メイン > 日経流通新聞MJ『身につく読書』 > 2006年10月6日~12月22日
| 2010年のアジア―次世代の成長シナリオ | |
![]() | 野村総合研究所 野村総研= 東洋経済新報社 2006-11 売り上げランキング : 32268 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「かつての日本はタイにとって重要なODA供与国であった。現在のタイは経済発展が進み、他の後発国への支援国となっている。日本とタイの発展支援関係は、タイが支援を受ける側から、発展のパートナーとしての位置づけに変容している」
これは本書の中のタイに関する記載の一部。続けて統計に基づきタイ経済の現状における日本経済の役割を解説しつつ、いかに日本の直接投資がタイ経済の洗練の役に立ったかを説く。さらに「日本の直接投資によって、アジア諸国の産業構造がより洗練された産業に向けて変革していく」と断言する。
つい最近、上海の工業用地における立ち退き問題で話題になってしまった中国。複雑かつ保護主義的経済構造で進出の難しいインド。他にも数えきれないほどのリスクが山積するアジア経済。
日本をとりまくアジア経済は今後一層複雑さを増していくだろうが、本書の基底を貫く日本の技術・経済力に対する圧倒的な自信と誇り、アジア経済の先行きに対する明るい見通しは、読むものにも伝わり、一種のすがすがしさを与えてくれる。
| よく見るあのブランドのマーケティング戦略を見抜く | |
![]() | スティーヴ・コーン オープンナレッジ 2006-12 売り上げランキング : 10365 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
数多くのグローバル・ブランドのマーケティング事例を平易に紹介。アイデアが豊富。
| 新女性マーケット Hahako世代をねらえ!―男が知らない母娘の消費と恋と胸のウチ | |
![]() | 牛窪恵+これからの家族を考える会 ダイヤモンド社 2006-12-08 売り上げランキング : 39825 おすすめ平均 ![]() マーケッターは要注目! 感動したぁ~Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナコではなくハハコ。団塊世代の母親と娘が日本の消費動向を左右する。
| 営業の急所 | |
![]() | 佐藤 康行 うえやま 洋介 ハギジン出版 2006-11-17 売り上げランキング : 41793 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
営業担当者の問題を解決し、売り上げに結びつけるポイントは何か。営業指導を行っている著者が、効果的な71項目の事例を紹介。4コマ漫画付き。
| なるほど納得! ザ外食物語 | |
![]() | 村本 信幸 幸書房 2006-11 売り上げランキング : 177093 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
すかいらーく在籍25年の著者が、経験した様々なエピソードをエッセー風に紹介。日本の外食産業の歩みや意外な一面が感じられる一冊
| マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる―いつも失敗するのは「差別化したつもり」だった | |
![]() | 森本 尚樹 明日香出版社 2006-11 売り上げランキング : 37223 おすすめ平均 ![]() マーケティング本の決定版! ついに誕生!「疑え主義」の新マーケッタ-。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
競合他社の商品をよく研究し、市場調査を行い、より付加価値の高い商品で対抗する。一見当たり前に見えるこんなマーケティング手法に実は落とし穴がある。本書は発想の転換を提唱する。
他社の商品の強みを取り入れて、そこに付加価値を付けたとしても、それは物まね商品の域を出ない。まずは思い切って他社の強みとする部分を捨てる。そして、正反対のものに置き換えることが独創的な商品の開発につながると説く。
例えば、千円の低料金で急成長しているヘアカット専門店「QBハウス」は、シャンプーやひげそりなど業界の常識を捨て、カットの時間をわずか十分に置き換えることで新たな価値を生み出した。
顧客の声の集め方についても同様。単刀直入に「どのような商品なら購入してもらえるか」と聞いても、「高品質で低価格の商品」という答えしか返ってこない。聞くべきことは、顧客がどんな問題点を抱えているか。その解決法を考えることの中に、ヒット商品を生み出す芽がある。
著者はマーケティングの日本語訳を「売れる・儲かる仕組み」と定義する。商品開発の現場で使える実践的なヒントが豊富だ。
