるという。

筆者は「ヒメ」たちを集めたマーケティング組織を運営している。その活動を通して得た彼女らの素顔や考え方、好みをふんだんに紹介。女性消費のからくりを理解するのにも役立つ。

■2006/05/19, 日経流通新聞MJ, 18ページ

使い捨てられる若者たち―アメリカのフリーターと学生アルバイト
使い捨てられる若者たち―アメリカのフリーターと学生アルバイトスチュアート タノック Stuart Tannock 大石 徹

岩波書店 2006-03
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北米のファストフード店やスーパーで働く若者のルポ。低賃金、低地位、不安定な労働状況の解決策を提案する。

■2006/05/12, 日経流通新聞MJ, 23ページ

サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門
サザエさんと株価の関係―行動ファイナンス入門吉野 貴晶

新潮社 2006-02
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「サザエさんの視聴率が上がると株価が下がる」のは本当か。経済分析に人間心理や行動を加味した「行動ファイナンス」が導く意外な法則の数々。

■2006/05/12, 日経流通新聞MJ, 23ページ

宗教としてのバブル
宗教としてのバブル島田 裕巳

ソフトバンククリエイティブ 2006-03-16
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宗教学者による消費社会分析という異色の書。バブルを経済現象ではなく精神現象としてとらえ、「バブルを知る世代」と「知らない世代」の衝突を予測する。

深夜の繁華街でタクシーがつかまらない。困った状況のはずなのに「まるでバブルのよう」と何だかうれしくなる。そんな非合理的な感覚を持つ人は「バブルという宗教」に今もとりつかれていると著者は言う。

著者の区分では現在五十代の団塊世代から団塊ジュニアまでの幅広い層が「バブルマインド」の持ち主。特に年長者層は心の内に非日常的なバブル消費を一種の「神秘体験」として刻み込み、深く反省もせず、その再来を願い続けている。

これに対し一九八〇年以降に生まれたのがバブルを知らない世代だ。家や地域への回帰を志向し、家業復権の兆しがある。戦後という時代を「戦争を知らない子供たち」が担ったように、バブル後という新時代は「根本的に異なる価値観」を持つ「堅実で前向きな」この世代が作るべきだと主張。仮にバブル的な好景気が訪れても、「宗教体験としてのバブルマインド」を持たないこの世代は安易に乗らないだろうとしている。

■2006/05/12, 日経流通新聞MJ, 23ページ

人口減少デフレは始まっている―21世紀に横たわる第五の景気循環
人口減少デフレは始まっている―21世紀に横たわる第五の景気循環公文 敬

東洋経済新報社 2006-04
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人口減少が経済に及ぼす様々な影響を歴史上の事実も織り込み多面的に研究。今後の日本市場の動向を考える上で無視できない1冊。

■2006/04/28, 日経流通新聞MJ, 18ページ

ミュージアム・マーケティング
フィリップ コトラー (著), ニール コトラー (著)

「ミュージアム・マーケティング」フィリップ・コトラーほか著 特異な商品と限られた顧客層。ミュージアムは顧客限定的市場の典型例。さすがはコトラー。目の付けどころが違います。

■2006/04/28, 日経流通新聞MJ, 18ページ

ターゲット・メディア主義―雑誌礼讃
ターゲット・メディア主義―雑誌礼讃吉良 俊彦

宣伝会議 2006-04
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雑誌を中心に据えて、対象を狙い撃ちする媒体の手法を考察する。「ターゲット・メディアの力を説くために、私は電通を去り、会社を興し、本書の執筆にいたった」と言い切る著者の雑誌に対する思い入れが全ページに「炸裂(さくれつ)」する。文章の勢いが気持ちいい。

著者はかつて、「メディアと言えばマス・メディア」「広告の使命は“できるだけ多く”の人に伝えることだと思い込んでいた」。ところが、電通の雑誌局でアルマーニの日本進出時のブランド・ビジネス戦略を担当し、アルマーニ側から「むやみに広く大勢の人に知れわたると、ブランドイメージが崩壊するから気をつけろ、という忠告」をされ、ショックを受ける。

「最も重要なことは、情報が到達する人数ではない。しかるべき人に情報を伝え、商品を手にしてもらう。その他大勢=大衆に行きわたらせないことが、顧客を満足させ、企業価値を高める」

雑誌づくりにたずさわる人はもちろん、個別化し、見えにくくなったターゲットに訴求しなければならないすべてのマーケターにとって、必読の書と言えるだろう。(宣伝会議、一八九〇円)=本橋一夫・丸善丸の内本店ブックアドバイザー

■2006/04/28, 日経流通新聞MJ, 18ページ

バズ・マーケティング
バズ・マーケティングマーク・ヒューズ 依田 卓巳

ダイヤモンド社 2006-03-03
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口コミ効果を意図的かつさりげなく獲得する方法を、「広告が混雑していない媒体を探す」など具体的に紹介した。

■2006/04/21, 日経流通新聞MJ, 18ページ

営業戦略の実際
営業戦略の実際北村 尚夫

日本経済新聞社 2006-03
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いきあたりばったりになりがちな営業戦略をどうやったら確実に実行できるものにできるのか。「現状分析」「基本戦略」など5つの段階で解説した。

■2006/04/21, 日経流通新聞MJ, 18ページ

セブン-イレブン覇者の奥義
田中 陽 (著)

