メイン > 日経産業新聞『気になる2冊』 > 2006年10月6日~12月22日

男たちの詩
男たちの詩牛尾 治朗

致知出版社 2006-10
売り上げランキング : 82541

おすすめ平均 star
star文学的

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

経済人として知られる著者が「尊敬する知己、友人」と繰り広げた対談集だ。松下電器産業の森下洋一相談役、全日本空輸の大橋洋治会長ら企業経営者のほか、俳優の故島田正吾氏ら六人が登場する。

それぞれこれまでの人生を振り返り、節目となった出来事や尊敬する師の言葉、人生のモットーを披露する。様々な分野でトップに立って活躍してきた各人の言葉は重みがある。

全体を通して読むと、自我を確立した人間であるために生涯学び続けよう、という著者の人生哲学も浮かび上がってくる。読者の年齢を問わず心に響く一節が見つかることはほぼ確実だろう。

■2006/12/22, 日経産業新聞, 30ページ

情報探索術
情報探索術関口 和一

日本経済新聞社 2006-12
売り上げランキング : 51620


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

インターネットの普及で膨大な情報が身のまわりにあふれるなか、必要かつ正確な情報はどのように見つければよいのか戸惑う人も少なくない。本著は効率的な情報の探し方や整頓方法を、二十年以上の記者歴を持つ著者が伝授する。

新聞を読む上での留意点やグーグルの様々な活用方法、メールの賢い使い方などを紹介している。

メディアのみならず、人から情報を引き出す方法など、能動的に情報を獲得するためのヒントもある。情報を効率的に使いこなすということにも焦点を当てており、時間の限られたビジネスパーソンにとって、参考になる点が多い一冊だろう。

■2006/12/22, 日経産業新聞, 30ページ

新入社員読本―仕事の基本100のポイント
新入社員読本―仕事の基本100のポイント社会経済生産性本部 日本生産性本部=

生産性出版 2006-11
売り上げランキング : 132789


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

本書は新入社員向けに会社での基本動作や心構えを説いている。が、ベテラン社会人が改めて読んでも新鮮な「気付き」がある。例えば「そんな細かい話を報告するな」と部下をしかっていないだろうか。「自分が困った時には連絡不足を嘆くのに普段は無関心、という身勝手な姿勢ではコミュニケーションは成立しない」との指摘は耳が痛い。

企業はチームプレーで成果が求められる。組織になかなかなじめない若者が増える中、チームの一員としてこれから新入社員を指導する立場の中堅社員が読んでも参考になるだろう。新入社員が抱える主な疑問が巻末で検索できるようになっている。

■2006/12/15, 日経産業新聞, 26ページ

危機管理学総論―理論から実践的対応へ
危機管理学総論―理論から実践的対応へ大泉 光一

ミネルヴァ書房 2006-11
売り上げランキング : 317395


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

火事や地震、新型感染症や生物テロ――。企業にとって危機管理対応が求められる場面は増加する一方だ。著者によると、包括的な危機管理対策には未着手という日本企業が多い。欧米の事例や理論、対処方法を紹介しながら、危機管理の実践手法を解説していく。

入念な事前計画やそれに基づく訓練、対応チームの行動力などが、危機が起きたときの成否を分ける。危機の性質によって最善の対応が異なることも認識しておきたい。

危機発生時の広報対策の基本動作や、海外に派遣した社員が誘拐された場合の問題解決方法など、事例も豊富に紹介されている。

■2006/12/15, 日経産業新聞, 26ページ

修羅場をくぐった広報マン
修羅場をくぐった広報マン島谷 泰彦

講談社 2006-11-09
売り上げランキング : 4318


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

筆者は企業の広報担当者の勉強会を主催する。その勉強会でのやり取りやエピソードなどをもとに広報担当者の資質について論じている。「うそをつかない、隠さない、逃げない」が筆者の結論だ。報道機関に誠実に対応し、言えないことは言えないと厳然とした態度を示すことも時には必要だという。

トヨタ自動車や東レ、大成建設などの広報を例に挙げて広報のあり方を突き詰めるうちに会社のあるべき姿に議論が進む。筆者は企業は社会のために存在すると強調する。企業が社会で尊敬されるには、自らの過ちを素直に認めて改善に努める姿勢が求められる。社会との対話窓口となる広報の役割は大きく、責務も重い。

