メイン > 週刊エコノミスト書評 『ブックレビュー』 > 2007年7月31日~8月7日
| そもそも株式会社とは | |
![]() | 岩田 規久男 筑摩書房 2007-03 売り上げランキング : 30962 おすすめ平均 ![]() 近年の経営の変化に対する評価の視点 書名と内容が一致している本。その意味で買ってよい本。 株主に会社のオーナーシップがある理由Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「会社は誰のものか」議論に終止符を打つ必読書
M&A(企業の合併・買収)が盛んになって、株式会社は誰のものかと熱く議論されるようになった。株主のものだという主張に対して、会社はコアの従業員、もしくは顧客、従業員、債権者などすべての利害関係者のものだという主張が対立している。
しかし、会社が株主のものだとしても、従業員や顧客の利益を無視しては経営できない。そんなことをすれば従業員にもお客にも逃げられてしまうからだ。
会社は誰のものかという議論が、その誰かの利益のために会社を経営すべきだとなれば、熱くなるだけで、実りある結論に到達できないと著者はいう。著者は、株主と従業員は役割が異なるのだとクールに判定する。
会社は株主から経営者に委任されているが、経営者が会社を十分に効率的に経営しないことがある。そのような時、敵対的買収は効率を高める。1980年代にアメリカで行われた買収はそのようなものだったと著者は主張する。
これまでの理解では、敵対的買収者の利益は、従業員や債権者からの富の移転によって得られたものだという説が強かったが、現実には経営効率の改善によってもたらされた。また、実際に敵対的買収が起きなくても、その可能性だけで効率が促進されるという。
キャッシュリッチな会社が無駄な投資をするという説には、バブル期の日本企業を考えても肯定できる。敵対的買収の恐れから、キャッシュを株主に配分すれば、無駄な投資を抑えられる。競合他社の過大投資も抑えられれば、資本市場は事業のリストラを少ない犠牲で行える。
従業員主権論は、選手が監督を選ぶようなものだという。選手にとって良い監督とは、自分を使う監督で試合に勝つ監督ではない。各事業分野の選挙で選ばれたような経営者では、リストラも新しい成長部門を育てることもできないだろう。
著者は、会社が誰のものかをめぐるさまざまな意見を紹介しながら、自らの判断を明晰に示す。紹介は公平だが、判断は厳正で説得的である。
敵対的買収によって、会社特殊的人的資本への投資が減少することから、効率が低下する可能性が紹介されている。著者がこれを強く支持しているわけではないが、私は一部の製造企業以外に会社特殊的人的資本があるのかと思う。金融業で大きな再編があったが、過去に比べて効率が低下したとは思えない。
会社は誰のものか、どのように運営されるべきかに関心を持つ人にとって必読の文献だ。【評者 原田泰 大和総研チーフエコノミスト】
| 20世紀 | |
![]() | アルベール ロビダ 朝比奈 弘治 朝日出版社 2007-05-17 売り上げランキング : 167011 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
120年前の未来予測現代人のおかしさも浮き彫りに
珍しい本が翻訳された。1883年に書かれた、70年先の未来を描いたSF小説である。といって、科学に関する新趣向が突出しているわけではない。旧時代的なブルジョア家族の日常生活のドタバタが小説の基軸となっていて、科学に翻弄されつつも逞しく生き抜く姿が計算されたユーモアで描かれており、実に楽しい。
むろん、テレビと電話をミックスさせたテレフォノグラフ、空中を自在に動き回る気球式のアエロネフ、パリからボルドーまでを28分で結ぶ高速列車チューブ、食事のいっさいを賄ってくれる料理配膳会社、そして電気エレベーター・電気照明・電気暖房・電気通信装置・電気地下貯蔵庫など電気ずくめの生活環境など、こうなるであろうと想像した未来技術に取り囲まれている点では確かにSFなのである(それらすべてが現代において実現しているのは慧眼と言うべきだろう)。それだけでなく、ユーモアと皮肉、諧謔と風刺に満ちた本書は、現代に生きる私たちの生き様のおかしさを見事にえぐり出している。
例えば、4行に圧縮された文学作品、ルーブル美術館の全作品を1時間で閲覧するミニ列車、劇場型に仕立てられた政治や新聞や裁判、四六時中流されるニュース速報、すべてが金銭の量に換算される社会システム、空中高く浮かぶレストラン、それらは少し大げさにカリカチュアされているが、みな現代の私たちに思い当たる場面である。ロビダにはそんな意図はなかったと思うのだが、グサリと胸に突き刺さってくるのだ。
