メイン > 週刊東洋経済書評 『ブックレビュー』 > 2007年6月30日~7月7日
| 上海クライシス | |
![]() | 春江 一也 集英社インターナショナル 2007-04 売り上げランキング : 3399 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
上海を舞台にした小説 中国は内乱で自滅する
欧州と日本を往復しながら外交官として活躍した著者の新境地が、中国と西域を舞台として拓けた。戦前には魔都と呼ばれ、数々の外交と謀略の舞台であった上海、清朝や中華民国の経済を担ったこの都市が、中華人民共和国の経済首都として凄まじい勢いで成長している現況(光)を踏まえ、環境問題、党幹部の腐敗、辺境の少数民族によるテロリズムの脅威(影)を織り交ぜて、現代中国を極めてリアルなタッチで描き出している。
本書は著者による東欧三部作、フィリピンを描いた『カリナン』に続く5番目の国際諜報小説だが、かつて西域と呼ばれた中央アジア出身のウイグル人たちが重要な役割を果たす。
著者の知人たちをモデルにしたと思われる日本人若手外交官もいつものように登場するが、最大の主役は「上海幇」と呼ばれる中国共産党上海閥の幹部と「青幇」と呼ばれる清朝時代から続く秘密結社だ。分離独立を志向するウイグル人、それを支援するCIAとアメリカ人記者、独立運動はテロとみなして弾圧を図る中国共産党幹部、農村に戸籍を持ち上海で困窮する中国人、それに日本人外交官が三つ巴、四つ巴となり、それぞれのミッションを果たすべくしのぎを削る。
著者が、処女作である『プラハの春』を刊行した直後に会ったことがある。当時はまだ外務省の現役職員で、著者と一読者という関係で話を聞くに留まったが、赴任したチェコや東ドイツをはじめとするドイツ語圏の人々に対して深い共感と愛情を持っていることを感じることができた。そうした著者の関心が東欧・中欧から東南アジア、アフリカと広がり、今回は読者を上海や中央アジアへと誘う。
著者は2008年、中国は内乱で自滅に向かうと予言する。この予言には意表を突かれる。【評者 津田倫男 フレイムワークマネジメント代表】
| シャープ 独創の秘密 なぜ、“オンリーワン商品”を出し続けられるのか | |
![]() | 宮本 惇夫 実業之日本社 2007-03-28 売り上げランキング : 10387 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
関西の電機メーカーの中では、松下電器産業、三洋電機よりも「格下」のブランドとみられてきたのが、シャープの歴史である。ところが、液晶に食らいつき徹底的に磨き上げたことから、運命は大きく変わる。
今や液晶テレビ「AQUOS」はブランドを確立し、売上高も3兆円を突破。経営難に苦しむ三洋とは、好対照な好調ぶりだ。
フリージャーナリストの筆者は、液晶テレビを牽引役に急成長を遂げたシャープの強さの秘密をわかりやすく解説している。液晶テレビや現役会社幹部のコメントなど「いま」の話が中心だが、熾烈な電卓戦争を勝ち抜いてきた点、緊急プロジェクト(緊プロ)が続々とヒット商品を生み出してきた点など、「歴史」についてもコンパクトにまとめられている。ただ、本書は、いわゆるヨイショ本の範疇に入る。今後の不安や課題(北米をはじめとする液晶テレビの価格競争激化等)など、「未来」についての問題提起はない。
| カラー版 大人のための東京散歩案内 | |
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未来と過去が奇妙に共存する現代の東京。
都心部ではあちこちに高層ビルが林立し、未来都市のような様相を呈する一方で、深川、阿佐谷、目白、赤羽といった地域では、駅からほんの数分散策するだけで、映画『三丁目の夕日』や「懐かしの昭和」を売り物にしたテーマパークさながらの懐かしい光景に出くわす。
地元の住民には日常の光景であっても、「未来都市」に生きる人々にとっては、心和む空間なのである。
本書には失われつつある昭和の風景が多数、掲載されており、ぱらぱらと写真を眺めているだけでも十分楽しめるのだが、町や建物についての豊富な描写はまさしく考現学である。
