メイン > 日経産業新聞『気になる2冊』 > 2006年1月6日~3月31日

なるほど図解 内部統制のしくみ
なるほど図解 内部統制のしくみあずさ監査法人経営改革支援本部

中央経済社 2005-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

五月施行の会社法で大会社への設置が義務付けられた内部統制への関心が高まっているが、内部統制を会社内に取り入れようとしても具体的に何をすればよいのかピンとこない人も多いだろう。本書は内部統制の概念やこれまでの国内外での議論、導入の経緯などを解説。その上で、「購買」「販売」「経理・財務」など主要業務について詳細に導入例を記述し、実務のイメージをつかめるようにした。

財務報告に関する内部統制の導入が義務づけられる見込みの二〇〇八年直前には、企業からの依頼が殺到しコンサルタントなどの専門家が不足する可能性もある。担当者はもとより現場で働く従業員も今から勉強する必要がありそうだ。

■2006/03/31, 日経産業新聞, 34ページ

外資ファンド 利回り20%超のからくり
外資ファンド 利回り20%超のからくり北村 慶

PHP研究所 2005-09
売り上げランキング :

おすすめ平均 star
star冷静な視点が良い!
star良書です!
starイイ意味で、タイトルにだまされないように注意!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

“ハゲタカ”のイメージが常につきまとう外資系ファンド。本書では、ニッポン放送株や破綻したゴルフ場、都心のオフィスビルなどの事例を取り上げ、収益率二〇%超とも言われる外資系ファンドの投資手法や理論を紹介。収益を上げる過程で企業再生や不動産の価値向上に貢献する姿は“救世主”の顔も併せ持つことを明らかにしてくれる。

だが、本書の目的は外資ファンドを概観することではないという。世界最高水準の投資ノウハウを紹介し、読者に金融に関するリテラシーを高めてもらうことを主眼に置く。年金制度の先行き不透明感が増し、資産運用の重要性が増す現代。投資の入門書としても読める一冊だ。

■2006/03/31, 日経産業新聞, 34ページ

会社の値段
会社の値段森生 明

筑摩書房 2006-02
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本企業が関与するM&A(企業の合併・買収)が増え、「企業価値」という概念がビジネスマンの間でも関心を集めるようになった。本書はタイトル通り、企業への投資や買収の尺度となる「将来キャッシュフローの現在価値」など、会社の値段の付け方の基本について丁寧に解説しつつ、日本的な考え方と欧米流の仕組みの折り合いについて著者の考え方を披露している。

ライブドアや楽天などのケーススタディをもとに、「企業価値」と「株主価値」の違いを解説。経営者の市場に対するあいまいな視点と責任意識を変えるべきだと結論づけている。投資国家への変貌(へんぼう)を進めざるを得ない日本社会にとって、考えさせられる点は多い。

■2006/03/24, 日経産業新聞, 26ページ

次世代CIO―最高情報責任者の成功戦略
次世代CIO―最高情報責任者の成功戦略カール・D. シューバート Karl D. Schubert 渡部 洋子

日経BPソフトプレス 2006-03
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「最高情報責任者」と訳されるCIO。企業のIT(情報技術)インフラの整備を統括する役員という位置付けだが、その定義や役割は企業によって様々だ。本書では米パソコン大手デルで副社長を務めた著者が、自らの体験をもとに、あるべき「CIO像」を描いている。

ITに関する専門家としての顔と、企業全体をみる経営者としての役割は、時に自らの内部で摩擦を引き起こす。その摩擦をどう乗り越えて、企業の情報化を差配していくべきなのか。CEO(最高経営責任者)やCFO(最高財務責任者)との関係はどうあるべきか。経営と情報技術を統合する役割と責任について理解の一助となる。

■2006/03/24, 日経産業新聞, 26ページ

面白いほどよくわかる民法のすべて―身近な法律知識が手に取るようにわかる!
面白いほどよくわかる民法のすべて―身近な法律知識が手に取るようにわかる!山瀬 和彦

日本文芸社 2005-11
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本には、憲法から下水道法まで様々な法律があるが、その中でも民法は格段に一般市民の生活に直結した法律だと言える。「大学生が借りた学生ローンを返せなかった場合、その親は支払い義務を負うのか」「支払期限を決めずに人に貸したお金は、いつまでも支払いを延長できるのか」……。

こうした身近なトラブルをどう考えればいいのか。本書は具体的な事例を引きながら、やさしく解説してくれる。楽しみながら、法律の基本を勉強できる。なにしろ、民法は契約、家族関係、相続など、だれにでも関係する問題ばかりを扱う。法律は、知っていれば、自分の身を守ることに役立つことを教えてくれる。