長年にわたって増収増益を続けるセブン―イレブン・ジャパン。なぜ同社は強いのか。流通業界のニュースを二十年以上にわたり追ってきた記者がつかんだ「奥義」を紹介するのが本書だ。

一言で言ってしまえば、強さの源は、消費者が買いたいと思う商品を必要なだけ店頭に並べることに毎日、愚直に取り組むことにある。「売るための仕組み」というソフトを、社を挙げて絶えず更新しているという。

簡単なようだが、実はこの作業を貫き通すことは難しい。例えば物流。どうすればできたての商品を店頭に届けられるか、どうすれば欠品を防げるか。それを達成するため、同業他社の製品を混載して商品を店に運ぶ共同配送や多頻度少量配送など次々に常識破りの改革に取り組んだ。その都度、強い抵抗に遭い、実現までにかなりの時間と労力を要した。

商品開発はもとより、店舗作り、システム開発などの幅広い分野で、どんな愚直な取り組みを繰り返しているのか。そして、数々の試行錯誤がどう形になり、消費意欲に火を付けているのかを浮き彫りにしていく。詳細なエピソードもふんだんに盛り込まれており、面白く読める。

■2006/04/21, 日経流通新聞MJ, 18ページ

買う気にさせる3秒ルール
買う気にさせる3秒ルール喜山 荘一 ドゥ・ハウス

中経出版 2006-03-16
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消費者が店頭で商品を見て購入を決めるまでの3秒間に、いかに買う気にさせるか。売り場作りや商品開発のヒントを紹介。

■2006/04/14, 日経流通新聞MJ, 18ページ

80対20の法則を覆す ロングテールの法則
80対20の法則を覆す ロングテールの法則菅谷 義博

東洋経済新報社 2006-02-24
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ニッチな需要がネットでは意外と大きな商売になる「ロングテール」現象について、具体的な方法にも踏み込んで解説。

■2006/04/14, 日経流通新聞MJ, 18ページ

「へんな会社」のつくり方
「へんな会社」のつくり方近藤 淳也

翔泳社 2006-02-13
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「へんな会社」とは、三日付の本紙最終面にも登場したネット関連ベンチャー、はてな(東京・渋谷)のこと。事業内容の独自性はもちろん、新サービス開発のために合宿したり、「前日と同じ場所に座ってはいけない」ルールを採用したり、へんな会社なのである。

著者はこの会社の社長。風変わりな組織運営の仕方にはいずれも明確な理由があり、試行錯誤と熟考を経た上で実行しているという。合宿は目的の仕事に集中でき、生産性が格段に高まる。席替えは社内のコミュニケーションに偏りがなくなり、営業と開発の人がたまたま隣同士になって面白い話ができたといった効果があるそうだ。

根底にあるのが「世の中は誰かが適当に作った仕組みで動いており、人類の英知を集めた最適解ではない」という著者の世界観。どんなささいなことでも、違う方法を試すなど、自ら検証しないと気が済まない。加えて、ネットの登場で情報伝達の環境が大きく変わっているのだから、会社運営も一から変わって当然というわけだ。

同社の社員数は十数人。そっくりまねするのは難しいが、組織運営に悩む中堅・大手企業にも参考になるはずだ。

■2006/04/14, 日経流通新聞MJ, 18ページ

これで合格!日商検定販売士新3級攻略ガイド
これで合格!日商検定販売士新3級攻略ガイド鈴木 豊

商業界 2006-03-18
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販売士試験対策の入門書。今年度から3年をかけてより実用的な内容に全面改定される同試験について、変更点を中心に解説した。

■2006/04/07, 日経流通新聞MJ, 14ページ

愛されるサービス
愛されるサービス新川 義弘

かんき出版 2006-03-07
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著者は米ブッシュ大統領が東京・西麻布で会食した際の接客を担当。ホスピタリティーは下僕のサービスではなく、50:50の関係から生まれると説く。

■2006/04/07, 日経流通新聞MJ, 14ページ

RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス
RSSマーケティング・ガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス塚田耕司 滝日伴則 田中 弦

インプレス 2006-02-02
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次々に新技術・サービスが登場するインターネットの世界。最近、注目を集めているのが「RSS」である。サイトが更新されたかどうか知らせてくれる仕組みのことで、電子メールやウェブサイトに続く第三の情報メディアになるとみられている。本書は最新事例をもとにビジネスの可能性を解説した。

「更新を知らせてくれる。たったそれだけ?」。門外漢には何がすごいのかピンとこないが、本書を読むと次第にわかってくる。これまでサイトの更新を確かめるには直接アクセスするしかなかったが、RSSなら複数のサイトの更新内容を一覧表として一目で確認できる。ネット上の最新情報を探し出す手間と時間が大幅に短縮でき、世界中で急速に利用が広まっているという。

もともとブログ(日記風簡易ホームページ)とともに発展した機能だが、米国では大手企業の活用も進み、各ニュースサイトが導入したほか、RSSを使った広告も登場しているそうだ。

著者は日本でRSS関連のビジネスに携わる六人の企業経営者・専門家。メールマガジンと比較した販促ツールとしての特徴など、専門的な内容も豊富だ。

■2006/04/07, 日経流通新聞MJ, 14ページ

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