メイン > 週刊ダイヤモンド『学び直しの5冊』 > 2008年1月6日~3月29日

【イスラム世界】

コーラン〈上〉
コーラン〈上〉井筒 俊彦

岩波書店 2004-04
売り上げランキング : 424152

おすすめ平均 star
starこのあとサタニックバースへ向かうかい?
star異文化理解として
star「アリフ・ラーム・ラー」です。

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コーラン〈中〉 (ワイド版岩波文庫)
コーラン〈中〉 (ワイド版岩波文庫)井筒 俊彦

岩波書店 2004-04
売り上げランキング : 433976

おすすめ平均 star
starイスラーム学のパイオニア井筒俊彦訳の『コーラン』-中巻
star素晴らしい信仰心

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コーラン〈下〉 (ワイド版岩波文庫)
コーラン〈下〉 (ワイド版岩波文庫)井筒 俊彦

岩波書店 2004-04
売り上げランキング : 440464

おすすめ平均 star
starイスラーム学のパイオニア井筒俊彦訳の『コーラン』-下巻
star無神論者からムスリムへの第一歩

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イスラーム文化?その根柢にあるもの
イスラーム文化?その根柢にあるもの井筒 俊彦

岩波書店 1991-06
売り上げランキング : 3711

おすすめ平均 star
starイスラームの基本を理解するのに良書。
star最高の入門書と聞きました
star著者の先見性

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イスラームのとらえ方 (世界史リブレット)
東長 靖 (著), 佐藤 次高, 岸本 美緒, 木村 靖二

イスラームと近代 (叢書 現代の宗教)
イスラームと近代 (叢書 現代の宗教)中村 廣治郎

岩波書店 1997-11
売り上げランキング : 546746


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イスラーム主義とは何か (岩波新書 新赤版 (885))
イスラーム主義とは何か (岩波新書 新赤版 (885))大塚 和夫

岩波書店 2004-04
売り上げランキング : 129245

おすすめ平均 star
starわからなかった
starイスラームの根底に迫る良書
starイスラームによる世界システムの変革

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現代世界の理解に不可欠なイスラムの知識はコーランから

政治的にも経済的にも世界情勢の核となっているイスラム世界。だがイスラム世界については、多くの偏見や誤解が解消されないままだ。イスラム世界を正しく理解することは、現代世界の正しい理解につながる。

そもそもイスラム世界とはどのようなものなのか。まずは預言者ムハンマド(マホメット)を通して語られた神の言葉をまとめた教典「コーラン」を読むにしくはない。日本では、イスラム世界に対する関心は比較的早くからあり、東条英機のはげ頭をぺたぺたたたいた奇行で知られる思想家、大川周明もコーランの翻訳に挑んでいる(『回教概論』)。その大川と関係を持ちながら研究を行なったのが井筒俊彦で、彼の『コーラン』(二〇〇四年)は、アラビア語原典からの精緻を極めた一級の翻訳本だ。

またイスラム教とその世界の概要を知るには同じく井筒の『イスラーム文化』(ワイド版岩波文庫 一九九四年 一〇〇〇円)と、東長靖著『イスラームのとらえ方』(山川出版社 一九九六年 七二九円)の二冊を薦める。特に東長の著作は、学生にも好評だ。

七世紀に成立したイスラムの教義は一〇世紀までに体系化された。二元論を排することを特徴とする。近代に入り、ヨーロッパ文明の影響のなかで、ヨーロッパの価値観との共存を模索する近代派と、イスラムの原点への回帰によって活路を開こうとする復古派に分かれてくる。現代の復古派のなかで最も急進的な一派がアルカイダなどの「原理主義者」たちだ。イスラム社会は、彼らのテロ行為については苦々しく感じつつも、基本教義に立ち返ろうとしているがゆえに正当性を与えざるをえない。

近代派の解説を軸としたのが中村廣治郎著『イスラームと近代』(岩波書店 一九九七年 一五〇〇円)、逆に復古派の成立を歴史的に概観しているのが大塚和夫著『イスラーム主義とは何か』(岩波新書 二〇〇四年 七〇〇円)である。二冊を読めば近代以降の二つの流れを把握できる。【選・評 加藤 博 一橋大学大学院経済学研究科教授】

■2008/03/29, 週刊ダイヤモンド, 89ページ

【経営学説】

マネジメントの世紀1901~2000
マネジメントの世紀1901~2000スチュアート クレイナー Stuart Crainer 嶋口 充輝

東洋経済新報社 2000-12
売り上げランキング : 37985

おすすめ平均 star
starマネジメントの歴史を俯瞰するのに良書。
starこれはおすすめですよ!
starマネジメントはこれからどうなるのか?

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入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用
入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用ポール ハーシィ デューイ・E. ジョンソン ケネス・H. ブランチャード

生産性出版 2000-06
売り上げランキング : 13945

おすすめ平均 star
starわかりやすい図 意味のあるまとめ
star日本企業の全マネージャー必携の書

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ドイツの経営学
吉田 和夫 (著)

経営理論 偽りの系譜―マネジメント思想の巨人たちの功罪
経営理論 偽りの系譜―マネジメント思想の巨人たちの功罪ジェームズ フープス James Hoopes 有賀 裕子

東洋経済新報社 2006-02
売り上げランキング : 240529

おすすめ平均 star
star一貫した悲観的批判
starリーダーシップを勘違いしないために
starこれぞ待っていた本である!