■2006/03/17, 日経産業新聞, 26ページ

ニート世代の人事マネジメント
ニート世代の人事マネジメント寺崎 文勝

中央経済社 2006-01
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

深刻さを増すニート(若年無業者)問題。社会学的な側面からのアプローチは多いが、本書ではニートを企業の社会的責任(CSR)の観点から検証した。著者は、現役で働く若者にも“隠れニート”が多数潜んでいると警鐘を鳴らす。かつての会社の在り方と、若年層が思い描く理想の会社像を照らし合わせ、社員の隠れニート化の原因を根本から探る。そして、それはしかるべき人事マネジメントにより防げると救済への道筋を示している。

節度を持った“飲みニケーション”の重要性や“ニコポン”の復権を提唱するなど、ニート予備軍である部下の扱いに困り果てた上司が読めば、なんらかの打開策が見つかるかもしれない。

■2006/03/17, 日経産業新聞, 26ページ

熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素
熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素デビッド・シロタ スカイライトコンサルティング

英治出版 2006-02-02
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

情熱にあふれた社員はどのように育てられるのか。本書は社員の士気を高めるノウハウを伝授する経営層向けの手引書だ。企業の長期的な発展には労使間の “パートナーシップ”が重要であるという著者の主張は米国企業を念頭に置いたものだが、社員のモチベーション低下に悩む日本企業にも参考になりそうだ。米国企業の具体例や書籍からの引用を多用し、説得力に富む議論を展開する。「忠誠心は死んだ」と嘆く前に一読する価値のある一冊だ。

巻末には経営者・管理職向けの「準備アンケート」を添付。これに答えていくと、社員との関係づくりの巧拙を客観的に知ることができ、人事管理の手法を再検討する際などに参考にできそうだ。

■2006/03/10, 日経産業新聞, 22ページ

「外向きサラリーマン」のすすめ
「外向きサラリーマン」のすすめ太田 肇

朝日新聞社 2006-02-07
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

多くの日本企業で成果主義型人事制度が機能しなかったのは、成果だけではなく、プロセスも評価してしまうから――。著者は成果主義を巡る問題の本質をこう喝破する。本来、成果につながるプロセスを見るべきなのに、日本企業では態度や意欲といった抽象的な側面を重視する傾向が強い。成果とともに、勤勉さや忠誠心を上司にアピールしなければ高い評価は得られない。これこそ日本のビジネスマンが内向きになる最大の理由と見るのだ。

社外の取引先や顧客に向かって仕事をするには、市場原理を社員の評価に取り入れるべきだというのが著者の主張。利益や売り上げの一定割合を社員に還元する歩合制などの仕組みを提案している。

■2006/03/10, 日経産業新聞, 22ページ

いちばんわかりやすい 新会社法のポイント
いちばんわかりやすい 新会社法のポイント中経出版編集部

中経出版 2005-07-20
売り上げランキング : 2,325

おすすめ平均 star
star遅い割には
star新会社法の概略はバッチリ!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

五月に施行される新会社法。企業の組織や経営の原則を定めてきた商法の初めての抜本改正ともいえ、注目度は高い。とはいえ、九百七十条にも及ぶだけに、取っつきにくいのも事実。それだけに「とにかく最低限のポイントだけは知っておきたい」という需要も多い。最も読みやすいポイント解説書の一つが本書だ。

会社法は中小・ベンチャー企業にも影響が大きい。株式会社は一円で起業できるようになり、出資額が小さくても仕事の役割に応じた配当が受けられる合同会社という新形態が認められる。本書は起業コンサルタントが中心となって執筆しただけに、わかりやすく十分な内容だ。

■2006/03/03, 日経産業新聞, 30ページ

ブログ道
ブログ道久米 信行

NTT出版 2005-12-23
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日記形式の簡易型ホームページと言われるブログ。構築や更新が容易なことから、個人がインターネットを通じて自分の意見を発信するための道具として注目を集めている。著者は中小企業がブログを使いこなせば顧客作りができると主張する。著者が経営するTシャツメーカーでは、Tシャツを販促イベントに活用した事例などをブログで紹介している。自社の製品やサービスを社長の言葉で熱く語れる点にブログの良さがある。

文章を速くうまく書けるようになり、自分を初対面の人に伝えやすくなる。興味深いのは好奇心や感性が高まること。何を書こうかと考えるうちに、日常の中に心が動く事象が見えてくるという。