| ひとつ上のチーム。 | |
![]() | 眞木 準 インプレスジャパン 2006-11-23 売り上げランキング : 1842 おすすめ平均 ![]() 「人間」として、いい仕事をするために。 う~ん 期待通りの内容だったAmazonで詳しく見る by G-Tools |
多彩な個性を集めてヒット作をつくる広告制作チームは、どのようなチームづくりをしているのか。著名クリエーターが、秘訣を明かす。
| 法人税と経理処理のしくみがわかる本 | |
![]() | 高下 淳子 日本実業出版社 2006-11-01 売り上げランキング : 40471 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日次や月次、年次処理から税額計算までを解説した実務書。企業の経理担当者に最適。平成18年度の税制改正に対応。
| ユニクロvsしまむら―専門店2大巨頭圧勝の方程式 | |
![]() | 月泉 博 日本経済新聞社 2006-11 売り上げランキング : 497 おすすめ平均 ![]() 流通業界の人へ お勧めですAmazonで詳しく見る by G-Tools |
モノが売れない、と言われるようになって久しい。とりわけ衣料品業界は深刻で、衣料品への消費支出はバブル期に比べ大きく減少した。その要因は衣料品価格が一貫して下落してきたことが大きい。
ところが、この衣料品デフレの中で、圧倒的な強さを示し成長を続けてきた企業がいる。ユニクロ(ファーストリテイリング)としまむらである。本書はこの専門店二大巨頭の強さと成長力の秘密を徹底解剖した。
ユニクロは自社製造の商品を大量に販売するSPA。物流はすべてアウトソーシングしている。これに対し、しまむらは多品種少量の仕入れ型で、物流、情報システムから、出店開発まですべて自前で行っている。またユニクロは常に大胆な出店、退店を繰り返すのに対し、しまむらはほとんど退店しない。
このように対極的な経営スタイルの両社だが、共通点もある。大衆市場が相手で、問屋に頼らない経営をしている。また、柳井正、藤原秀次郎というカリスマトップがいるなどだが、見落としてならないのは進むと決めた道を徹底して追求していることだ。流通業のみならず幅広い業種に通じるヒントを含んでいる。
| マーケティング大進化論 | |
![]() | 牧野 真 中経出版 2006-10-31 売り上げランキング : 47546 おすすめ平均 ![]() 新しい重要キーワードが満載! 売れていない企業は、この本に書かれている内容のどこかが足りない ハイハイ大手広告代理店のプロパガンダAmazonで詳しく見る by G-Tools |
新規客の獲得に重点を置いた従来のマーケティングから既存客の顧客化、リピート化を重視するよう戦略の転換を説く。人気メルマガを書籍化。
| ニュー・リッチの世界 The New Rich World | |
![]() | 臼井 宥文 光文社 2006-11-21 売り上げランキング : 2017 おすすめ平均 ![]() 達見の独自な富裕層論Amazonで詳しく見る by G-Tools |
富裕層向けマーケティング会社を経営する著者が、現在進行形で拡大する新・富裕層消費の実例を紹介。経験に基づき攻略法を指南する。
| 特濃シュミラン | |
![]() | フジテレビ営業局特濃リサーチチーム フジテレビ営業局特濃リサーチチーム 2006-11 売り上げランキング : 48507 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本書は芸術、スポーツ、機械系など百八分野のマニア市場のリポートだ。特定のジャンルに強い興味と知識を持ち、時間と金銭の大半を消費する人というのがここでのマニアの定義。「マスビジネスのテレビ局がなぜマニア研究?」という疑問に、著者らは「二十一世紀に通用するマーケティング指標を作ること」が目的だと解説する。
同じ二十代女性でもオーガニックライフを指向する鎌倉在住者と、アキバでメード姿を披露する人では欲しい物も生活も違う。平均値では物が売れない時代なのだ。
大規模なアンケートと取材、各種統計をもとに描く各マニアの特性も面白いが、興味深いのが各種ランキング。人数が多い趣味はネット、旅行など。しかし費やすカネが大きい順ではカーレースやアイドルなどが上位に来る。時間の長さでは昆虫や陶芸が浮上するという具合。「一緒に楽しむ友人の少ない趣味」も見ていて味わいがある。
産業社会では仕事以外の時間は「余暇」とされた。マニアにとっての趣味は余暇の時間つぶしではなくアイデンティティーの一部、あるいはそのもの。マーケティングのカギになることは確実だろう。
| M&A(ジャングル)資本主義―「敵対的M&A・三角合併」防衛法 | |
