メイン > 日経産業新聞『気になる2冊』 > 2008年1月11日~3月28日
| 超精密マシンに挑む―ステッパー開発物語 | |
![]() | 吉田 庄一郎 日本経済新聞出版社 2008-02 売り上げランキング : 7086 おすすめ平均 ![]() 何作っててもAmazonで詳しく見る by G-Tools |
ステッパーという装置をご存じだろうか。ステッパーとは半導体チップ製造用の露光装置で、ナノ(一ナノは十億分の一)メートル単位の精度が要求される。著者は日本光学工業(現ニコン)でステッパー開発の陣頭を指揮した、いわば生みの親。本書は著者の半生を紹介すると共に、ステッパーの開発が順調に進んだわけではないことを克明に記している。
日本の製造業が中国など人件費の安い新興国に生産拠点を移すケースが増えている。著者は付加価値の高い製品の生産工程は最後まで国内に残し、ものづくりを続けるべきだと力説する。主張しているだけでなく、実践した人の言葉だけに内容には重みがある。
| 挑戦-日本郵政が目指すもの (幻冬舎新書 に 1-1) | |
![]() | 西川 善文 幻冬舎 2007-09 売り上げランキング : 90897 おすすめ平均 ![]() 具体的な内容に欠ける感あり 実のない所信表明 西川氏の履歴から郵政の経営までAmazonで詳しく見る by G-Tools |
二〇〇七年十月、ついに日本の郵政事業が民営化された。社員二十四万人、店舗数二万四千、貯金残高百八十兆円の超巨大組織を率いるのが「カリスマバンカー」と称された著者である。著者はバブル崩壊後の修羅場に立ち向かった銀行時代の経験などを本書で赤裸々につづっている。
民営化された郵政事業には「民業を圧迫している」「地方を切り捨てている」など様々な批判が依然として存在する。著者は多くの批判に一つ一つ丁寧に反論し、民営化の意義について分かりやすく説明する。小泉純一郎元首相が衆議院を解散してまで実現させた郵政民営化とは何か、国民生活は一体どう変化するのか。指揮官のビジョンと覚悟がわかる一冊だ。
| 水戦争―水資源争奪の最終戦争が始まった (角川SSC新書 19) | |
![]() | 柴田 明夫 角川・エス・エス・コミュニケーションズ 2007-12 売り上げランキング : 13056 おすすめ平均 ![]() タイトルと中身のギャップに??? 「日本は水不足なんだ~」と認識を新たにさせてくれる 日本の水資源Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本に住んでいると想像しにくいが、世界における水資源を巡る争いは深刻になっている。地球に存在する水のうち淡水はわずか二・五%で、淡水の約七割が農業に使われている。人口増加に伴う食糧需要拡大は水の消費量を増大させる。食糧増産は砂漠化を促して水資源の枯渇を招きかねない。データをふんだんに交えた議論の展開には説得力がある。
食料自給率の低い日本は穀物や食肉を輸入している。これらを生産するには水が必要で、日本は大量の水を輸入しているのと変わらないと指摘する。世界の水不足は我々の食卓に波及するかもしれない。海外の問題だとのんびりしてはいられない。
| 不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926) | |
![]() | 河合 太介 高橋 克徳 永田 稔 講談社 2008-01-18 売り上げランキング : 56 おすすめ平均 ![]() 「協力し合える組織をつくる」には・・・ 昔の日本 思い当たる節がありませんか?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あいさつがない、協力しようとしない、いらいらした空気が充満する。こうしたストレスを感じる「不機嫌な職場」が増えているという。職場は長時間過ごす空間だけに大きな問題だ。本書は職場の実態、協力関係の阻害要因、協力しあえる組織をつくる方法などを紹介している。米グーグルなど社員が楽しく働ける職場づくりの実例も挙げている。
大阪にある歯科医院の実例が興味深い。できるならば行きたくない歯科医院に、なぜ多くの患者が集まるのか。商品やサービスに限らず、よりよい職場環境がビジネスに影響することがわかる。不機嫌な職場ではなくとも協力関係の重要性を考え直すきっかけにもなりそうだ。
| 手にとるように地球温暖化がわかる本 | |
![]() | 村沢 義久 かんき出版 2008-01-16 売り上げランキング : 99331 おすすめ平均 ![]() ようやく、役に立つ温暖化本が。 確かに、問題提起本! ヤマは最終章、大気中のCO2削減は可能か?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