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問題解決のための経営学
問題解決のための経営学中川 淳平

泉文堂 2007-12
売り上げランキング : 597417


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マネジメントの時代・二〇世紀に生み出された多様な経営学説

経営学は時代状況などにより有効な手法が異なり、それだけ多様な「セオリージャングル」を生み出した。そもそも企業経営が学問的に注目されたのは二〇世紀になってからで、一九世紀が「産業化の時代」ならば二〇世紀は「マネジメントの時代」であった。

そこで時代を一〇年ずつに区切り、経営思想の流れを追ったのが『マネジメントの世紀 1901―2000』(二〇〇〇年)だ。組織革新に着目したアルフレッド・スローン、品質管理と日本産業の再生など興味深いテーマが並ぶ。年表も付いている。

米国経営学の重要テーマである人的資源管理の裏側にある行動科学にスポットを当てた学説はP・ハーシィほか著『入門から応用へ 行動科学の展開 人的資源の活用』(生産性出版 二〇〇〇年 三二〇〇円)に詳しい。

ドイツでは、経営学は国民経済の発展に資するものでなくてはならないとされた。だからこそドイツ経営学は労使協調など優れた知見を生み出し、世界に大きな影響を与えた。吉田和夫著『ドイツの経営学』(同文館出版 一九九五年 二八一六円)は、その神髄を余すところなく伝えている。共同性と収益性とのバランス感覚を養ううえで、一読を勧めたい。

「経営理論は、米国の伝統的な個人主義に反し、個人を企業にひざまずかせるためにあるのではないか」と歴史学者が経営思想家の再評価を試みたのがJ・フープス著『経営理論 偽りの系譜 マネジメント思想の巨人たちの功罪』(東洋経済新報社 二〇〇六年 三八〇〇円)。科学的管理の始祖テイラーや品質管理のデミング、あるいはドラッカーまで主役たちを切り捨てていく。異色の経営学説本で、知的刺激度は最高レベルにある。

最後に拙著『問題解決のための経営学』(泉文堂 二〇〇七年 二〇〇〇円)を。リストラやイノベーションなど現代企業が直面する問題別に関連する経営学説をまとめた。場当たり経営にならないためにお読みいただければと思う。【選・評 中川淳平 駒澤大学経営学部准教授】

■2008/03/22, 週刊ダイヤモンド, 75ページ

【経営組織論】

組織論 (有斐閣アルマ)
組織論 (有斐閣アルマ)桑田 耕太郎 田尾 雅夫

有斐閣 1998-04
売り上げランキング : 7202

おすすめ平均 star
star組織論を勉強するならこれ!
starちょっと中途半端な書
star最適の入門書

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新訳経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)
新訳経営者の役割 (経営名著シリーズ 2)C.I.バーナード 山本 安次郎

ダイヤモンド社 1968-08
売り上げランキング : 10397

おすすめ平均 star
star重要だが難解な書
star組織崩壊のメカニズム
star基本書

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システムの科学
システムの科学ハーバート・A. サイモン Herbert A. Simon 稲葉 元吉

パーソナルメディア 1999-06
売り上げランキング : 93093

おすすめ平均 star
star重厚にして、小気味よい一冊。
star「人工物」におけるデザインとは何か?

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組織は戦略に従う
組織は戦略に従うアルフレッド・D・チャンドラーJr. 有賀 裕子

ダイヤモンド社 2004-06-11
売り上げランキング : 10458

おすすめ平均 star
star経営書の古典、現代の経営者にとっての実用度も高い
star都立大学ビジネススクールの教科書です

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制度と文化―組織を動かす見えない力
制度と文化―組織を動かす見えない力佐藤 郁哉 山田 真茂留

日本経済新聞社 2004-09
売り上げランキング : 22966

おすすめ平均 star
star組織文化についての諸理論の考察
star新鮮なアプローチによる組織理論
starビジネスマンでもわかる組織文化論

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社会学や心理学を取り込んで大きく進んだ経営組織の分析

組織論なき経営学は、その体をなさない。組織観は、契約・主従関係を基礎とする伝統的な組織論と、協調・信頼関係を基礎とする近代的な組織論とのあいだで大きく異なる。とりわけ後者は、先輩学問である社会学や心理学の成果を貪欲に取り込んできた。

『組織論』(一九九八年)は、なにがなんでも読んでおくべき一冊。経営学では社会学の枠組みを使うとわかりやすいテーマが多いが、本書は経営組織論を超えて組織の一般理論を構築している。

C・I・バーナード著『経営者の役割[新訳]』(ダイヤモンド社 一九六八年 二〇〇〇円)は、米国経営学と組織論の神髄を示す一冊だ。自立した個を前提とした壊れやすい組織のなかで経営者が果たすべき役割を詳細に記述する。しかし内容は難しい。ドラッカーが売れたのは、バーナードが難解だからかもしれないが、それでも必読の一冊。

H・A・サイモン著『システムの科学[第三版]』(パーソナルメディア 一九九九年 二〇〇〇円)は、ノーベル経済学賞を受賞した著者の現在入手可能な一冊。人間を単なる経済合理的な存在と見なすのではなく、生身の身体を持った満足追求の存在と把握したうえで、人工物としての組織を科学的に探究する。

A・D・チャンドラーJr.著『組織は戦略に従う』(ダイヤモンド社 二〇〇四年 五〇〇〇円)は、『経営戦略と組織』の新訳版で、戦略なき組織いじりを繰り返す昨今の状況を批判的に検討するのに適した一冊。米国企業経営史のエッセンスが盛り込まれている一方、経営戦略論やシュンペーターの影響を受けたイノベーション論の古典としても読める。

最後は、佐藤郁哉ほか著『制度と文化 組織を動かす見えない力』(日本経済新聞社 二〇〇四年 一九〇〇円)を推す。企業文化論や組織文化論の知見も取り入れ、制度や慣習に影響されることの有用性と危険性を踏まえて組織革新のあり方を示す力作だ。【選・評 中川淳平 駒澤大学経営学部准教授】

■2008/03/15, 週刊ダイヤモンド, 91ページ

【日本的経営】

日本の経営 〔新訳版〕
日本の経営 〔新訳版〕ジェームス・C・アベグレン 山岡 洋一

日本経済新聞社 2004-12-11
売り上げランキング : 13278


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日本のもの造り哲学
日本のもの造り哲学藤本 隆宏

日本経済新聞社 2004-06
売り上げランキング : 5239

おすすめ平均 star
star深い分析力による哲学
starものづくりの本質とは何か? が分かる
starもの造りにとってトレンディーな学問です

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知識創造企業
知識創造企業野中 郁次郎 竹内 弘高 梅本 勝博

東洋経済新報社 1996-03
売り上げランキング : 1524

おすすめ平均 star
star「普遍的な」方法を論じた本
star経営は精神力
star第3章は原書でも押さえておかれるべし

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日本企業のコーポレートガバナンス―「統治」による企業価値の創造を目指して
日本企業のコーポレートガバナンス―「統治」による企業価値の創造を目指して寺本 義也 坂井 種次 金 元沢

生産性出版 2002-11
売り上げランキング : 16451


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日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係
日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係サンフォード・M. ジャコービィ Sanford M. Jacoby 鈴木 良始