![]() | 小倉 正男 東洋経済新報社 2006-11 売り上げランキング : 101880 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
グローバル化の波に押し流され、来年5月に解禁される「三角合併」の脅威。外資からの防衛法はあるのか。敵対的M&Aへの具体的な対処方法を解説。
| プロフェッショナル原論 | |
![]() | 波頭 亮 筑摩書房 2006-11-07 売り上げランキング : 2069 おすすめ平均 ![]() クールな文章から熱い思いが伝わる本 安定と自由 「プロフェッショナル」の定義が少し狭いのではAmazonで詳しく見る by G-Tools |
「プロフェッショナル」ってどういうことだろう。各分野で重要性が増す一方で、見失われつつあるその意味を再考するのにお薦めの一冊。
| アドボカシー・マーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業 | |
![]() | グレン・アーバン スカイライトコンサルティング 山岡 隆志 英治出版 2006-11-14 売り上げランキング : 171 おすすめ平均 ![]() 今日、さらに支持される概念 目から鱗が落ちましたAmazonで詳しく見る by G-Tools |
ブロードバンドの普及により誰でも高速かつ大量の情報を得る事が可能となった。大量の情報は顧客の選択肢を増やし、また顧客同士のコミュニケーションを広げ、結果、企業と顧客の力関係は逆転しつつある。プッシュ・プル型からアドボカシー型のマーケティング戦略へと移行する企業が出てきている。
「アドボカシー」とは「支援」「擁護」などを意味する。自社の利益や、短期的なメリットの提供より「顧客の利益の最大化や顧客とのパートナーシップの構築」を追求する。顧客にとって最もふさわしい製品を提供することで、顧客はその企業について誰かに話し、その企業に対する長期的な信頼感を持つことによって企業を支援する。マーケティングのパラダイムは大きな転換期を迎えている。
昨今の偽装やリコールの多発。何が見失われたのか、ブロードバンドの普及などの新たな環境のもと何を新たに構築しなければならないのか。「アドボカシーマーケティング」のコンセプトをいかに日本の企業文化に取り入れるか。問題提起の本としてお読みいただきたい。(英治出版、一九九五円)=宮野源太郎・丸善丸の内本店ブックアドバイザー
| はじめよう!移動販売 | |
![]() | 滝岡 幸子 同文舘出版 2006-10 売り上げランキング : 71311 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近街でよく見かける移動販売車。出店時のビジネスプランの作り方からメニュー開発や許認可取得などのノウハウまで、開業に必要なポイントを掲載。
| SNSマーケティング入門 上客を育てる23の方法 | |
![]() | 山崎 秀夫 村井 亮 インプレスR&D 2006-09-23 売り上げランキング : 4586 おすすめ平均 ![]() 中味が面白くて決して飽きない レポートの役立った 豊富な事例が参考になるAmazonで詳しく見る by G-Tools |
今注目のソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用したマーケティング。実際の企業の豊富な事例をわかりやすく紹介した。
| 苦情学―クレームは顧客からの大切なプレゼント | |
![]() | 関根 眞一 恒文社 2006-10 売り上げランキング : 143 おすすめ平均 ![]() 百貨店での苦情対応担当者の経験談Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「クレームは宝の山」とよくいわれる。しかし、実際に現場の最前線に立ち、様々なタイプ、内容の顧客の苦情に応じ続けるのは並大抵のことではないだろう。西武百貨店で八年間、お客様相談室を担当し、生の苦情に接してきた著者が、その経験をあますところなく披露した。
「売り場の責任者に、不良品の傘を交換するから持ってこいと言われた」。車内から携帯電話を何度もかけながら店に迫り、なにがしかの利益を引き出そうとするクレーマー。十年も着たワンピースに穴が空いたといって交換を要求する女性客。おしゃれな和服を身に着け、巧みに商品券の詐取を図る詐欺師。
本書では数多くの事例を取り上げ、その時々に著者が得た教訓を解説する。顧客の話や気持ちを丁寧にじっくりと聞きながらも、無理な要求には毅然(きぜん)とした態度で臨む。クレーム処理の一つひとつが真剣勝負で、いかに知恵と度量が問われるかが分かる。