温暖化ガスの排出削減目標を定めた京都議定書の目標達成期間が始まり、職場でも地球環境問題に関する話題が増えてきた。本書は二酸化炭素(CO2)による温室効果のメカニズムや森林によるCO2吸収の概念、バイオエタノール、水素エネルギーなどを丁寧に紹介している。温暖化に関する知識を科学の目で解説し、誤解をなくそうとする著者の意図を感じる。
実は温暖化の影響はマイナス面ばかりではないことを本書は教えてくれる。それまで寒冷だった地域が穀倉地帯として発展する可能性や、北極圏での資源・エネルギーの開発が促されるかもしれないことに触れている。地球温暖化問題はそれだけ複雑なことを再認識させてくれる。
| 「雪見だいふく」はなぜ大ヒットしたのか 77の「特許」発想法 (講談社+アルファ文庫 G 169-1) | |
![]() | 重田 暁彦 講談社 2008-01-21 売り上げランキング : 19739 おすすめ平均 ![]() 題名で買うと失敗するかも ものづくりに携わる若手に読んでもらいたい本。 タイトルに惹かれてしまいますが。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
富士通の元特許企画部部長で、現在は知的財産管理アドバイザーなどとして活動する著者が、身近な商品を引き合いにして、発明を生むコツや技術の妙、知財への企業の考え方といった特許の話を披露している。雪見だいふくがロッテの継続的な特許戦略で類似商品の追随を許さない点や、ビールのうまみにまつわるビールメーカーの特許戦略などが盛り込まれている。
文章は柔らかく、知的財産とそれほど接点がない人でも読みやすい。副題に「77の『特許』発想法」とあるように、柔軟な思考法を探るきっかけにもなりそうだ。本書で企業の特許戦略に関心を持ったならば、クロスライセンスなどの知財経営に関する書籍を読んでみてもいいだろう。
| 企業集団の内部統制―実効的システム構築・運用の手法 | |
![]() | 高橋 均 学陽書房 2008-02-02 売り上げランキング : 11408 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
二〇〇六年五月の会社法施行以来、会社単体での内部統制システムはほぼ定着した感がある。しかし、連結決算に代表されるグループ(企業集団)での内部統制システムは万全だろうか。企業集団には多様な業種や規模の子会社や関連会社が存在することが一般的で、内部統制を一律に論じるのは難しい。
本書は企業集団の特性に則した内部統制について解説している。七人の執筆者は製造業や金融機関、総合商社などで企業集団の内部統制に携わった経験を持つ実務家だ。子会社で発生した損失であったとしても、企業集団の内部統制が機能していなければ、親会社の取締役が責任を問われかねない時代だ。内部統制を正しく理解するための一冊と言える。
| 影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル | |
![]() | デビッド L.ブラッドフォード アラン R.コーエン 高嶋 薫 税務経理協会 2007-12-03 売り上げランキング : 2167 おすすめ平均 ![]() 人生を大きく変える1冊に出会ってしまった! Influence Without Authorityの翻訳版発見! 仕事で人間関係に困ったときに役立ちそうAmazonで詳しく見る by G-Tools |
周囲の人に影響を与える人物になるにはどうすれば良いのか。多くの人が関心を抱くテーマだろう。自分が指示・命令できない相手、例えば上司のような人を自分の思うように動かせる「影響力」について具体的に解説したのが本書だ。
影響力を発揮するには、相手が価値を感じるものを自分から提供するところから始まる。その代償として自分が欲しているものを相手から受け取るのが影響力だと著者は言う。自分は自己中心的ではないことを周囲に知らしめなければ、影響力も発揮できない。周囲に協力を求める際に「仕事のため」と訴えるのも有効だ。人間関係に悩んだ時、本書は貴重な示唆を与えてくれる。
| 有価証券報告書を使った 決算書速読術 | |
![]() | 望月 実 花房 幸範 阪急コミュニケーションズ 2008-01-30 売り上げランキング : 778 おすすめ平均 ![]() 企画部門・戦略部門のための読みこなし術 ケースが中心で解りやすかった 事例中心で読みやすいが・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools |
公認会計士の著者が有価証券報告書(有報)を使った企業経営の分析方法を解説している。専門用語や経営指標の計算式の教科書ではなく、営業担当者が有報に載っている情報をもとに取引先や顧客へのアプローチ方法を練るといった利用事例を盛り込んでいる。会計とは直接関係がない人にも読みやすい。
貸借対照表や損益計算書の数字を追うだけでは会社の良さはわからない。沿革や従業員の平均年齢などにも目を配り、会社の姿を具体的にイメージすることが必要だ。有報は金融庁のホームページからパソコンに取り込める。ビジネスの現場を知る入り口は身近なところにある。
| たったこれだけのことで!仕事力が3倍アップする時間活用法―やるべきタスクをらくらくこなすシンプルな原則 | |
![]() | 水口 和彦 実務教育出版 2008-02 売り上げランキング : 64511 おすすめ平均 ![]() 続けられそうAmazonで詳しく見る by G-Tools |
時間が足りないという悩みはビジネスパーソンなら誰もが抱える。しかし、本当に時間は足りないのだろうか。締め切りや納期の焦りから実際よりも時間が足りないと感じる「時間不足感」や、締め切りまでまだ余裕があると感じて仕事になかなか取りかかれない「先延ばし癖」に惑わされていると著者は指摘する。
本書が示す解消方法は、仕事を予定と宿題に分ける「時間の地図」を作ることだ。時間帯を変更できないのが予定、柔軟に変更できるのが宿題だ。予定のない時間帯と、宿題に要する時間数を見比べながら仕事をすれば、時間不足感と先延ばし癖に陥ることはなくなるという。
| 野村の流儀 人生の教えとなる265の言葉 | |
![]() | 野村克也 ぴあ 2008-02-02 売り上げランキング : 1088 おすすめ平均 ![]() じんわりと納得 どこからでも読めて内容充実 スカスカAmazonで詳しく見る by G-Tools |
本書の副題は「人生の教えとなる257の言葉」。一読すると、プロ野球屈指の名監督、野村克也氏が何を考えて指揮を執っているのかが見えてくる。語録は野球だけでなく、ビジネスにも通じる部分が大きい。管理職はもちろんだが、社会に出たばかりの若者にも有益な名言が数多く掲載されている。
例えば「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。幸運に恵まれて勝利することはあっても、負けるときは必ず自分の側に原因がある。うまくいかなかったときにリーダーが敗因を徹底的に追求できる組織は強い。「情報は自分の目で確認しなければならない」は、インターネット時代の若者に贈りたい言葉だ。
| 「ゆとり教育世代」の恐怖 (PHP Paperbacks) | |
![]() | 柘植 智幸 PHP研究所 2008-02 売り上げランキング : 14917 おすすめ平均 ![]() 今から楽しみにしています 知人に勧められて・・・ 子を持つ親としてAmazonで詳しく見る by G-Tools |
二〇〇三年に高校に導入された「ゆとり教育」を受けた若者が一〇年に大卒で社会人になる。大学受験は全入、就職は売り手市場と甘やかされた世代に中間管理職は頭を悩ますだろうと警告する。
ただ、本書はゆとり世代を否定しない。ゆとり世代は社会のゆがみに疑問を持つため、新秩序を作り出すと予測する。例えば彼らは仕事での自己実現や働く意義を求める傾向があり、「この仕事はなぜしなければならないの」と素朴な疑問を中間管理職に突きつける。ゆとり世代とコミュニケーションをとることは中間管理職にとって自らの考えを整理し仕事に真剣に挑むチャンスになるはずだという。
| されど成長 | |
![]() | 日本経済新聞社 日本経済新聞出版社 2008-01 売り上げランキング : 4441 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
国家や社会にとって経済成長は重要だ。だが、中国やインドのような新興国ならいざ知らず、日本のような先進国にさらなる経済成長が必要か、そして可能かと様々な角度から具体例を示しつつ検証したのが本書だ。
徹底的な規制緩和や構造改革の推進は、「勝ち組」とされる企業や個人を今以上に富ませる一方、社会的弱者をますます貧困に追い込む可能性がある。しかし、日本は今後、構造的に少子高齢化の進行が避けられない。経済成長をあきらめれば、膨大な社会保障コストを賄えない。「縮むパイを奪い合う社会に未来はない」。まさに日本の明日に警鐘を鳴らす一冊だ。
| ソニー 知られざる成長物語 先駆者を支えた男が語る<経営の原点> | |