東洋経済新報社 2005-10
売り上げランキング : 17225

おすすめ平均 star
star「市場対国家」の歴史の反映
star本来は管理の問題では?
star日米企業の従業員に対する見方の違い

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日本を経済大国に押し上げた競争力の源泉を再確認する

最近の日本企業は、「その場しのぎ」的な経営に陥っているような気がしてならない。経済大国へ押し上げた日本的経営の総括が不十分なまま、成果主義に象徴される場当たり的な経営が続いている。

日本的経営を考えるうえでの古典が、ジェームス・C・アベグレンの『日本の経営〈新訳版〉』(二〇〇四年)。終身雇用・年功序列・企業内労働組合の特徴を欧米に紹介して海外研究者のバイブルになった。原著は一九五八年の刊行で、当時は東西冷戦の真っただ中であり、日本の賃金も安かった。だが、「三種の神器」形成の背景を、新たな経営論議の前提からはずすべきではない。

藤本隆宏著『日本のもの造り哲学』(日本経済新聞社 二〇〇四年 一六〇〇円)は、日本の製造業の強みを、「インテグラル型」の設計思想に見出し、「モジュラー型」の米国や中国と対比している。本書は現場の強みと弱みを知り尽くした著者の、世界の産業見取り図だ。

同じく現場の力に焦点を当てたのが野中郁次郎ほか著『知識創造企業』(東洋経済新報社 一九九六年 二〇〇〇円)。暗黙知と形式知との相互作用に基づく日本企業の競争力の高さを示した野中理論が英語圏に紹介された一冊。ナレッジマネジメント論の先駆でもある。

日本企業の経営手法は、コーポレートガバナンスの切り口で学ぶとわかりやすい。その代表的な著作が寺本義也ほか著『日本企業のコーポレートガバナンス〈新版〉』(生産性出版 二〇〇二年 二六〇〇円)だ。本書は米国とドイツの統治構造を踏まえつつ、ステークホルダーの「統知」に基づく企業価値の向上を検討する。

サンフォード・M・ジャコービィ著『日本の人事部・アメリカの人事部』(東洋経済新報社

二〇〇五年 二八〇〇円)は、会社の統治構造と人事管理とを絡めた一冊。長期雇用を採用して成長を続ける企業の事例研究も豊富で、場当たり的な施策に終始している経営者はきっと、「日本的経営っていいな」と言うに違いない。【選・評 中川淳平 駒澤大学経営学部准教授】

■2008/03/08, 週刊ダイヤモンド, 121ページ

【経営学入門】

ゼミナール 経営学入門 ゼミナールシリーズ
ゼミナール 経営学入門 ゼミナールシリーズ伊丹 敬之 加護野 忠男

日本経済新聞社 2003-02
売り上げランキング : 9366

おすすめ平均 star
star完読しました
star必読とまではいかない
star薄めすぎたカルピス

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経営の再生―戦略の時代・組織の時代
経営の再生―戦略の時代・組織の時代高橋 伸夫

有斐閣 2006-12
売り上げランキング : 208609


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ドラッカー名著集2 現代の経営[上]
ドラッカー名著集2 現代の経営[上]P.F.ドラッカー

ダイヤモンド社 2006-11-10
売り上げランキング : 7027

おすすめ平均 star
star経営者ではない私でも読んで良かった
star経営学の祖、不朽の傑作

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ドラッカー名著集3 現代の経営[下]
ドラッカー名著集3 現代の経営[下]P.F.ドラッカー

ダイヤモンド社 2006-11-10
売り上げランキング : 7133


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ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則ジェームズ・C. コリンズ ジェリー・I. ポラス James C. Collins

日経BP社 1995-09
売り上げランキング : 407

おすすめ平均 star
star企業理念の重要性を理解
star21世紀のビジョナリーへ
star内部から見ると…

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マネジャーの仕事
マネジャーの仕事ヘンリー ミンツバーグ Henry Mintzberg 奥村 哲史

白桃書房 1993-08
売り上げランキング : 14748

おすすめ平均 star
star貧弱な経営学系論文の中に光る至宝
star戦略論をめぐる熱狂を冷ややかに見つめるミンツバーグの出発点
star経営戦略論と一緒に読むべき一冊

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企業経営の本質を知るための思考方法を身につける入門書

「株価至上主義経営」の風潮のなかで、企業経営の本質への問いかけが薄らいでいる。そのためにはまず、「経営学的な思考方法」を理解しなければならない。

『ゼミナール 経営学入門[第三版]』(二〇〇三年)は、現代経営学の重鎮二人による実用性を備えた教科書だ。経営学的な考え方をジャンル別に解説し、「生きた経営学」を理解できる。拾い読みでも常に経営学の全体像を意識させられ、独学で学び直すならば、この一冊から。

そもそも「経営する」とはどんなことなのか。この素朴で、経営学の中軸となる疑問に答えてくれるのが、高橋伸夫著『経営の再生[第三版]』(有斐閣 二〇〇六年 二五〇〇円)。東京大学経済学部の経営学入門講義で長年使われてきた教科書でもあり、単なる資産管理にはとどまらない経営学の立場を明らかにしている。

そして、P・F・ドラッカー著『現代の経営(上・下)』(ダイヤモンド社 二〇〇六年 上下とも一八〇〇円)を読まずして現代の経営は語れない。原著は一九五四年の刊行ながら、いまなお検討が進む経営論のほとんどのエッセンスが盛り込まれている。ドラッカーを読んだことがない人は、本書だけでも腰を据えて読むべきである。

ドラッカーの問題意識を受け継いだのがJ・C・コリンズほか著『ビジョナリーカンパニー』(日経BP社 一九九五年 一九四二円)で、トップのカリスマ性を囃し立てず、利益を成長の糧としてつくり上げられた企業文化こそが業績や持続的な成長を左右していることを明らかにする。著者に言わせれば、「J・ウェルチもGEの産物でしかない」。

H・ミンツバーグ著『マネジャーの仕事』(白桃書房 一九九三年 三二〇〇円)は、「経営者は何をしているか」を研究対象としたエバーグリーン。どのような仕事を優先するべきなのか。MBAを取得し、企業経営をわかった気になっている人が多いなかで、あらためて経営の深淵に触れるだろう。【選・評 中川淳平 駒澤大学経営学部准教授】