著者が身に付けた数々の対処の技術や効果的な研修のカリキュラムなども紹介した。小売りやサービス業で接客業務に就いている人はもちろん、他の分野のビジネスにも参考になる材料が豊富だ。
| 五感で磨くコミュニケーション | |
![]() | 平本 相武 日本経済新聞社 2006-09 売り上げランキング : 1744 おすすめ平均 ![]() 人生を豊かにするためのコミュニケーション この本おすすめです 実践ですぐに使えるコミュニケーションの知恵Amazonで詳しく見る by G-Tools |
高名なセラピストたちは患者と接する際にどんな工夫を凝らしているのか。その手法の徹底研究から生まれた理論を使い、良好なコミュニケーションの取り方を明らかにしようというのが同書だ。
コミュニケーションの基本は、お互いがいかに信頼して一緒にいる感覚を持てるようにするか。相手の話す言葉を繰り返すだけでも会話が弾むようになるなど具体的な方法を紹介していくが、同書の特徴は五感の役割に着目していること。
人は普段から言葉に加え、五感を使ってコミュニケーションをとっている。その人がどの感覚に影響を受けやすいタイプなのかを見極めて対応することで、伝達力は飛躍的に高まるという。
例えば自動車のショールーム。視覚志向の強い顧客から「運転席に座って見たい」と言われた際に、「さっきの車と同じですよ」などの対応はもってのほか。景色を確認したいニーズに応えることが大切で「どうですか、どう見えますか」と応じることが重要という。
仕事ができる人の多くは、無意識にこれらを実践しているという。分かりやすい例をふんだんに盛り込んでおり、読みやすい。
| アイデア会議 | |
![]() | 加藤 昌治 大和書房 2006-10-27 売り上げランキング : 1507 おすすめ平均 ![]() 「思いつき」が生まれ変わる 前作より格段にいい出来 待ってたよ!「考具」の続編Amazonで詳しく見る by G-Tools |
いきなり企画会議をやっても、よいアイデアがなければよい企画は生まれない。選択肢を多くしてアイデアのクオリティーを高める会議の進め方を紹介。
| 好かれる方法 戦略的PRの発想 | |
![]() | 矢島 尚 新潮社 2006-09-15 売り上げランキング : 6205 おすすめ平均 ![]() 広告とPRの違いはよくわかりました ああ毎日新聞 宣伝とPRの違いとは?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「真意が伝わらない」「好感度が低い」。多くの企業が抱える問題を解決する戦略的PRの方法を、キシリトールの普及などに携わったPR会社の社長が明かす。
| サザンな大人たち | |
![]() | クラウディウス ザイドル Claudius Seidl 畔上 司 主婦の友社 2006-09 売り上げランキング : 75278 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「若い大人」「40代の青年」の大量発生。先進国に共通するこの現象を、ドイツの新進作家が解剖する。
| 勝ち残りましょ、銀座で―老舗「銀座テーラー」を再生させた3代目女社長の手づくりビジネス | |
![]() | 鰐渕 美恵子 徳間書店 2006-09 売り上げランキング : 71368 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
経営不振に陥った老舗紳士服店「銀座テーラー」を再興させた3代目女性社長が語る半生記。企業再建とブランドマーケティングのヒントが詰まる。
| 中心市街地活性化三法改正とまちづくり | |
![]() | 矢作 弘 瀬田 史彦 学芸出版社 2006-09 売り上げランキング : 78182 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人口減少、高齢化、環境問題などに直面する二十一世紀の日本にとって「これまでのような拡張主義的な都市づくりからの脱却」が「急迫の課題」であることは明らかだと編者らは説く。ここ四半世紀の間に欧米諸都市で共通して見られるようになったのがクルマ依存からの脱却、歩いて暮らせるまちづくり、歴史的空間の保存、緑地空間の再生だという。既存の都市資源を有効活用しつつ環境負荷を軽減する方向での都市構造の再編に日本の都市も取り組むべきだと編者らは考える。
こうした問題意識から、まず今回の改正まちづくり三法の背景や狙いを解説したうえで各地の都市づくりの実例を紹介していく。著者は学者、各地の行政職員、NPOメンバー、新聞記者ら。地図、写真、チャート図などを多用した実例報告は分かりやすい。
米バークレーの事例が面白い。街の活性化のために空き家を一定期間放置すると罰金が課せられるという。「商店街再生の敵は郊外の大型店ではなくシャッターを下ろしたままの地権者であることが多い」と著者の一人は指摘する。規制の「次の一手」のための手がかりが本書には満載されている。