![]() | 佐野角夫 毎日新聞社 2007-12-15 売り上げランキング : 74548 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人々の消費生活を塗り替えた「ウォークマン」。斬新な製品開発などソニーというグローバル企業のサクセスストーリーは枚挙にいとまがない。では、井深氏や盛田氏など一部の技術者だけでソニーの栄光は成し遂げられたのだろうか。本書は今まで誰も光を当てなかった、ソニーの知られざる「経営の原点」に初めてスポットライトを当てた。
著者は国内営業を振り出しにグローバルな財務戦略や消費者対応、環境保全など「裏方」分野でソニーを支え続けた人物である。エレクトロニクス分野だけでなく、企業の社会的責任(CSR)でもソニーは常に日本企業の先駆けとなってきた。その理由を本書で垣間見せている。
| 21世紀の自動車産業―受注生産による究極の車づくり | |
![]() | マシアス・ホルウェグ フリッツ K.ピル 富野 貴弘 文真堂 2007-10 売り上げランキング : 18070 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「トヨタ生産方式」が代表するように自動車産業は製造工程の無駄を徹底的にそぐことを他産業に先駆けて実践してきた。だが、結局は見込み生産を脱しておらず、消費者ニーズを柔軟にくみ取っていないと本書は厳しく指摘する。消費者ニーズとのギャップを値引きで埋める非効率経営に陥っているという。
長期需要予測に基づく大量生産が過剰在庫や値引き販売を必然的に引き起こし、改善によるコスト削減を無意味なものにしている――。これが著者が自動車産業のコストを構造分析して導き出した結論だ。POS(販売時点情報管理)で在庫管理を改善した食料品・雑貨などを見習い、高く売れる受注生産に移行すべきだと主張する。
| 鉄の絆―ウジミナスにかけた青春 | |
![]() | 阿南 惟正 朝日新聞社出版局 2007-09 売り上げランキング : 89214 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
鉄鋼業の海外進出の先駆けとなったブラジルでの製鉄所建設「ウジミナス・プロジェクト」。八幡製鉄(現新日本製鉄)から労務管理の若手として派遣された著者が振り返った。当時の日記や社内報などを基にしており、赴任生活の苦労話や現地作業員とのトラブルなど詳細なエピソードをふんだんに盛り込んでいる。
ある日、現地作業員のストライキが発生した。事態収拾を図る中で、州兵が乱入して小銃を乱射、死者を出す事件に発展する。後に州兵と作業員のけんかが発端と分かるが、背景には福利厚生の不備や不公平感を残す人事給与制度などがあったと著者は反省する。企業活動の国際化を考えさせてくれる格好の教材だ。
| 逆境を乗り越える者 リーダーたちは失意のどん底からいかにして立ち直ったか [HBSP] | |
![]() | ジェフリー ソネンフェルド アンドリュー ウォード 久野郁子 ランダムハウス講談社 2007-12-20 売り上げランキング : 83385 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
どんな国家や企業、個人でも永遠に順風満帆ではあり得ない。自分のミスであれ、マクロ環境の不運な変化であれ、挫折や失敗に直面した時にこそ、当事者の真価が問われると著者は力説する。著者は五十回以上のCEOサミットを開催し、数多くの有力経営者の実体験を直接取材した。逆境に直面しても見事に克服した人もいれば、二度と再起を果たせなかった人もいる。明暗双方について徹底した考察を記したのが本書だ。
ガンジーなど多くの偉人には逆境を失敗と思わず、貴重な財産と受け止める共通点があると著者は分析する。人生を見つめ直す契機を与えてくれる一冊だ。
| 「残業ゼロ」の仕事力 | |
![]() | 吉越 浩一郎 日本能率協会マネジメント 出版情報事業 2007-12-22 売り上げランキング : 16 おすすめ平均 ![]() アイディアには賛成 自身の生産性を振り返りつつ。。。 デッドラインと細分化で超スピード化Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「残業をゼロにする」。企業経営者にとっても、社員にとっても実現できたら夢のようなテーマだ。これを社員も増やさず、十九年連続増収増益という驚異的な実績を残しながら達成した外資系下着メーカーがある。常識破りの働き方を率先垂範した元社長が筆者だ。