■2006/03/03, 日経産業新聞, 30ページ

会議の教科書 強い企業の基本の「型」を盗む!
会議の教科書 強い企業の基本の「型」を盗む!山崎 将志

ソフトバンク クリエイティブ 2006-01-18
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「会議は業務時間の二〇―三〇%、そのコストは人件費やオフィス賃料の二〇―三〇%」。こんな指摘を受けると会社は会議の削減や短縮に向かいがちだが、著者は会議は必要との観点から、技術によって会議の効果を上げ、意思決定に差を付けなければ勝ち残れないと説く。

本書は、会議を「段取り」「資料作成」「仕切り」「議論」「確認(事後処理)」の五段階に整理し、企画側と参加側に求められる実践的な技術を「型」として示した。一つ一つはシンプルで、既にやっていることも少なくないだろう。そんな中に、ホワイトボードと粘着メモを使う方法など、すぐに応用できるヒントが詰まっている。

■2006/02/24, 日経産業新聞, 34ページ

ビジネスを変える環境政策徹底ガイド―知っておきたい重点分野・予算配分
ビジネスを変える環境政策徹底ガイド―知っておきたい重点分野・予算配分武末 高裕

ダイヤモンド社 2005-02
売り上げランキング : 162,456


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

幅広い分野でビジネスに直結する環境関連の政策や産業界の動向をコンパクトにまとめた労作だ。地球温暖化対策、新エネルギー、リサイクル、汚染対策など八分野九十九項目の要点を、それぞれ四ページ以内で豊富な図表とともに紹介。参考情報が見られるインターネットのアドレスなどを項目ごとに掲載した「アクセスしたい資料」、巻末にあるキーワード索引も重宝な仕掛けとなっている。

環境政策・ビジネスは新語や専門用語が多く、とかく取り付きにくい印象が強い。とは言え、企業の社会的責任(CSR)を持ち出すまでもなく、これからの企業経営で避けては通れない課題。全体の流れを把握するのに有用な一冊だ。

■2006/02/24, 日経産業新聞, 34ページ

場の論理とマネジメント
場の論理とマネジメント伊丹 敬之

東洋経済新報社 2005-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

つよい組織をつくるカギは「場」にある――。十五年以上前から、組織論、経営論を語る上で「場のマネジメント」に興味を持ち続けた著者が、さらに議論、思考を一歩進めてまとめた。米国流の組織論はアメリカンフットボールのようにシステム(構造)を中心とした考え方だが、日本はラグビーのように「プロセス」を長年重視してきたという。

そのプロセスを生み出す「場」を数多くケーススタディーし、強い組織の源を探った。二十世紀はシステム論が主流だったが、複雑化し、スピードが速まる二十一世紀の経営の現場ではプロセスに焦点を当てるマネジメントが必要になってくる可能性が高い。日本からの情報発信がより必要になると著者は言う。

■2006/02/17, 日経産業新聞, 22ページ

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
ザ・サーチ グーグルが世界を変えたジョン・バッテル 中谷 和男

日経BP社 2005-11-17
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

米IT(情報技術)企業、グーグルを徹底取材・分析し、インターネットによる「検索」が、我々の社会や生活をどこまで変えるかというシナリオを描いた。著者はネットバブルで自社を倒産させたが、インターネットの可能性についてこだわり続け、当時、急成長していたグーグルにたどり着く。

世界中の多くの人が検索を繰り返すなかで、グーグルには消費者の嗜好(しこう)が蓄積されていく。文化や心理、社会学などの世界に対象を広げれば、無限のフィールドワークも可能だ。著者は「意思あるデータベース」と名付け、将来の“考える検索エンジン”の実現を期待する。経営者も社員も我が道を行くグーグルの成長過程の描写も興味深い。

■2006/02/17, 日経産業新聞, 22ページ

ベンチャー失敗学
村上 建夫 (著)

著者は、設立して間もないベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタルの社長。これまでに面談した起業家は三百人を超えるが、大半は投資対象にならなかったという。官民をあげたベンチャー支援の機運が高まる一方で、肝心の起業家の質は高まっていないことが本書で分かる。影の部分も知ることが冷静な議論や判断につながる。

事業計画が未熟であるのは仕方がないにしても、計画そのものを外部に丸投げしてしまう起業家もいる。経営指導を疎ましく思う起業家も珍しくない。上場後に株価を高くすることだけを目的とした事業提携話が持ち込まれたエピソードも紹介されており、ベンチャー支援にはリスクがつきまとうことを感じる。