電気技術が開花し工業生産が本格化し始めた19世紀末、人々は未来に対して大いなる期待とともに底知れぬ不安が入り交じった気持ちを抱いていた。科学技術の妖怪が自分たちの生活を根底から変えてしまうのではないかと予感していたからだ。そのような時代の早い変化に対し、ロビダは、エレーヌという少々ドジな主人公と、その義理の父親で抜け目のないポント氏を配して客観的に見つめようとしているかのようである。
本書には300枚を超える挿絵が使われており、それらを見るだけでも得をした気分になる。こんなに念の入った本を手にできた19世紀末をむしろ懐かしく思えたほどである。
できるなら、ロビダが戦争と電気の生活も併せて描いた20世紀3部作の残りも翻訳してほしいと思う。彼の未来への予見力を確かめてみたいからだ。【評者 池内了 総合研究大学院大学教授】
| ミサイルマン―平山夢明短編集 | |
![]() | 平山 夢明 光文社 2007-06 売り上げランキング : 4316 おすすめ平均 ![]() 異次元空間 相変わらず・・ ドライなグロ表現が秀逸Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| 原潜<アメリカ>強奪(上) (扶桑社ミステリー ク 21-1) | |
![]() | スティ-ヴン・クーンツ 扶桑社 2007-06-28 売り上げランキング : 37070 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| 原潜<アメリカ>強奪(下) (扶桑社ミステリー (ク21-2)) | |
![]() | スティ-ヴン・クーンツ 扶桑社 2007-06-28 売り上げランキング : 35730 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
異形世界にいざなう平山夢明の短編集
平山夢明『ミサイルマン』(光文社、1680円)は、作者の第2短編集。とはいえ、あの強烈な第1弾『独白するユニバーサル横メルカトル』収録の諸編と、書かれた時期は重なっている。拙速で編まれた水増し本ではなく、堂々たる別アルバムだ。こうしたバージョンが可能になるところにも、作者の異形世界の硬質さがよく表れている。
比較的早く書かれた表題作「ミサイルマン」には、平山的快楽(快楽というべきや否や)のプリミティブな形を見て取れる。「或る彼岸の接近」のようなオーソドックスな都市伝説ホラーもある。7つの短編の中央には、多くの読者が2度と読み返す気分になれないだろう、最凶の最狂ケッ作「伽」が置かれる。
悪趣味が異次元まで突き抜ければ、それはもはや悪趣味ではなく存在論といわれる。つまり、「それでもおまえは俺のハニー」の後半に描かれるような痛覚は、たんに針のもたらす痛みにはとどまらないということ。ガリッ。擦過音が脳みそにガリガリと達してくるのだ。深みがあるのかどうかまでは保証しないが、落ちこめば厄介な作品群であることは確言できる。
スティーヴン・クーンツ『原潜〈アメリカ〉強奪(上・下)』(扶桑社ミステリー文庫、各890円)は、タイトルに偽りなしの、ハイテク軍事アクション。原潜が乗っ取られる冒頭はちょっとあっけないが、これは、テロリストの教科書代わりにされないための予防的配慮かも。
だが、ポスト「9・11」に粗製濫造された警鐘モノとは違い、航空軍事サスペンスで馴らした作者が綿密なプランのもとに熟成しただけあって、メーンの攻防に移ると迫真的だ。電磁波ミサイル攻撃や潜水艦同士の海中戦など、見せ場はたっぷり。原潜強奪の真の目的がなかなか見えてこない展開も、構成としては悪くない。「今、ここにある危機」の恐怖感は、それなりに鮮烈だ。【野崎六助 作家・評論家】
| ランナー | |
![]() | あさの あつこ 幻冬舎 2007-06 売り上げランキング : 1148 おすすめ平均 ![]() だからこそ、「ランナー」 表紙の割りには。 主題は家庭問題?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者インタビュー あさのあつこ(作家)
すべてを背負って走る少年を描きたかった
――少年野球を描く『バッテリー』(全6巻・教育画劇、文庫は角川書店)は映画化もされ、大きな話題になりました。「『バッテリー』のあさの」と呼ばれて抵抗はないですか。
■いえ、それは理解できます。ただ作家としては『バッテリー』を超えるものを書かねば、と思います。
――『ランナー』は、長距離走者と期待されながら、競技大会で失敗、陸上部を退部した男子高校生・碧李が主人公。スポーツに関心があるんですか。
■自分が苦手なので、憧れているんですね。速い球を投げたり長い距離を走れる人がいる。どうしてそんなことができるのか。スポーツをするとはどういうことか。それを知りたくて書いているのかもしれない。
――『ランナー』の着想は?