■2006/12/08, 日経産業新聞, 22ページ

伝説ホテルマンだけが知っている!サービスで小さな奇跡を起こす方法―0
伝説ホテルマンだけが知っている!サービスで小さな奇跡を起こす方法―0林田 正光

ダイヤモンド社 2006-12-01
売り上げランキング : 3000


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「質の高いサービスこそが顧客満足に応える」というのが本書の主張だ。著者は高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン大阪の営業支配人などホテルやレストランなどサービス業界で豊富な経験を持つ。自らの体験から顧客をリピーターにする手法などを具体的に記している。

同時に第一線のホテルマンの「最初から最後まで顧客のことを考える」といったホスピタリティーのコツを紹介。航空会社と交渉して、家族が危篤の宿泊客のために飛行機の離陸を遅らせたホテルマンの話など、心温まるエピソードも満載だ。

■2006/12/08, 日経産業新聞, 22ページ

フード・レジーム―食料の政治経済学
フード・レジーム―食料の政治経済学ハリエット フリードマン Harriet Friedmann 渡辺 雅男

こぶし書房 2006-10
売り上げランキング : 204399


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

マグロの漁獲高制限、BSE(牛海綿状脳症)の影響による米国産牛肉の輸入禁止など世界的な食料の動きが話題になることが多くなっている。本書は食料にまつわる国際的な枠組みや歴史を国際的な政治経済学から分析した。食料の輸出入や規制、補助金など欧米を軸とした各国がどんな意図をもって、歴史的にどのような施策をとってきたのか、さらにはそうした施策がもたらした今日までの結果や影響に至るまでが記されている。

世界貿易機関(WTO)の枠組みではなかなか解決されていない農業問題の根本はどういったものなのか。食料と政治経済のつながりの深さや難しさを教えてくれる一冊だ。

■2006/12/01, 日経産業新聞, 22ページ

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る門倉 貴史

宝島社 2006-11-09
売り上げランキング : 518

おすすめ平均 star
star誰でもワーキングプアになる可能性がある・・・・
star恐怖
starワーキングプアの決定版

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

いくら働いても生活保護水準の暮らしから脱却できない「ワーキングプア」(働く貧困層)が着実に増えているという。上場企業が過去最高の利益を出し、景気は「いざなぎ」越えするが国民全体が豊かになった印象はない。

本書は日本人の労働者の四人に一人は生活保護水準での生活と指摘し、ワーキングプア増加の理由としては終身雇用を柱とした日本の雇用体系が崩れ、正社員から非正社員への流れが強まったことを挙げる。政府の構造改革の名の下で社会の平等性が失われたという。問題解決のための提言は平板な感を否めないが、多くのワーキングプア層へのインタビューが問題の実態をより鮮明に見せてくれる。

■2006/12/01, 日経産業新聞, 22ページ

ハッピーキャリアのつくりかた
ハッピーキャリアのつくりかた金澤 悦子

ダイヤモンド社 2006-10-20
売り上げランキング : 29593

おすすめ平均 star
starはぴきゃりとお仕事ブログ
star仕事も人生もハッピーに!
starはぴきゃり

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ハッピーキャリアとは望む仕事をしながら望む生活をするという生き方のことであると著者は説く。著者は仕事をする女性のためのブログを運営する企業の設立者だ。大学在学中にイベントコンパニオンの派遣事業を立ち上げた後、リクルートでの営業、女性のための転職情報誌の編集長などを経験した。

本書は起業の失敗やサラリーマン時代に体を壊したことなども含め、著者のキャリアをたどる。その体験から得たのは充実した人生を送るための心構えといった「生き方」だ。起業を志す人のみならず、現状を打破し理想の生き方を手に入れたい人にとって、参考になる点が多そうだ。

■2006/11/24, 日経産業新聞, 22ページ

三洋電機 井植敏の告白
三洋電機 井植敏の告白大西 康之

日経BP社 2006-11
売り上げランキング : 166


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

三洋電機の創業家出身で、社長・会長として同社を二十年率いた井植敏最高顧問のインタビューを軸に「なにわの名門」と称された三洋電機の凋落(ちょうらく)を多角的な視点から追った。同社の現役社員、OBのほか、金融機関や官庁など関係者百人以上の取材を積み重ねた厚みのあるルポタージュだ。井植家の求心力が失われていく様子が克明に描かれている。

同社は携帯電話機やデジカメ事業など本業の不振に加え、国内外でのリストラの必要性にも迫られるなど、経営再建への道のりは遠い。名門の復活を占う材料として、企業統治のあるべき姿を考える上で参考になるだろう。