■2006/02/10, 日経産業新聞, 22ページ

小さな会社の必ずお金が残る経営の本 消えた“利益”の正体を探れ!
小さな会社の必ずお金が残る経営の本  消えた“利益”の正体を探れ!田村 繁和 小長谷 敦子

実業之日本社 2006-01-07
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

決算書を見ると利益が出ているはずなのに、なぜか手元にはお金が残らない。中小企業経営者の疑問に答えようとしているのが本書だ。中小企業におけるキャッシュフロー経営の重要性とコツを伝えており、財務・経理の専門知識がなくても理解できる。在庫と売掛金、稼働していない固定資産が資金繰りを苦しくしていることが分かる。

ただ、売掛金の削減は法人相手の中小企業には難問だ。「手形や買い掛けではなく、現金で買ってみたいと取引先に思わせるような製品」の提供を本書は主張するが、すべての企業が特徴ある製品を生み出せるわけではない。金融機関の協力を得て売掛金の流動化に取り組む方が中小企業には現実的だと思う。

■2006/02/10, 日経産業新聞, 22ページ

「談合業務課」 現場から見た官民癒着
「談合業務課」 現場から見た官民癒着鬼島 紘一

光文社 2005-08-24
売り上げランキング : 2,629

おすすめ平均 star
star告発本としてではなく
star出版物としては、ここまでが限界か

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

一月に改正独占禁止法が施行され、入札談合やカルテルなどの摘発強化が進む。原動力のひとつが内部告発であり、本書はその決定版だ。ゼネコン大手の大林組元課長である著者は、同社の再開発プロジェクトに参加。その過程で目の当たりにしたゼネコン業界の日常的な談合体質、天下りなど官民もたれあいの実態が赤裸々に語られる。

中でも都心再開発の目玉だった汐留や品川、六本木ヒルズといった入札案件の内幕など、関係者しか知り得ない内実が描かれ、圧巻。筆者は「今や大林組が大手ゼネコンで最も優れた利益率を誇るのは、絶えざる談合のおかげ」と喝破する。本書を読み終えると絢爛(けんらん)たる都心のビル群が砂上の楼閣に見えてくる。

■2006/01/27, 日経産業新聞, 30ページ

社長の力―逆風の中で成長を続ける3社のケーススタディ
社長の力―逆風の中で成長を続ける3社のケーススタディ西浦 道明

かんき出版 2005-11
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コンサルタントとして一万人以上の経営者と直接話してきた筆者。逆風下でも成長を続ける企業の社長には共通の「力」があるという。その力を、実際に成長を続ける三社の事例から探る。いずれも非上場の中堅・中小企業であり、「印刷」「建設機械」「温泉旅館」を取り上げた。創業後四十年以上たち、後継社長にバトンタッチしてからも数年以上成長しているという共通点がある。

まず三社が顧客密着、業態転換、ブランド構築など手法で独自の強みを創造し、ビジネスモデルをどう変革させてきたかを丁寧に紹介。三社の社長に共通する「理念体現力」「人間力」「戦略構想力」「仕組み形成力」について解説する。中堅・中小企業の経営者必見の書だ。

■2006/01/27, 日経産業新聞, 30ページ

コーチング選書5 コーチングマニュアル
コーチング選書5 コーチングマニュアルソープ&クリフォード

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2005-11-06
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人材教育や研修のプログラムで「コーチング」という言葉を最近よく耳にする。相手の知識やスキルを引き出して、その働きがより高い成果を上げるよう導く手法・プロセスのことだという。本書はコーチングの手順やコツを具体的に、実践的に解説した手引書だ。

コーチは主に聞き役として、相手に目指す方向や能力の使い方を自ら気付かせるのが役目。コミュニケーションはコーチングの手順やコツが分かればある程度は技術で補えるらしい。コーチングを受ける側も、コーチングの意図を理解していた方がより的確な気付きが得られそうだ。

■2006/01/20, 日経産業新聞, 30ページ

テレビ局の内定がほしいなら、これは知っておけ―面接、筆記試験、エントリーシート 採用担当者はどこを見るのか?
テレビ局の内定がほしいなら、これは知っておけ―面接、筆記試験、エントリーシート 採用担当者はどこを見るのか?池内 正人