それもそのはず。著者の三浦展氏は『下流社会』(光文社新書)などのベストセラーを持つ多彩なマーケティング・アナリスト。東京論の第一人者でもある。本書の執筆は著者にとっても癒やしの時間だったに違いない。
| マシュー・アーノルド伝 | |
![]() | ニコラス・マレー 村松 眞一 英宝社 2007-03 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
イギリス・ヴィクトリア朝は多くの世界的な文人を輩出したが、その中で際立った詩人・批評家といえば、マシュー・アーノルドだろう。彼の名著『教養と無秩序』は、あの華やかなヴィクトリア朝の自己満足を「地方的偏狭主義」「実利主義」として批判し、「優美と光明」に基づく「教養精神の必要性」を提唱した社会批評である。
しかし、アーノルドは、単なる文人だけではなかった。わが国ではあまりよく知られていないが、優れて果敢な教育者であった。さらに彼は、時流を行く経済学者たちに対し長広舌の非難を浴びせ、視学官として視察したロンドンのイースト・エンドを「子どもたちは病に蝕まれ、成長は遅れ、食うや食わずで、半裸体。両親は無頓着、健康も、家庭、希望もない」と描く。
文学的な仕事と教育改革の主唱者の役割に挟まれて、とても辛い思いをしたようである。本書はこうした生涯を余すところなく詳述している。
| ベヴァリッジの経済思想―ケインズたちとの交流 | |
![]() | 小峯 敦 昭和堂 2007-03 売り上げランキング : 80578 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
既存の福祉国家像を塗り替える力作
「福祉国家の父」といわれるウィリアム・ベヴァリッジ(1879~1963年)。これまでケインズの陰に隠れてあまり研究されてこなかった人物だが、その全体像を描く出色の作品が現われた。近年の学説史研究では最大の収穫であろう。
ベヴァリッジは、元来内省的な少年で、オックスフォード大学では数学の奨学生であった。ところが大学卒業後、まず慈善事業家となり、次いでジャーナリスト、官僚、学者、政治家と、目まぐるしく転職を繰り返す。さまざまな分野で活躍したベヴァリッジだが、しかし周囲から疎まれ、追い出されるように転職したこともあったという。
一般に福祉志向の改革者というと、周囲の人々に賞賛された「博愛主義者」のような人物を思い浮かべてしまうが、本書で描かれるベヴァリッジはその正反対。むしろ地位とカネにこだわる官僚志向の人間で、自伝の表題も『権力と説得』である。
ベヴァリッジは例えば、私的慈善事業で有名な「トインビーホール」の副館長に就くものの、スラム街での奉仕や慈愛に満ちた救済事業には「嫌悪感」があると言って、2年間でやめてしまう。また彼は保守党系のジャーナリストになるものの、思想信条には無頓着で、ひたすら金銭的な理由から仕事を引き受けている。
ベヴァリッジの本領は、思想よりも政策理念にあったようだ。彼は時代の趨勢に乗ることに長けており、政策の提案とその実行に大きな手腕を発揮した。興味深いのは、福祉国家の基礎を築いた彼が、平等主義者ではなく優生主義者であり、また市場の調整機能を楽観視していた点だ。
彼は記者時代、自らの時給が日雇いレンガ積みの27・5倍であると計算しているが、しかし社会の問題は給与格差ではなく「失業と保険」であるとして、その解決には「職業紹介所」と「失業保険」の創設が必要と考えた。これらの制度を整備すれば、市場の調整機能はうまく働くだろうと彼はみた。
つまり、慈善活動には向いていなかったベヴァリッジは、国家介入によって貧困を克服すべく、各種法案の立法化に尽力したわけである。
ベヴァリッジ流の福祉国家観は、慈善国家(ナショナリズム)とは異質の、市民派リベラリズムである。だから彼は晩年、国家を超える世界政府を求め、「連邦同盟」の創設等にも貢献した。彼の国際主義の理想は、現代の福祉国家を再考するうえでも示唆的であろう。未公開文書等を駆使しつつ、福祉国家の創設期とその人脈連関を再構成した労作は、既存の福祉国家像を塗り替えるだけの力がある。【評者 橋本 努 北海道大学経済学部准教授】
| 拡大するユーロ経済圏―その強さとひずみを検証する | |