■2008/03/01, 週刊ダイヤモンド, 91ページ

【大統領と外交】

アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)
アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)ジョージ・F. ケナン George F. Kennan 近藤 晋一

岩波書店 2000-10
売り上げランキング : 23231

おすすめ平均 star
starアメリカ側から検証した太平洋政策の失敗
starアメリカ外交の在り方
star過去と未来への確かな視線

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戦後アメリカ外交史 (有斐閣アルマ)
佐々木 卓也 (編集)

アメリカ大統領と戦争
アメリカ大統領と戦争アーサー・シュレジンガー・Jr. 藤田 文子 藤田 博司

岩波書店 2005-04-27
売り上げランキング : 253197

おすすめ平均 star
starアメリカの良心逝く…合掌
star徹頭徹尾リベラリストのブッシュ批判
star小泉政策に疑問のある方、必読

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米国民主党―2008年政権奪回への課題 (JIIA現代アメリカ)
米国民主党―2008年政権奪回への課題 (JIIA現代アメリカ)久保 文明

日本国際問題研究所 2005-08
売り上げランキング : 138884


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G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力―共和党の分析 (JIIA現代アメリカ)
G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力―共和党の分析 (JIIA現代アメリカ)久保 文明 吉原 欽一 新田 紀子

日本国際問題研究所 2003-10
売り上げランキング : 126981

おすすめ平均 star
star保守派の根源が分かる
starアメリカの保守主義運動の奥行き

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軍にも条約にも権限持つ大統領 外交政策からその思想を知る

米国大統領は行政府の長であるとともに、国家元首でもある。したがって“世界唯一の超大国”として、米国大統領が取り組む課題は多く、限りなく責任も重い。

第二次世界大戦後の「ソ連封じ込め政策」を立案して、冷戦時代の外交政策に大きな影響を与えたジョージ・F.ケナンの『アメリカ外交50年』(二〇〇〇年)は、大統領の外交政策を学ぶには不可欠だ。一九〇〇年から半世紀の米国外交を検証し、現実主義者として封じ込め政策の根拠を明らかにする。米国外交を語るには欠かすことのできない戦略論だ。

各政権の具体的な対応をまとめたのが佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』(有斐閣アルマ

二〇〇二年 一九〇〇円)で、戦前から現在のブッシュ政権までの外交の詳細を網羅した好著だ。年表や参考文献も豊富で、まさにテキストとして活用したい一冊だ。

国家元首である大統領は、条約締結の権限(批准は議会)を持ち、軍の最高指揮官という顔を持っている。そうしたなかで、その軍を外交上、大統領がどのように使うかは本質的な議論につながる。二度もピュリッツァー賞を受賞した著名な歴史学者であり、ケネディ政権の特別補佐官をも務めたアーサー・シュレジンガー・Jr.による『アメリカ大統領と戦争』(岩波書店 二〇〇五年 一八〇〇円)は、米国外交における単独行動主義の伝統を解明し、開戦が外交、内政の両面で政治バランスをどのように変えてきたかを明らかにする。ブッシュ外交を徹底的に批判した一冊でもある。

さて最後に、現在から未来へと向かう米国政治の課題をまとめたものを紹介しよう。久保文明編『米国民主党 2008年政権奪回への課題』(日本国際問題研究所 二〇〇五年 二八〇〇円)と『G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力 共和党の分析』(同 二〇〇三年 三五〇〇円)だ。両党の外交と内政に影響を与えている人脈や思想にまで踏み込んで分析している。【選・評 石澤靖治 学習院女子大学国際文化交流学部教授】

■2008/02/23, 週刊ダイヤモンド, 105ページ

【米国政治】

アメリカ現代政治
阿部 斉 (著)

アメリカ政治 (有斐閣アルマ)
アメリカ政治 (有斐閣アルマ)久保 文明 松岡 泰 砂田 一郎

有斐閣 2006-10
売り上げランキング : 85093

おすすめ平均 star
star米国政治の非専門家にも

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アメリカ大統領の権力―変質するリーダーシップ (中公新書 (1767))
アメリカ大統領の権力―変質するリーダーシップ (中公新書 (1767))砂田 一郎

中央公論新社 2004-10
売り上げランキング : 63711

おすすめ平均 star
starアメリカ大統領の権力は常に変質する
starクリントン大好きなのね。
star「現代大統領制」の終焉?

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現代アメリカの保守主義
佐々木 毅 (著)

大統領とメディア
大統領とメディア石澤 靖治

文藝春秋 2001-02
売り上げランキング : 371515

おすすめ平均 star
star大統領のパワー
star大統領という「王権」の多角的分析

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業績豊富な日本の米国政治研究 多面的な分析通じ全体像を知る

日本の米国政治研究の大御所、斎藤眞・元東京大学教授は今年一月に八六歳で逝去された。斎藤教授も数多くの米国関連の著作を残したが、実質的な弟子である阿部斉・元放送大学教授もまた、広い視野で多くの著作を残した。そのなかでも米国政治を学ぶテキストとして『アメリカ現代政治[第二版]』(一九九二年)は出色である。内政に焦点を当てながら米国政治を多面的に分析した見事な教科書である。一九八〇年代以降の保守化の流れの根拠を探りつつ、米国像を提示している。

久保文明ほか著『アメリカ政治』(有斐閣アルマ 二〇〇六年 一九〇〇円)は、現在の米国政治の全体像を明らかにしたもの。久保・東大教授は、多くの米国政治関連プロジェクトを仕切るリーダー的存在である。広い知見に裏打ちされた解説など、まさに米国政治研究の代表者である。特に昨今のグローバリゼーションを背景にした大統領の政策形成の幅広さを知ることができるだろう。『アメリカ現代政治』と本書を読めば、基本的には十分である。

日本の米国政治研究には多くの業績がある。そのなかで米国政治の背景も理解できるのが砂田一郎著『アメリカ大統領の権力』(中公新書 二〇〇四年 七六〇円)。米国政治の文脈から大統領権力の変化を解説しているが、国民からの「強い大統領」への期待が高まるなかで、むしろその権力は脆弱化していることを知ることができる。