PHP研究所 2006-01
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

テレビ局の採用事情や組織、仕事を現場感覚で書いたのが本書。学生向けだが、「テレビ放送ってどうやってつくっているの」といった視聴者の疑問にも答えてくれる。前半の入社試験対策はテレビ局志望者以外にもぜひエントリーシートを書く前に読んで就職活動を始めてもらいたい。

単行本で初めてNTTデータの情報配信システム「パッとび」を使用したのも目玉。指定のマンガをカメラ付き携帯電話で撮影すると自動で専用サイトに接続し、テレビ局への就職に役立つ独自データなどを配信する。テレビ局をはじめマスコミ、IT(情報技術)業界を目指すなら試しておいた方がいいだろう。

■2006/01/20, 日経産業新聞, 30ページ

サムスンの研究―卓越した競争力の根源を探る
サムスンの研究―卓越した競争力の根源を探る日本に根付くグローバル企業研究会 日経ビズテック

日経BP社 2005-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

急成長ぶりが世界の関心を集める韓国サムスン電子。純利益一兆円という水準は日本のトヨタ自動車に匹敵し、半導体や液晶分野で世界のトップグループをひた走る。ただ、グループの全容はトヨタやキヤノンほどには知られておらず、誤解も多い。本書では同社幹部の証言と、ジャーナリスト、学者ら多くの専門家の分析で、サムスンの過去、現在、未来を解き明かそうとしている。

二〇〇五年十一月に初の中期ビジョンを発表したサムスンは、今後も高い目標を掲げて成長路線をひた走る。「未来は予測するものではない、創(つく)りあげるものだ」という尹鍾龍副会長らの強気の源が何なのか。日本企業との違いなど参考にすべき点は多い。

■2006/01/13, 日経産業新聞, 30ページ

顧客満足を生み出す仕組み―この18社に見つけた!
顧客満足を生み出す仕組み―この18社に見つけた!瀬戸川 礼子

同友館 2005-12
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

業界の厳しい状況にも負けず、好業績を上げる企業はある。その要因は様々だが、各社に共通する思想として「どれだけ顧客の支持を得たか」があると著者は結論づけている。その思想を実践する十八社をケーススタディーとして取り上げた。トップの存在感、明確な理念、高い透明性という共通項のほかに、「性善説に基づいている」ことが各社の骨格だという。

リスクマネジメントがいわれる昨今では、企業経営者は性悪説に立ち、様々なリスク要因をつぶす必要がある。著者は「こと顧客満足度に限定すれば、性善説企業の方が強い」と主張する。十八社の業種は様々で、多くの企業にとって参考になる事例が豊富に盛り込まれている。

■2006/01/13, 日経産業新聞, 30ページ

実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか
実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのかジェフリー・フェファー ロバート・I・サットン 長谷川 喜一郎

ランダムハウス講談社 2005-12-23
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

研修やハウツー本で納得した理論や改善点をなかなか実行に移せないのはなぜか。こんな悩みを持つのは個人だけではない。企業でも策定した経営戦略や事業運営手法を容易に実行できる例は少ない。この問題に注目し、要因と解決手法を提供しようとしたのが米スタンフォード大の教授でもある二人の著者だ。  二人はこの問題を「知識と行動のギャップ」と名付け、矛盾しない対処法を説く。「言葉を行動と錯覚」「評価法は正しいのか」など社員から経営者に至るまで幅広い層にうったえる。五年前の別名書籍を再編集した復刊本だが、スピードが求められる今こそ参考にしたい。

■2006/01/06, 日経産業新聞, 26ページ

地域金融機関はなぜ強くなれないか―第2次リレバンと経営改革・営業態勢の再構築
地域金融機関はなぜ強くなれないか―第2次リレバンと経営改革・営業態勢の再構築多胡 秀人 長浜 裕士

中央経済社 2005-08
売り上げランキング : 18,142


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本に進出した欧米のリテールバンキング専門コンサルティング会社は日本の銀行について「顧客のニーズを拾いきれず、取引機会を逸している」と評した。政府の金融改革プログラムは官主導から民の力で活力ある新しい金融ビジネスモデル作りを迫る。異業種からの新規参入など競争が激化する中、規模やコスト構造で厳しい立場にいる地域金融機関は何に活路を見いだすのか。本書はその答えを示す。

著者は金融機関の経営問題に詳しいコンサルタント二人。経営者の資質や将来性などの情報を得て融資を判断するビジネスモデル=リレーションシップバンキングの強化こそ生き残りの道と説く。

■2006/01/06, 日経産業新聞, 26ページ

Edit

 
Copyright (C) 2004-2006 Ambitious Kanda, All Rights Reserved.