残業は業務上の問題を顕在化させ、改善する絶好の機会を奪っていると筆者は指摘する。どんな仕事にも締め切りを設定・公表した上で残業を禁止すれば、ホワイトカラーの労働生産性はおのずと飛躍的に向上すると語る。少子化の遠因ともされる残業。それをゼロにする処方せんを具体的に提示した本書は一読の価値がある。
| 内定者の発想2009―壁に立ち向かうあなたへの応援メッセージ | |
![]() | 上原 隆 ダイヤモンド社 2007-12-14 売り上げランキング : 6053 おすすめ平均 ![]() 就職活動するなら一度は読んでおくといいかも 就活中の娘にプレゼントしましたAmazonで詳しく見る by G-Tools |
人材紹介会社の新卒採用マネジャーである著者が、延べ二十万人に及ぶ学生と出会って感じたことをまとめた本。著者の講演やセミナーは学生に人気があるという。本書の内容は学生への応援のメッセージや就職活動に役立つ助言が主体だが、企業の採用担当者が学生との接し方を考えるうえでも参考になる。
就職の準備や選考、内定後に学生が抱えがちな悩みに一つ一つ著者が答える形式を取っている。小さなことに傷ついて悩むのが学生時代。中でも就職活動は学生にとって大きな試練だ。採用担当者は学生の気持ちをくみ取り、売り手市場で浮足立つ学生にも広い心で接し、潜在能力を読み取る姿勢が必要かもしれない。
| シベリア・ランドブリッジ―日ロビジネスの大動脈 | |
![]() | 辻 久子 成山堂書店 2007-11 売り上げランキング : 31815 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
好調なロシア経済を背景に日ロ貿易が急拡大している。日本企業は活発なロシアの個人消費に目を付け、現地で工場建設を進めており、部品供給などが貿易の一層の拡大を後押しするとみられる。その時、日本企業の課題は競争力のある輸送ルートの確保であり、シベリア鉄道が選択肢の一つになると著者は指摘する。
著者の分析によると、日本企業は過去の否定的なイメージにとらわれてシベリア鉄道の利用に慎重で、海上輸送に依存している。しかし、海上輸送にはロシア西部港湾の老朽化などの課題があるという。輸送日数が短縮する利点にも目を向け、シベリア鉄道の利用を考慮に入れるべきと著者は主張する。
| 壁を壊す | |
![]() | 吉川 廣和 ダイヤモンド社 2007-11-02 売り上げランキング : 83874 おすすめ平均 ![]() これぞ、会社改革! <伏魔殿>対策にどうぞ 老舗企業経営者の破壊的経営改革に驚嘆!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
壁を作ると仲間ができる。気心が知れた仲間と過ごす時間は居心地がよい。企業に限らず、組織には無数の心理的な壁がある。それは部門間や上司と部下との間にもある。だが、ぬるま湯につかっていれば競争相手に敗れてしまう。
著者が最高経営責任者として率いるDOWAホールディングスの本社は、体育館のように物理的な壁が一切なく、席もフリーアドレス制。こうした工夫が組織内の心理的な壁を崩したのだ。本書には著者が社内の様々な壁を壊していった様子が描かれている。経営者は経済合理性に徹し、時には非情さが求められる場面もある。その下で働くビジネスパーソンもプロとしての責任感が必要だ。
| 広告とCSR | |
![]() | 川越 憲治 疋田 聰 社会経済生産性本部 2007-11 売り上げランキング : 130496 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
企業の社会的責任(CSR)という言葉が頻繁に使われる。では、自社のCSRに関する活動を株主や消費者、取引先など様々なステークホルダー(利害関係者)にどのように伝えればよいのか。企業にとって重要な情報発信手段である広告を通して、「信頼は訴求できるか」というテーマを多角的に考察したのが本書だ。
もし、地球環境や安全、途上国や地域社会に対する社会全体の意識が低ければ、企業がCSRに熱心に取り組んでも無意味になってしまう。このため、著者は広告で自社のCSR活動を伝えるだけでなく、その意義を解説し、社会全体の意識改革も促すべきだと説く。ビジネスパーソンにとって傾聴に値する指摘だ。




実のない所信表明
タイトルと中身のギャップに???
「協力し合える組織をつくる」には・・・













![逆境を乗り越える者 リーダーたちは失意のどん底からいかにして立ち直ったか [HBSP]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/217vQIWLqEL.jpg)