![]() | 田中 素香 日本経済新聞出版社 2007-04 売り上げランキング : 20217 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アメリカ型と一線を画した欧州地域統合の将来性は
今年初めのブルガリア、ルーマニアの新規加盟で構成国27、人口4億9000万人に拡大した欧州連合(以下EU)。本書は、1970年代末からEU経済統合を追い続けてきた著者が、ユーロ経済圏について論じた著作の集大成と位置づけるものだ。
構成は3部に分かれている。第1部が中・東欧がEUと結びつきを深めることで短期のうちに市場経済化と競争力の向上を実現した経緯の紹介、第2部が、93年の単一市場のスタート、99年のユーロ導入、そして東方拡大という「三つの飛躍」によって形成されたユーロ経済圏の強さとひずみの検証、第3部が今後の展望である。
本書を貫くのは、EUの産業は、西欧と東欧の再統一、ロシアの市場経済化で汎欧州の生産・物流・金融のネットワークを築けるようになり、「アメリカ型のグローバリゼーションから一線を画した、地域統合による強化のプロセスを歩めるようになった」という基本認識である。
結論も、「EU経済の活性化と中・東欧諸国のキャッチ・アップ」で域内経済の格差などのひずみは克服され、周辺諸国との連携強化で影響力を増す可能性があることから、「ヨーロッパのリージョナリズムには未来がある」という楽観的なものだ。
実際、足もとのユーロ経済圏は、ユーロの導入や東方拡大を契機に中・東欧との分業や賃金・物価の抑制に努めたドイツが牽引役となり、米国をしのぐ勢いで拡大するようになっている。
本書には、ユーロ経済圏特有のダイナミズムの理解と今後の展望の叩き台となる視角や議論が豊富に盛り込まれている。企業主導で進展してきた日本とアジアの統合を国家が主導し制度化するコストとベネフィットを考えるうえでも役立つだろう。【評者 伊藤さゆり ニッセイ基礎研究所主任研究員】
| 偽装請負―格差社会の労働現場 | |
![]() | 朝日新聞特別報道チーム 朝日新聞社出版局 2007-05 売り上げランキング : 918 おすすめ平均 ![]() 格差社会を感じるルポ 合成の誤謬 NHKのラジオで…Amazonで詳しく見る by G-Tools |
偽装請負の実態を暴く時代を変えたキャンペーン
「7・31ショック」。大手メーカーを中心とした製造業、今や4兆円市場に膨れ上がった人材サービス業各社の間では、昨夏の「朝日新聞」によるキャンペーン報道が彼らの業界に与えた影響をこう評している。
指揮命令関係があいまいとなるため深刻な労災発生につながりやすい「偽装請負」は、明らかな労働者派遣法違反である。
だが長年多くのメーカーの現場では、当時禁止されていた派遣の代替として偽装請負が横行していた。この日本製造業の深い闇に関して、本誌を含めいくつかの先行報道はあった。ただ厚生労働省や関係業界を動かしたのは、朝日のキャンペーンであることは衆目の一致するところだ。
この朝日の一連の報道をまとめた本書では、経団連会長会社であるキヤノン、そして松下電器産業の製造現場の実態に正面から切り込み、売上高6000億円の請負最大手クリスタルの正体をもあますところなく伝えている。同紙「特別報道チーム」の底力を感じさせる一冊だ。
ただ、本書が対象とした20代半ばから30代半ばまでの、就職超氷河期にその適齢期を迎えた「ロストジェネレーション」をめぐる雇用の改善は遅々として進んでいない。それは偽装請負を行っていたメーカーのほとんどが、契約形態を請負から、相次いだ法改正の結果可能となった派遣へと切り替えることで違法状態を「解消」したためだ。
本書や類書が提起した偽装請負問題の本質は、本人の資質ではなく多分に時代背景の結果、多くの若年層が低賃金で不安定、かつ正社員のいやがる過酷な業務に従事せざるを得ない境遇にあえいでいるという点にある。労働法制が彼らを救う方向に向かうかは予断を許さない状況だ。時代を変えた同紙チームの粘り強い報道を期待する。
| リアル・リーダーシップ―成功のための五原則 | |