逆にレーガン政権以後の新保守主義と同時に、リベラルが抱えていた課題も明らかにしたのが前東大総長、現学習院大学教授の佐々木毅著『現代アメリカの保守主義』(岩波書店 一九九三年 八七四円)。新刊は品切れだが、アマゾンや古本屋に多数出ている名著だ。

いずれにしても米国政治は、世論政治の側面を強めている。世論がどのような影響を与えているのかを分析したのが拙著『大統領とメディア』(文春新書 二〇〇一年 六六〇円)。米国政治のもう一つの主役をご理解いただけると思う。【選・評 石澤靖治 学習院女子大学国際文化交流学部教授】

■2008/02/16, 週刊ダイヤモンド, 91ページ

【米国論】

ザ・フェデラリスト (岩波文庫)
ザ・フェデラリスト (岩波文庫)A.ハミルトン J.ジェイ J.マディソン

岩波書店 1999-02
売り上げランキング : 84071

おすすめ平均 star
star最高最重要の政治書、全文読むべき
star連邦憲法の重要性
starただやはり、意欲と関心のある方は直接英文に接した方がいいかも

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アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)
アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)トクヴィル

岩波書店 2005-11
売り上げランキング : 24348

おすすめ平均 star
star今日的にも示唆に富むアメリカ民主政治の研究
star19世紀フランスの司馬遼太郎

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アメリカのデモクラシー〈第1巻(下)〉 (岩波文庫)
アメリカのデモクラシー〈第1巻(下)〉 (岩波文庫)トクヴィル Alexis de Tocqueville 松本 礼二

岩波書店 2005-12
売り上げランキング : 24443

おすすめ平均 star
star経営学にも活かせそう
star今日的にも示唆に富むアメリカ民主主義の研究

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アメリカとは何か (平凡社ライブラリー (89))
アメリカとは何か (平凡社ライブラリー (89))斎藤 真

平凡社 1995-03
売り上げランキング : 23869


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アメリカニズム―「普遍国家」のナショナリズム
アメリカニズム―「普遍国家」のナショナリズム古矢 旬

東京大学出版会 2002-05
売り上げランキング : 117026

おすすめ平均 star
star難解だけど・・・
star終わりが見えないアメリカ化の運動過程が見えてくる
star非常に丹念な内容

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分断されるアメリカ
分断されるアメリカサミュエル ハンチントン Samuel P. Huntington 鈴木 主税

集英社 2004-05
売り上げランキング : 46145

おすすめ平均 star
star9・11以降のアメリカとその精神史
starアメリカの原動力であるアイデンティティを体系的に説明する

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米国という国家の精神的支柱を明らかにする観察者の視点

米国政治のなかで大統領が強いリーダーシップを取り、国民の期待に応えていく現代大統領制は、一九三〇年代の大恐慌に立ち向かった第三二代大統領、F・ルーズベルトからだ。大統領は元来、行政府のトップであり軍の最高司令官ではあるが、議会に法案を提出する法的権限はない。合衆国憲法では、大統領と議会との力が均衡していることが想定されていたのである。

そのような米国という国家の根本的な考え方を知ることができるのが、『ザ・フェデラリスト』(一九九九年)。一七八七年に起草された連邦憲法の批准に当たり、後に初代財務長官となるA・ハミルトンらが、新たな政治形態を擁護し説明するために新聞に寄稿した渾身のコラム集だ。

世論の圧倒的な支持を得て第七代大統領に就任したA・ジャクソン。この「ジャクソニアン・デモクラシー」の時代に政治の機会均等は進み、白人男子の普通選挙制度がほぼ確立された。その当時の米国に滞在した、フランスの思想家A・トクヴィルは『アメリカのデモクラシー(上・下)』(岩波文庫 二〇〇五年 上下とも九〇〇円)で、民主主義の問題点と民主主義普及の不可避性を鋭く指摘した。現在にも通じる米国像である。

日本における米国研究の大御所である斎藤眞著『アメリカとは何か』(平凡社ライブラリー 一九九五年 一一六五円)は、米国史の俯瞰を通じて政治の構造を明らかにする。一方、現代にまで踏み込んだのが古矢旬著『アメリカニズム~「普遍国家」のナショナリズム』(東京大学出版会 二〇〇二年 五八〇〇円)。ポピュリズム、移民、マルチカルチャーなどの側面から、米国の姿を検証する。

サミュエル・ハンチントン著『分断されるアメリカ』(集英社 二〇〇四年 二八〇〇円)は、ヒスパニックなど従来のナショナリズムに同化しない人びとの増加によるアイデンティティの危機について報告する。今回の大統領選挙でも不法移民問題は最重要問題の一つだ。【選・評 石澤靖治 学習院女子大学国際文化交流学部教授】

■2008/02/09, 週刊ダイヤモンド, 93ページ

【米大統領選】

歴代アメリカ大統領総覧 (中公新書ラクレ)
歴代アメリカ大統領総覧 (中公新書ラクレ)高崎 通浩

中央公論新社 2002-09
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おすすめ平均 star
star百科事典の抜き書き
star歴代大統領豆知識本
star微妙

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ブッシュのホワイトハウス(上)
ブッシュのホワイトハウス(上)ボブ・ウッドワード 伏見 威蕃

日本経済新聞出版社 2007-03-07
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おすすめ平均 star
starオーラルヒストリーの極み
star正義を謳う国の正体は「否認」の国だった
star歴史は密室で決まる

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ブッシュのホワイトハウス(下)
ブッシュのホワイトハウス(下)ボブ・ウッドワード 伏見 威蕃

日本経済新聞出版社 2007-03-07
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おすすめ平均 star
starブッシュと政権を担うエリート達
star真相を突き詰めても、未だそれを認めず
star最も優れた情報機関は中国だそうです(p.63)

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リビング・ヒストリー 上―ヒラリー・ロダム・クリントン自伝 (ハヤカワ文庫 NF) (ハヤカワ文庫 NF 327)
リビング・ヒストリー 上―ヒラリー・ロダム・クリントン自伝 (ハヤカワ文庫 NF) (ハヤカワ文庫 NF 327)ヒラリー・ロダム・クリントン 酒井 洋子