■2006/11/24, 日経産業新聞, 22ページ

無形資産価値経営―コンテクスト・イノベーションの原理と実践
無形資産価値経営―コンテクスト・イノベーションの原理と実践寺本 義也 原田 保

生産性出版 2006-09
売り上げランキング : 52845


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

モノや資本だけでなく、知識が価値創造の中心となる時代。個人や組織がもつ知識という「無形資産」をいかに活用できるかが今後の企業経営の命運を左右する。無形資産は最近、ブランド価値などの面から注目を集めているが、本書は人材やノウハウなども無形資産の定義に含めて議論を展開している。

無形資産価値を拡大する手法としてはビジネスモデルの抜本的な転換が有効と本書は指摘する。転換するのは商品の価値や事業推進の主体など様々。取引先やユーザーとの関係を変えたり、営業戦略などの行為を転換することもそうだ。様々な企業の最近の「転換」事例を分析しており、経営の参考になるだろう。

■2006/11/17, 日経産業新聞, 22ページ

マンガでわかるコーチング・ルール
マンガでわかるコーチング・ルール播摩 早苗 OXygen

PHP研究所 2006-09-21
売り上げランキング : 8288


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

チームの目標を達成するため、部下をコントロールしようとする管理職は多いだろう。逆に部下の話をじっくり聞き、直面している問題に部下自身が対処できるように導くのが「コーチング」という指導方法だ。このスキルを身につけられれば、部下から慕われる魅力的なリーダーに一歩近づくかもしれない。

部下が答えを持っていると信じ、じっくり話を聞く姿勢がコーチングの出発点となる。本書ではマンガを用いて「良いコーチング」「悪いコーチング」の事例が豊富に紹介してある。会話をどう進めれば部下から答えを引き出せるかがよくわかり、初心者にはうってつけの解説書になっている。

■2006/11/17, 日経産業新聞, 22ページ

ソニー インサイド ストーリー
ソニー インサイド ストーリー立石 泰則

講談社 2006-09-01
売り上げランキング : 4195

おすすめ平均 star
star画布に書いた絵を 実行することとは?
star出井氏の苦悩
starまさにソニーのインサイド・ヒストリーだ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ソニーをテーマにした本が多いなかでこの本を選んだのは著者が立石泰則氏だからだ。立石氏は分析軸が明解でしかもブレない。入念な取材による的確な分析や提言も示してくれる。ビジネス書の分野ではもっとも信頼できる作家だと思う。

立石氏によると、ソニーの歴代社長は創業者の井深大、盛田昭夫の両氏から大賀典雄氏まではオーナーまたはオーナー的性格が強かった。これらの方々の後を継いだのが「ソニーに誕生した初めてのプロフェッショナル経営者」の出井伸之氏だ。

出井氏の代表的な功績は米国でのソニーの復活と拡大だ。長期展望に基づいた改革の方向も示した。それは「ソフトとハードの両事業部門を傘下に持つ希有(けう)な企業グループ」の育成と発展で、出井氏はこれを自らの使命とした。

だが、会長就任後の出井氏は苦戦続きだった。輝ける存在だったソニーが揺らいでいる。どんなにすごい企業でも崩れる瞬間はあっという間に来る。その分析は本書に委ねたい。

私は「輝けるソニー」が復活すると信じている。そのカギはAV(音響・映像)事業の立て直しだ。ソニーらしい製品を再び生み出すことができるか。それにはデバイスの内製力や生産技術力の再生など、やることは多い。ゲーム事業の位置づけを見直すことも必要だろう。一日も早い復活を期待したい。

■2006/11/10, 日経産業新聞, 30ページ

変革のマネジメント―組織と人をめぐる理論・政策・実践
変革のマネジメント―組織と人をめぐる理論・政策・実践内野 崇

生産性出版 2006-08
売り上げランキング : 25118


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

コンプライアンス(法令順守)や環境問題への対応、グローバル化など企業経営をとりまく環境は劇的に変化している。学習院大学経済学部の教授である著者はそうした環境のもとで「持続的かつ継続的な変革力が企業の盛衰を決する」と説く。

本書が目指しているのは変革を進めるうえでの“理論”と“実践”の橋渡し。「そもそも変革とは何か」などについて考える前半と、変革の対象である「組織」を「ヒト」や「チーム」など領域ごとに分析する後半の二部で構成。様々な企業への取材で実践の部分を裏打ちしている。「変革」の意味や目的だけでなく、「企業」という存在そのものを一から問い直す機会を与えてくれそうだ。

■2006/11/10, 日経産業新聞, 30ページ

MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略
MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略スザンヌ バーガー MIT産業生産性センター 楡井 浩一

草思社 2006-09-23
売り上げランキング : 7766

おすすめ平均 star
star「多種多様」な「成功モデル」から読者は何を学び得るのか?