![]() | ピーター・ジョージェスク デイヴィッド・ドーシー 伊藤 綺 中央公論新社 2007-05 売り上げランキング : 34644 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者は世界最大規模の広告会社、米ヤング&ルビカム社(Y&R)名誉会長。ルーマニア出身で、1954年アメリカに移住。名門プリンストン大学を優秀な成績で卒業、さらにスタンフォード・ビジネススクールではMBAを取得し、輝かしい成功を収めた経営者である。
マーケティング・広告業界への貢献が高く評価され、2001年「広告の殿堂」入りを果たす。その著者が「成功のための五原則」を語る。
商品、サービスが供給過剰の現代の経済社会で、ビジネスで成功する会社は他社との差別化ができ、消費者のニーズと信頼をしっかりとつかんだ会社である。それを可能にするのは誠実さ以外にはないという。
成功の源を5つの原則にまとめ、新しい経営リーダー像を提示する。
幼少期のルーマニアでの苛酷な体験と米国の広告・マーケティング業界での競争体験に裏打ちされた教訓に満ちた本である。
| 地に墜ちた日本航空―果たして自主再建できるのか | |
![]() | 杉浦 一機 草思社 2007-05-31 売り上げランキング : 1498 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小誌の「就職ブランドランキング300」(6月23日号)でJALが堂々、2位にランクされた。JALにすれば、第1位のANAの後塵を拝したことが不満かも知れないが、JALを志望する学生諸君はエントリーする前に、本書に目を通したほうがいいだろう。
いわゆる告発本や暴露本ではない。ファクツと数字を積み上げ、追い詰められたJALの実態を淡々と明らかにしていく。抑えた筆致が事態の深刻さを浮き彫りにする効果を上げている。燃費の悪いジャンボ(B747)の世界最大のユーザーであり、機材の平均年齢はシンガポール航空の6・4年に対して11・5年。社員の生産性はANAに1割劣り、有利子負債は1・7兆円。年間売り上げの4分の3に上る。8つの組合が乱立し、経営陣は派閥闘争を繰り広げている。
1980年、米国で「エアライン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたJAL。栄光とは、いかに速やかに、無惨に崩れ落ちるものか。
| 高層難民 | |
![]() | 渡辺 実 新潮社 2007-04 売り上げランキング : 137055 おすすめ平均 ![]() 地上から遠く離れた「難民」生活Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内閣府によれば、30年以内にM7・3級の首都圏直下型地震が起こる確率は70%という。テレビの特番で来るぞ来るぞとあおられ、防災グッズの通販サイトをのぞくだけのぞくが、まあそのうち、と半ば運任せを決め込んでいる人は案外多いのではなかろうか。被災直後の現場を体験してきた防災ジャーナリストが、そんな寝ぼけ眼に思い切り冷水を浴びせる。
大都市で予想されるのは、高層難民、帰宅難民、避難所難民の三大震災難民。本書では特に、近年の都心回帰とともに急増する高層マンション住人に対し、どんな事態が想定され、具体的にどうサバイバルするかに紙幅を割いている。
その章の冒頭に出てくるエレベーター閉じこめに関する部分がリアルだ。いざとなれば緊急通報ボタンがあるから、と高をくくるべからず! 天井のフタを開けて外へ脱出できるのは、映画の中だけの話とか。最悪、数日は救出が来ないことを覚悟せよと警告する。
| 未知の国スペイン―バスク・カタルーニャ・ガリシアの歴史と文化 | |
![]() | 大泉 陽一 原書房 2007-04 売り上げランキング : 214868 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
スペインは複雑で多様な国だ。スペインであって、「スペインではない」地方がある。それらは、スペイン北部、東から西に伸びる、カタルーニャ、バスク、ガリシアである。
こうした地方のアイデンティティとは何か。それは、その地方固有の言語である。確かに、『1978年憲法』第3条「公用語」には、「カステーリャ語は、国の公用スペイン語である」と記されている。「カステーリャ語」とは、スペインの首都マドリードを中心とするカステーリャ地方の使用言語である。