早川書房 2007-11-07
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リビング・ヒストリー 下―ヒラリー・ロダム・クリントン自伝 (ハヤカワ文庫 NF) (ハヤカワ文庫 NF 328)
リビング・ヒストリー 下―ヒラリー・ロダム・クリントン自伝 (ハヤカワ文庫 NF) (ハヤカワ文庫 NF 328)ヒラリー・ロダム・クリントン 酒井 洋子

早川書房 2007-11-07
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合衆国再生―大いなる希望を抱いて
合衆国再生―大いなる希望を抱いてバラク・オバマ 棚橋 志行

ダイヤモンド社 2007-12-14
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おすすめ平均 star
star初の黒人大統領誕生なるか?
starオバマ氏の人柄と主張がよくわかり、ファンになります。
starオバマ氏が出てきた。

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ホワイトハウスの職人たち (新潮新書)
ホワイトハウスの職人たち (新潮新書)マイケル・ユー

新潮社 2006-10-14
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おすすめ平均 star
starなにかテーマを読みといてほしかった
starアメリカの、ひいては世界の政治を左右する(かもしれない)職人たちの舞台裏
star雑学豆知識集としての効用

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世界的な注目集める大統領選をより“楽しむ”ための入門書

米大統領選挙の候補者選びが山場を迎える「メガ・チューズデー」が二月五日に迫ってきた。世界中の関心の的となる大統領選挙だが、今回はそのイントロとして読みやすいものを紹介したい。

“観戦ブック”として最適なのが、『歴代アメリカ大統領総覧』(二〇〇二年)だ。初代ジョージ・ワシントンから四三代ブッシュ・ジュニアまでを七つの時代に分け、全大統領のプロフィールと実績を網羅している。本書を一読しておけば、今回の大統領選挙が、どのような歴史の流れのなかに位置づけられているかを知ることができる。

そのなかで現職ブッシュの迷走した外交政策は今回、民主・共和両党の多くの候補者から批判を受けている。そのブッシュ政権について、ワシントンのインサイダー、B・ウッドワードが『ブッシュのホワイトハウス(上・下)』(日本経済新聞出版社 二〇〇七年 上下とも一八〇〇円)で、ホワイトハウス内部を描き出している。

高邁な理想と根拠のない確信しか頭になかったブッシュ、徹底的に自己中心だったラムズフェルド、事態の深刻さを告げず、口当たりのいいことのみを報告する側近たちなど、これまで大統領府で何度も繰り返されてきた失態である。

一方、八年ぶりの政権奪還を図る民主党では、ヒラリー・クリントンとバラク・オバマがデッドヒートを展開しているが、ヒラリーの自伝『リビング・ヒストリー~ヒラリー・ロダム・クリントン伝(上・下)』(早川書房 二〇〇七年 上下とも七六〇円)と、オバマの政策論『合衆国再生』(ダイヤモンド社 二〇〇七年 一九〇〇円)は、次の大統領の先物買いと考えるなら読んでおいていい。

変わり種としてはM・ユーによる『ホワイトハウスの職人たち』(新潮新書 二〇〇六年 六八〇円)。ホワイトハウスで大統領一家の生活を支える菓子職人や料理人など六人の物語。内部にいる者だけが持ちうる視点から、米大統領とはどのような存在であるかをわれわれに示してくれる。【選・評 石澤靖治 学習院女子大学国際文化交流学部教授】

■2008/01/05, 週刊ダイヤモンド, 151ページ

【経済思想史】

入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)
入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)ロバート・L. ハイルブローナー Robert L. Heilbroner 八木 甫

筑摩書房 2001-12
売り上げランキング : 5691

おすすめ平均 star
star文系の人にこそ。
star入門するひとにも、入門させるひとにも。
star経済学を説いてきた経済学者の話

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ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)
ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)吉川 洋

筑摩書房 1995-06
売り上げランキング : 159914

おすすめ平均 star
starすごい本だ!!
star伝記かつ理論入門書。
star理想的な経済学入門書

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市場・知識・自由―自由主義の経済思想
F.A.ハイエク (著), 田中 眞晴 (著), 田中 秀夫 (翻訳)

自由市場の道徳性―オーストリア学派の政治経済学
自由市場の道徳性―オーストリア学派の政治経済学A・H. シャンド A・H Shand 中村 秀一

勁草書房 1994-11
売り上げランキング : 41175


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現代倫理学入門 (講談社学術文庫)
現代倫理学入門 (講談社学術文庫)加藤 尚武

講談社 1997-02
売り上げランキング : 11148

おすすめ平均 star
star種本として便利な倫理学の紹介本
star良い本だとは思うが…
star膨大な紹介文

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思想家たちが考え続けてきた経済学と現実社会の向き合い方

経済学は思想体系のなかに最も世俗的な人間活動である金銭的欲望を組み入れた。これを「世俗の思想」と名づけ、アダム・スミス以来の経済思想史上の巨人たちが、彼らが生きていた時代とどう向き合って、何を考えていたかを生き生きと描写した好テキストがR・L・ハイルブローナー著『入門経済思想史』(ちくま学芸文庫 二〇〇一年 一五〇〇円)だ。原書は長期にわたって版を重ねている。

二〇世紀の経済学に最も影響を与えたケインズについては、日本を代表するケインジアンである吉川洋著『ケインズ』(ちくま新書 一九九五年 六八〇円)が、その一生を振り返りながら、ケインズ経済学のエッセンスと現代社会における位置づけを探っている。

日本社会の行く末を考えるのに、構造改革路線とどう向き合うのかは、非常に重要な問題である。その際には、思想的な源流になる新自由主義を理解するため、オーストリア学派の巨人、F・A・ハイエクの原典を小冊に集約した『市場・知識・自由』(一九八六年)は読んでおきたい。

オーストリア学派の全体像を紹介する好著がA・H・シャンド著『自由市場の道徳性』(勁草書房 一九九四年 三八〇〇円)。自由市場が精神的な荒廃を招いたのではないかという批判に対して、それ以外のシステムでは人間の知識の限界から、もっと悪い結果を引き起こすと回答する。その背景には、人間はせいぜい自分の周辺の狭い範囲内でしか正しい判断ができない、という謙虚な認識がある。

近代社会での自由の考え方を理解するには、さらに思想史をさかのぼるのがよい。「他人に迷惑をかけなければなにをしてもよいか」という問いを日本人に対して発し、「よい」という自由主義の考え方がどう構成されているのかを明快に解説しているのが加藤尚武著『現代倫理学入門』(講談社学術文庫 一九九七年 九〇〇円)。同時に、それはさまざまな欠点を持ちながらも、なんとか使いこなしていかなければならないと主張している。【選・評 岩本康志 東京大学大学院経済学研究科教授】