| 大阪ブランド・ルネッサンス―都市再生戦略の試み | |
![]() | 陶山 計介 妹尾 俊之 ミネルヴァ書房 2006-08 売り上げランキング : 307480 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
都市再生戦略の試み』陶山計介・妹尾俊之著 大阪の様々なイメージをブランド戦略の視点から分析。都市の価値を高める方策を探る
| 売れない在庫はネットで売り切る! | |
![]() | 西村 泰一 明日香出版社 2006-09 売り上げランキング : 189859 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
リアルの店舗では売れ残る商品もネットで販売できる。ネットショップやオークションを活用する具体的な手法や知恵を満載した。
| ブランドの条件 | |
![]() | 山田 登世子 岩波書店 2006-09 売り上げランキング : 7440 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネル――。海外高級ブランドが、なぜこれほどまでに女性たちをひき付けるのか。この問いに真正面から答えようとしたのが本書だ。
ブランド品の購入者本人に聞くと、様々な答えが返ってくるだろう。「伝統があるから」「価値が高いから」「デザインがいいから」。こうした購買心理をいくら探っても、ことの本質は見えないというのが著者の視点。買う側よりも、売る側からの考察によってブランドの謎に迫る。
ルイ・ヴィトンは一八五四年、パリに創設された木箱製造業者が起源。贅を尽くした王族や貴族たちの衣装を運ぶ高級衣装箱としてブランド価値を高めていく。一方、シャネルは創始者ココ・シャネルの革命的な発想こそが原点。当時貴族が身に付けていたきらびやかな儀礼の衣装を否定し、女性が女性自身のために着る服を初めてデザインした。
こうした伝統の価値を守りながら、移り変わる流行をどう取り入れていくか。この矛盾に今に至るまで挑戦し続けるダイナミズムこそが、高級ブランドの核心であることが分かる。百貨店でバッグを見ても、どのブランドだか判別できない男性にもお勧めの一冊。
| 「迷える消費時代」の展示会成功読本―ネット時代に「情報の源流」を押さえる | |
![]() | 鈴木 聡 日経BP企画 2006-09 売り上げランキング : 3959 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
欲しい情報はネットで、いつでもどこでもいくらでも。ましてブログが発達してユーザーの、つまり第三者の声も豊富に参考にすることができる。そんな時代に、一方で展示会が盛況だという。ジャンルごとの細分化も進んでいるそうだ。
当然の趨勢(すうせい)なのだろう。選択肢の多い現代において、ものを選ぶのにバーチャルな情報だけでは物足りない。ネットの情報だけで車を買う人は少ないだろう。車庫に入らなかったらどうするんだ。当然ショールームで現物を見てから決める。「現物を見られる場所」が展示会であり、同ジャンルの商品を競合するメーカーの商品と比較検討する場としても最適ということなのだろう。そして、会場に足を運んだ人が感想をブログに書き込む。情報の発信源としての意味合いも大きくなってきているそうだ。
本書はイベント企画会社に勤続十五年、かかわったイベント千件超の著者が、展示会の効果を測定するために行ったアンケートを基に、効果的な展示会の実施法を開示している。
著者をはじめ、関係者の自信があふれている一冊。
| MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略 | |
![]() | スザンヌ バーガー MIT産業生産性センター 楡井 浩一 草思社 2006-09-23 売り上げランキング : 1733 おすすめ平均 ![]() 「多種多様」な「成功モデル」から読者は何を学び得るのか?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大きく手法の異なる日米企業の海外移転戦略を比較検討することにより、グローバル化が進む現代の、今後の成長戦略を考える。
| 新世代富裕層の「研究」―ネオ・リッチ攻略への戦略 | |
![]() | 宮本 弘之 尾日向 竹信 東洋経済新報社 2006-10 売り上げランキング : 1225 おすすめ平均 ![]() 初めて役に立った富裕層本。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今後、規模の増大が予想される富裕層の資産運用動向を、独自のアンケートと、個別インタビューを基に精査、予測する。