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

市場が世界中に広がり、競争相手も世界中から登場する時代になった。このようにグローバル化した経済で企業はどうすれば生き残れるのかが本書の主題だ。賃金の安い国に生産拠点を移すことが唯一の解ではない。先進国に生産拠点を持ちながらも利益を出す企業を紹介し、賃金は競争力を構成する要素の一つでしかないことを示している。

賃金が高くても、ファッション性や独自性などがあれば勝機はある。市場の変化に即座に対応できるスピードも欠かせない。それには技術革新の担い手となる人材が必要だというのが本書の指摘だ。経済のグローバル化が進むほど教育の重要性は高まることが理解できるはずだ。

■2006/11/10, 日経産業新聞, 30ページ

企業買収の税務―ストラクチャー選択の有利・不利判定
企業買収の税務―ストラクチャー選択の有利・不利判定佐藤 信祐

中央経済社 2006-06
売り上げランキング : 63781


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

M&A(企業の合併・買収)が急速に増えている。王子製紙が北越製紙にしかけた敵対的なTOB(株式公開買い付け)などが記憶に新しいが、M&Aは大企業に限らず、中小企業も対象になる。特に団塊の世代の創業者が引退の時期を迎え、事業承継に絡むM&Aは企業の規模にかかわらず増えるとみられる。

買収や合併の様々な手法の選択に税務の面からアプローチし、手法の有利、不利を判定しようというのが本書の試みだ。株式交換、株式移転、事業授受などM&Aの手法別に様々なパターンで税務上の扱いを説明し、オーナー企業の買収など具体例にも詳しい。企業オーナーや財務・経理担当者にとって、M&A手法を考える入門書になるだろう。

■2006/10/27, 日経産業新聞, 30ページ

コーポレートガバナンスの評価に基づいた投資のすすめ―銘柄選択の新潮流
コーポレートガバナンスの評価に基づいた投資のすすめ―銘柄選択の新潮流アレクサンダー・フラッチャー Alexander Flatscher

東洋経済新報社 2006-10
売り上げランキング : 126754


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

西武鉄道、ライブドア、カネボウ……。企業経営者による相次ぐ不祥事でコーポレートガバナンス(企業統治)の重要性は高まる一方だ。本書はガバナンスを格付けする米国企業に所属していた著者が、投資家からの尺度でガバナンスの考え方やアプローチの仕方などをとらえたものだ。

著者は投資家が株式や債券投資をする際、企業のファンダメンタルズ分析と合わせて、こうしたガバナンスの分析が必要という。分析すべき分野としては社内構造、国の枠組み、社内文化をあげ、具体的には取締役会の説明責任など六つの項目から点検する手法を示している。ガバナンスの世界的な潮流をとらえた一冊だ。

■2006/10/27, 日経産業新聞, 30ページ

ホテルブランド物語―人材を育てる一流の仕事とは?
ホテルブランド物語―人材を育てる一流の仕事とは?寺田 直子

角川書店 2006-09
売り上げランキング : 6333

おすすめ平均 star
starブランドとは何かを教えてくれます

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

世界の一流ホテルの顧客サービスを、顧客の視点だけでなく裏方の事情も盛り込んで紹介する。徹底したサービスの裏にはこうした苦労があったのか、と思わずうならされる。本の後半では世界中で認められ、愛されてきた十八のホテルブランドを個別に章立てし、それぞれの歴史やポリシーなどを取り上げている。

副題は「人材を育てる一流の仕事とは?」。読み進むにつれ、一流と目されるホテルでは従業員が心構えや自らのあるべき姿を常に意識できるように仕事環境が整えられているという点に気付く。その手法は、人材育成の方法やトップの哲学、顧客満足への姿勢など、サービス分野に携わる人にとって参考になる点が多いはずだ。

■2006/10/20, 日経産業新聞, 30ページ

外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたかISSコンサルティング

ダイヤモンド社 2006-09-08
売り上げランキング : 186

おすすめ平均 star
starポジティブに生きる人に神は優しい
star猛烈ビジネスマンの原型を見る
star価値観を築く意欲

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本で活躍する十二人の外資系トップにインタビューし、これまでの仕事人生を振り返ってもらうとともに、キャリアの節目にどういった意識を持っていたのかを聞いている。歩んできた経歴は十人十色でも、仕事への熱意やバイタリティーはいずれのトップにも共通している。一人称の語り口に本人らのキャラクターが絶妙に織り込まれ、臨場感があふれている。