■2008/01/26, 週刊ダイヤモンド, 85ページ

【マクロ経済学】

ブランシャール マクロ経済学〈上〉
ブランシャール マクロ経済学〈上〉オリヴィエ ブランシャール Olivier Blanchard 鴇田 忠彦

東洋経済新報社 1999-06
売り上げランキング : 55714

おすすめ平均 star
starマンキューよりも良い。
star中級ながら丁寧
starすごい本です

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マクロ経済学〈下〉
マクロ経済学〈下〉オリヴィエ ブランシャール Olivier Blanchard 鴇田 忠彦

東洋経済新報社 2000-12
売り上げランキング : 84776

おすすめ平均 star
starマンキューよりも良い。
star中級ながら丁寧
starすごい本です

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経済成長理論入門―新古典派から内生的成長理論へ
経済成長理論入門―新古典派から内生的成長理論へチャールズ・I. ジョーンズ Charles Irving Jones 香西 泰

日本経済新聞社 1999-09
売り上げランキング : 137256

おすすめ平均 star
star入門書として使えるところは十分にある。
star星4.5!!!
star意義が感じられない

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日本経済の罠―なぜ日本は長期低迷を抜け出せないのか
日本経済の罠―なぜ日本は長期低迷を抜け出せないのか小林 慶一郎 加藤 創太

日本経済新聞社 2001-03
売り上げランキング : 335720

おすすめ平均 star
star面白いし勉強になりますが
star1年半の「積読」後、やっと読みました。
star経済の分析に徹している必読の手引き

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ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する
ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する植田 和男

日本経済新聞社 2005-12
売り上げランキング : 103913

おすすめ平均 star
star日銀の金融政策を理解する上で十分とは言わないが、参考になる。但し、高名な学者の著書だからといって、鵜呑みにしないように。
starコンパクトな良書。惜しむらくは回顧録的要素の欠如か。
star量的緩和解除を考える

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日本の不平等
日本の不平等大竹 文雄

日本経済新聞社 2005-05-24
売り上げランキング : 57466

おすすめ平均 star
star印象に残った4・5・8章
star格差論者は先ず本書を論理的に反駁すべき
star「御用学者」の反論

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著名な学者の経済を見る目を通して社会の動きをとらえ直す

マクロ経済学は研究者の経済を見る目が問われる分野である。マクロ経済学の教科書は著名な学者の手になるものが多く、その経済観に接することで知的刺激を得ることができる。

今回紹介するのは、O・ブランシャール著『ブランシャール マクロ経済学(上・下)』(上一九九九年、下二〇〇〇年)。世界経済の動きに目が行き届き、フランス流のエスプリも楽しめる一冊。世界のさまざまな経済現象に目配りしながら、「期待」が経済に与える影響に力点を置いたり、失業問題や最適インフレ率など現実経済の話題も豊富だ。

C・I・ジョーンズ著『経済成長理論入門』(日本経済新聞社 一九九九年 二四〇〇円)は、経済の成長メカニズムの解明を課題に据え、富める国と貧しい国の格差発生の背景分析を通じて成長の原動力を探る。現代の経済成長の原動力は「知識」である。知識が増えることが成長につながるという、新しい理論を学べる教科書だ。

現在の日本経済の状況を理解する基本書としてまず紹介したいのは、九〇年代に日本経済が低迷した原因は何かを探った『日本経済の罠』(小林慶一郎、加藤創太著 日本経済新聞社 二〇〇一年 二〇〇〇円)。独自の分析モデルを使い、低迷の原因は金融機関の不良債権にあると主張した。

日本銀行が採ったゼロ金利政策は世界の経済学者の注目を浴びた。激しい議論が起こるなかで、日銀政策審議会委員として意思決定にかかわった経済学者の記録が『ゼロ金利との闘い』(植田和男著 日本経済新聞社 二〇〇五年 一七〇〇円)。ゼロ金利から追加的に金融を緩和する手段をめぐって、新しい理論が現場と学界でどう形成されていったかがつづられる。

国内の格差問題もしばらくは重要課題として語られるだろう。『日本の不平等』(大竹文雄著 日本経済新聞社 二〇〇五年 三二〇〇円)は、大量のデータに立脚して冷静に分析されている。【選・評 岩本康志 東京大学大学院経済学研究科教授】

■2008/01/19, 週刊ダイヤモンド, 87ページ

【ミクロ経済学】

入門 価格理論
入門 価格理論倉沢 資成

日本評論社 1988-04
売り上げランキング : 36018

おすすめ平均 star
star入門価格理論
star内の教科書です

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ミクロ経済学 戦略的アプローチ
ミクロ経済学 戦略的アプローチ梶井 厚志 松井 彰彦

日本評論社 2000-02
売り上げランキング : 93772

おすすめ平均 star
star読み物としては面白い
star下のバビーさんのいうとおりですが・・・
star副読書としてはよいが…

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企業・市場・法
ロナルド・H. コース (著), Ronald Harry Coase (原著), 宮沢 健一 (翻訳), 藤垣 芳文 (翻訳), 後藤 晃 (翻訳)

組織の経済学
組織の経済学ポール・ミルグロム ジョン・ロバーツ 奥野 正寛

NTT出版 1997-11
売り上げランキング : 81962

おすすめ平均 star
star組織について勉強したいなら、まずは本書。
star7部構成だが、どこから読んでも凄い本である
star組織分析の必読書

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セイラー教授の行動経済学入門
セイラー教授の行動経済学入門リチャード・セイラー 篠原 勝

ダイヤモンド社 2007-10-27
売り上げランキング : 10862

おすすめ平均 star
star行動経済学分野の貴重な書籍

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価格はいかにして決まるのか ミクロ経済学の永遠のテーマ

入門コース後に学ぶミクロ経済学は、経済学の要となる科目。たくさんの術語とその論理構造を学ぶのは骨が折れるが、それを使いこなせるようになれば経済学的に考える醍醐味を味わえる。