| 小売り | |
![]() | 朝永 久見雄 日本経済新聞社 2006-10 売り上げランキング : 2746 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
担当が変わり、新しい取引先やその業界のことを知りたくなった際などに便利なのが業界シリーズ本。「図解ハンドブック」(東洋経済新報社)、「図解入門 業界研究」(秀和システム)など、数多くの出版社から工夫を凝らしたものが出ている。
ただ就職活動に使われることを意識して仕事の内容などにページを割いているため、ビジネスユースには物足りなさを感じることも多い。その意味で、ビジネスパーソンの視点で業界動向や主要企業の動き、今後の展望などの必要情報を漏れなくまとめているのが、最近登場した日本経済新聞社のシリーズ本だ。それぞれの業界に精通したトップアナリストが執筆しているのが特徴で、独自の視点も盛り込んだ。
例えば『小売り』。業界常識に従えば、総合スーパー(GMS)は役割を終えた業態との声も出るが、さにあらず。店舗や組織の老朽化という病巣を除去できれば、少子高齢化時代を迎え、駅前や商店街にある箱形GMSは再び脚光を浴びるという。飽和説が強いコンビニも、店舗網の使い方次第で伸びる余地が大きいと説く。手軽に業界知識や業界を読む視点が身に付く一冊。
| 経済指標はこう読む わかる・使える45項 | |
![]() | 永濱 利廣 平凡社 2006-09-12 売り上げランキング : 13496 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
GDP速報値、家計調査、鉱工業生産指数――。45の経済指標の中身や意味をエコノミストの視点で解説した。経済の仕組みが指標を通して概観できる
| 顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 | |
![]() | フレッド・ライクヘルド 鈴木 泰雄 堀 新太郎 ランダムハウス講談社 2006-09-27 売り上げランキング : 80317 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
質問数を極力減らして顧客の本音を引き出す顧客満足度調査の方法を紹介。
| 2010年の流通―水平統合の加速と垂直統合の時代 | |
![]() | 野村総合研究所 野村総研= 東洋経済新報社 2006-09 売り上げランキング : 13976 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スケールメリットと効率化だけでは生き残れない時代を迎えた日本の流通業。その経営環境の変化と業界再編成の行方を予測する。
| 吉野家 | |
![]() | 茂木 信太郎 生活情報センター 2006-09 売り上げランキング : 13710 おすすめ平均 ![]() 拘りと企業戦略Amazonで詳しく見る by G-Tools |
外食産業を長年研究してきた著者が分析する吉野家の歴史と現在。他社が吉野家と同じ牛丼を提供できない理由を解き明かそうと試みる。
| 「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 | |
![]() | 岩瀬 彰 講談社 2006-09 売り上げランキング : 42545 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
副題は「戦前日本の『平和』な生活」。昭和初期の「普通の人々」の生活感覚を、当時の実用雑誌などに登場するデータやエピソードを手掛かりに克明かつ生き生きと再現した労作。大企業のサラリーマンや女性店員の平均的給料と生活の水準。結婚にどれくらい費用がかかったのか。「お受験」熱に「奥様」消費。愛国より月給、思想より就職。そんな実像が数字の裏付けとともに浮き彫りになっていく。
今日と共通する部分もあれば大きく変わった部分もある。単に楽しい読み物というだけではない。サラリーマンというライフスタイルや都市の中間層が生まれたのがこの時代だ。
現在の消費生活の原型を確認する意味でも、また格差の拡大やナショナリズムの台頭など「これからの日本」を予測するヒントとしても、得るものは大きい。
著者は昭和三十年に生まれた共同通信の経済記者(現在は北京駐在)。泊まり勤務明けや休日を利用、国会図書館などに通い資料を調べて執筆したという。「戦前の人間は毅然(きぜん)としていた」といった感覚的な言い分をうのみにしないためには、こうしたミクロ情報の積み上げが大事だとしている。









う~ん



ハイハイ大手広告代理店のプロパガンダ


