様々な経緯で現在のキャリアに就いたトップたち。そのビジネス人生からは、プロフェッショナルとして貫くべき姿勢や覚悟が生々しく伝わってくる。キャリアアップを目指すビジネスパーソンにとって、ヒントがたくさん詰まった一冊だろう。

■2006/10/20, 日経産業新聞, 30ページ

ある日、ボスがガイジンになったら!? -英語を習うより、コミュニケーションを学べ-
ある日、ボスがガイジンになったら!? -英語を習うより、コミュニケーションを学べ-関橋 英作

阪急コミュニケーションズ 2006-05-30
売り上げランキング : 62919

おすすめ平均 star
star読みやすいです。
star「通じる」ためのコツ、参考になります。
starボスがガイジンじゃなくても使えるコミュニケーション方法満載

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

経済活動がグローバル化するなか、「英語ができないから」という理由で外国人とのコミュニケーションを免除される時代ではなくなった。外資系広告代理店で「ガイジン」上司に仕えながら著者が培った、欧米人との意思疎通に役立つスキルをまとめたのが本書である。

異文化同士のコミュニケーションは誤解や批判を招きがちだ。本書はガイジンを理解する法則を十一のキーワードに分けて解説。経験談や失敗例も盛り込みつつ、自分と違う意見をもつ相手と接する際に「言葉」よりも「気持ち」を理解する大切さを説く。英語の解説本ではないが英語の例文も多数引用されている。

■2006/10/13, 日経産業新聞, 22ページ

文句ばかりの会社は儲からない!―従業員満足のための顧客満足
文句ばかりの会社は儲からない!―従業員満足のための顧客満足望月 広愛

生産性出版 2006-09
売り上げランキング : 630


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者は中京地区で「ロッソえびすや」というイタリアンレストランチェーンを展開する。「従業員の自己犠牲に基づいた顧客満足はあり得ない」という信念の下、現場が喜び納得しながら仕事をできるような職場づくりの構築に奔走してきた。従業員の自主性や創造性をうまく引き出してサービスの質を高め、結果として顧客満足度を向上する取り組みだ。

顧客から褒められた内容やクレーム、改善提案などを現場から社長に直接伝える「情報カード」の導入で士気を高める。簡単な仕組みだが、効率よく組織の風通しを良くするには有効な手法だろう。こうした中小企業ならではの知恵と工夫が、著者の理念とともに紹介されている。

■2006/10/13, 日経産業新聞, 22ページ

スヌーピーの処世哲学
スヌーピーの処世哲学廣淵 升彦

海竜社 2006-09
売り上げランキング : 52829


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

全世界の人々に読まれている、米国の人気漫画「ピーナッツ」。主人公のチャーリー・ブラウンと、その飼い犬スヌーピーたちの言葉は機知に富んでいる。ビジネス英会話でも役に立ちそうな言い回しや表現が散見され、経営者などにもファンが多いという。

本書は「機転をきかす」「心に響く言葉力を養う」など八章で構成。それぞれの章にあった四コマ漫画を原文のまま掲載。日本語訳を付けて「登場人物たちが、なぜそのせりふを使ったのか」などを解説している。ユーモアセンスを磨く材料になるほか、米国の国民性も垣間見える。テレビ朝日のニューヨーク支局長などを務めた著者によると「英語表現の宝庫」。語学の教材としても役立ちそうだ。

■2006/10/06, 日経産業新聞, 22ページ

自治体会計の新しい経営報告書
自治体会計の新しい経営報告書ナカチ公会計研究所

ぎょうせい 2006-08
売り上げランキング : 167754


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

現在の自治体には納税者向けの説明責任やコスト意識が不足しているといわれる。著者はこうした問題は納税や公債で現金をどれだけ集め、使ったかを主眼に置いた「単式簿記」による会計がもたらした結果とみる。負債についても「負債残高への責任の所在が不明確」と指摘する。

本書は民間と同じ複式簿記・発生主義の財務諸表作りに取り組んだ東京都の事例を紹介。その手法なら財政状況を客観的、多角的に分析でき、説明責任や管理体制の強化などが期待できると説く。自治体に置ける内部統制についても触れており、自治体運営について改めて問い直す機会を与えてくれそうだ。

■2006/10/06, 日経産業新聞, 22ページ

Edit

 
Copyright (C) 2004-2006 Ambitious Kanda, All Rights Reserved.