ミクロ経済学の基本問題は、価格がどう決定され、人びとがどう価格に反応して資源配分がなされるかを究明すること。そのためにミクロ経済学は古くは価格理論と呼ばれた。古風な名を冠する倉澤資成著『入門 価格理論』(一九八八年)は、わかりやすい解説と応用に重点を置いて、今でも色あせないロングセラー。逆に新しい試みとして、ゲーム理論を用いてミクロ経済学を説明しようとしたのが、梶井厚志、松井彰彦著『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』(日本評論社 二〇〇〇年 二三〇〇円)。経済現象を二人の経済主体の戦略的なゲームと見立ててミクロ経済学の基礎を説明する。

完全な市場と合理的な個人を前提とした新古典派経済学では説明できない現象を研究課題に据えて、経済学は発展していく。R・H・コース著『企業・市場・法』(東洋経済新報社 一九九二年 三八〇〇円)は、市場での取引費用に着目することで企業組織の研究を進め「法と経済学」という分野を創造した。ノーベル賞受賞者としての主要業績となった論文集だが、数学的な知識は不要だ。

コースが切り開いた企業組織の研究成果は、P・ミログロムほか著『組織の経済学』(NTT出版 一九九七年 五五〇〇円)に結実して、ビジネススクールでの基本教科書として用いられる。

R・H・セイラー著『セイラー教授の行動経済学入門』(ダイヤモンド社 二〇〇七年 一八〇〇円 一九九八年の『市場と感情の経済学』の改題新版)は、心理学と融合した経済学の確立を目指した著作だ。「自己利益の最大化のために最も合理的な選択をするのが人間行動の原則である」とする伝統的な経済学の前提では説明のつかない現象にスポットを当てて解明を試みている。【選・評 岩本康志 東京大学大学院経済学研究科教授】

■2008/01/12, 週刊ダイヤモンド, 73ページ

【経済学】

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編
マンキュー経済学〈1〉ミクロ編N.グレゴリー マンキュー N.Gregory Mankiw 足立 英之

東洋経済新報社 2005-09
売り上げランキング : 3660

おすすめ平均 star
star分り易い。良書。
star楽しみながら学べる
star丁寧で分かりやすい

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マンキュー経済学〈2〉マクロ編
マンキュー経済学〈2〉マクロ編N.グレゴリー マンキュー N.Gregory Mankiw 足立 英之

東洋経済新報社 2005-09
売り上げランキング : 3921

おすすめ平均 star
star日本人には違和感があるテキスト

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スティグリッツ公共経済学 第2版 (上)
スティグリッツ公共経済学 第2版 (上)ジョセフ・E・スティグリッツ 藪下 史郎

東洋経済新報社 2003-10-24
売り上げランキング : 280038

おすすめ平均 star
star悪い点を中心に、ちょっと厳しめに
star社会保障を志す人は、読んでおかなくてはならない一冊。
starスティグリッツ ミクロ経済学に続けて読むとわかりやすいです

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スティグリッツ 公共経済学〈下〉租税・地方財政・マクロ財政政策
スティグリッツ 公共経済学〈下〉租税・地方財政・マクロ財政政策ジョセフ・E. スティグリッツ Joseph E. Stiglitz 薮下 史郎

東洋経済新報社 2004-01
売り上げランキング : 235261


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クルーグマン教授の経済入門 (日経ビジネス人文庫)
クルーグマン教授の経済入門 (日経ビジネス人文庫)ポール クルーグマン Paul Krugman 山形 浩生

日本経済新聞社 2003-11
売り上げランキング : 11230

おすすめ平均 star
star小気味よい一冊
starわかりやすい
star買いですが。

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経済学で現代社会を読む
ロジャー・レロイ ミラー (著), ダグラス・C. ノース (著), ダニエル・K. ベンジャミン (著), Roger LeRoy Miller (原著), Douglass C. North (原著), Daniel K. Benjamin (原著), 赤羽 隆夫 (翻訳)

費用・便益分析―公共プロジェクトの評価手法の理論と実践
費用・便益分析―公共プロジェクトの評価手法の理論と実践アンソニー・E. ボードマン アイダン・R. ヴァイニング デヴィッド・H. グリーンバーグ

ピアソンエデュケーション 2004-12
売り上げランキング : 106691


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競争厳しい米国の大学教育が生み出した良質な初学者教科書

米国の大学は教養教育とされ、入学当初は文系・理系の区別もなく、三年生から専攻を決める。学科の予算は専攻する学生数で左右されるので、各学科はえりすぐりの教授に入門コースの授業を担当させ、学生の獲得を目指す。この競争が優れた教科書を生み出す。

その何冊かは日本語に翻訳されている。N・G・マンキュー著『マンキュー経済学((1)ミクロ編・(2)マクロ編)』(二〇〇五年)は、米国大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた俊才によるベストセラー。経済学は、複雑な現象に潜む物事の本質をつかむ学問だが、マンキューはそのことに卓越した能力を持ち、物事を整理して見せるのが上手だ。一~二巻合わせて一三〇〇ページの大著だが、米国の標準では薄いほう。米国の教科書は予習に使うことを想定しているので、独習に向いている。

入門教科書でのライバルは、スティグリッツと新規参入のクルーグマン。ただ同種の教科書を何冊も紹介できないので、違った本を紹介しよう。J・E・スティグリッツ著『公共経済学(上・下)』(東洋経済新報社 二〇〇三年 上四五〇〇円、下四三〇〇円)では、経済政策に対する彼の考え方を包括的に学ぶことができる。P・R・クルーグマン著『クルーグマン教授の経済入門』(日経ビジネス人文庫 二〇〇三年 九〇五円)は、経済学の先端の議論を踏まえながらも、わかりやすく世界経済の状況をまとめている。まずは手頃なところから経済を学びたい場合にお薦め。

D・C・ノースほか著『経済学で現代社会を読む』(日本経済新聞社 一九九五年 二二三三円)は、副読本として定評のある一冊。経済学的なアプローチによる、妊娠中絶などの社会問題の読み解き方を教授している。A・E・ボードマン著『費用・便益分析』(ピアソン・エデュケーション 二〇〇四年 七二〇〇円)は、工学・医学・薬学のなかで経済学がどのように使われるかを教えてくれる。【選・評 岩本康志 東京大学大学院経済学研究科教授】

■2008/01/05, 週刊ダイヤモンド, 151ページ

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