一方、カタルーニャにはカタラン語、バスクにはバスク語、ガリシアにはガリシア語がそれぞれある。「スペインは一つ」をモットーとするフランコ軍事独裁体制期には、これらは「受難の言語」となり、それ以外の民族主義運動もことごとくご法度であった。
本書は、こうした三つの地方の独自の歴史・文化を多様な写真を使って詳らかにしたものである。
| 子どもの写真は、もう撮れない | |
![]() | 妹尾 豊孝 ブレーンセンター 2007-05 売り上げランキング : 479605 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
路上から子どもが消える 過剰防備時代の嘆き節
「このおっちゃんや、と男児が言って私を指さした」
著者の妹尾がいつものように街を歩き、写真を撮っていたときのこと。背後にはパトロールの腕章をした小学校の先生が立っていて、なぜ子どもの写真を撮るのか!と一方的にまくし立てられた。
この20年間、街の子どもにカメラを向けてきた著者には初めての経験だった。
2001年6月、大阪教育大付属池田小学校で起きた惨劇を頂点にして児童を狙った凶悪事件が絶えない。防犯対策も進んだ。ランドセルに防犯ブザーが付けられ、いたる所に「こども110番」の黄色いステッカーが見られる。
子どもが遊びまわっていた空地や草むらや水辺は犯罪が起きやすい場所とされた。都市のセキュリティは進み、街角や店舗、住宅、道路まで防犯カメラで監視されている。
哲学者フーコーが『監獄の誕生』で語る一望監視の牢獄システムが都市に拡張し、日常になった。「不審者」扱いされた著者は大阪在住で京都、神戸の三都市を被写体にして作品を発表してきた。
著者のカメラアイは関西の猥雑で人間くさい下町に向いている。都会なのに村のようでいて、見る者の記憶の光景と重なり合うだろう。ただ妹尾は生粋の関西人ではない。町を眺めるその視線はどこか異邦人のようだが、それがかえって普遍性をもった瞬間を捉えたともいえる。著者は街と人の出会いを求めて野良犬のように歩いてきた。
本書の前半の写真からは子どもが生き生きとして、路上が遊び場であり学習の場であったことがわかる。
しかし後半からはその姿は消えている。最終ページの廃墟の墓地が哀しいメッセージを呟いているかのようだ。【評者 写真家 中川道夫】
| レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術 | |
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| レバレッジ・リーディング | |
![]() | 本田 直之 東洋経済新報社 2006-12-01 売り上げランキング : 242 おすすめ平均 ![]() レバレッジリーディング ありきたり ビジネス書だけの読書術Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なぜか成果があがる人、その秘訣は?
一生懸命やっているのに努力が報われない人と適当にみえて着実に成果・実績をあげている人の差はどこにあるのか?
その秘密を説き明かしたのが『レバレッジ・シンキング』(本田直之著)。
本書は労力、時間、知識、人脈という自己投資項目にレバレッジ(てこの原理)をかけて、最大の成果を得るというもの。簡単に言うと、少ない労力で多くの成果をあげるための考え方と実践方法を記したものである。
「ゴールを明確に描くとチャンスを得やすくなる」「効率が悪く、成果の上がらない原因の一つはポイントがずれている」など、個々でみると誰でもが知っていることばなのだが、これらを意識し実行に移せるか否かが、先の「努力が報われる人」、「報われない人」の分かれ目となる。
とすれば、まず本書を熟読することが、「レバレッジ・シンキング」の実践となり、成功への道を歩むことになるのであろう。
前著でベストセラーの『レバレッジ・リーディング』も併読をおすすめする。
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