■野球のように後ろにチームがいるのでなく、すべてを引き受けねばならない少年、敵も味方も自分だけ、それなら長距離選手だろうと。
――少年の両親は離婚。母、妹との3人暮らしだけれど、複雑な事情があって少年は母親の家庭内暴力から妹を守ってやらねばならない。重い現実をしょっていますね。
■たかだか17歳の高校生には過酷すぎるかなとは思ったのですが、家庭も自分もすべて背負い、それでも走る少年を書きたいと思ってそうなりました。
――碧李の母・千賀子の物語としても読めますね。連載時は「千賀子の気持ちが分かる」といった読者からの反響も大きかったそうで。
■大人の登場人物をこんなに書き込んだのは初めてです。子供を愛したり、憎んだり、傷つける母親の気持ちはとてもリアルに理解できるんですよ。こんなふうに殴ったとか、母親の権威をふりかざして理不尽に抑え込んだとか、思い出して痛かったですね。殴らざるをえない親の気持ちと、それでも愛している親の気持ちも理解できる。親は支配的であったり暴君であったりするけど、どんな状況でも、子供は親を求めているし、親は子供を愛せるものです。
――家族に模範なんかない、と。
■人間が作るものだから、いろんなカタチの家庭がある。お父さんだけとかおばあちゃんもいる大家族とか。足りないものがあれば、それをできるだけ補い合っていくのが家族だと思います。
――いったんは陸上をあきらめた少年が、練習を再開します。この先が気になりますね。
■幕がすっと降りていくみたいに終わりたいという願望はあるんですが、その段階までいけなかった。ただ、長いロードを走らせてやりたい気持ちはあります。
――次は甲子園が舞台の『晩夏のプレイボール』(毎日新聞社)ですね。 ■「サンデー毎日」に連載していた短編をまとめたものです。甲子園球場にはなんどか足を運んで試合を見ました。テレビの画面では映らないところがとても面白くて、新しい発見につながりました。
| 日本企業とM&A | |
![]() | 岡部 光明 東洋経済新報社 2007-05-11 売り上げランキング : 230354 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
変貌する金融システムと日本企業に光を当てつつ両者の関連を実証的に解明し、その将来と課題を解き明かす。特に最近活発化しているM&Aを独自のデータに基づき詳細に分析し、日本企業と金融市場への影響を掘り下げている。最近の研究成果を踏まえて体系的に展開される市場型間接金融への流れと、あるべき公共政策の方向性、日本企業の課題をめぐる論議には、手堅い説得力を感じさせる。
2020年の日本人―人口減少時代をどう生きる
松谷 明彦 (著)
東アジア国際政治史で19世紀以降を通史として叙述した初の試みだろう。日清・日露戦争、義和団事件、韓国併合などの相互関連性を重視する。日本人にとっては1945年8月15日が終戦だが、アジアの他国民には30年代から朝鮮戦争、ベトナム戦争までが一連の戦争だった、という視点は勉強になる。分厚いが内容も分かりやすく、高校生レベルの入門書としても最適だ。
| 東アジア国際政治史 | |
![]() | 川島 真 服部 龍二 名古屋大学出版会 2007-06 売り上げランキング : 94500 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
東アジア国際政治史で19世紀以降を通史として叙述した初の試みだろう。日清・日露戦争、義和団事件、韓国併合などの相互関連性を重視する。日本人にとっては1945年8月15日が終戦だが、アジアの他国民には30年代から朝鮮戦争、ベトナム戦争までが一連の戦争だった、という視点は勉強になる。分厚いが内容も分かりやすく、高校生レベルの入門書としても最適だ。
| リサイクルは資源のムダ使い--地球に正しい生活マニュアル | |
![]() | 小若 順一 食品と暮らしの安全基金 講談社 2007-06-28 売り上げランキング : 9724 おすすめ平均 ![]() タイトルと中身にずれがあるが、読む価値はあるAmazonで詳しく見る by G-Tools |
教条主義的な“環境派”が目をむきそうなタイトルだが、書いたのは23年間も機関誌「食品と暮らしの安全」を発行し続けてきた市民団体である。これまでの活動の蓄積のなかから、地球温暖化やゴミ、食料、化学物質汚染などの問題について、俗説や的外れな政策を一刀両断にし、本当の「地球を汚さない暮らし方」を探っている。
| ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場 | |
![]() | 小林 美希 影書房 2007-05 売り上げランキング : 38573 おすすめ平均 ![]() 共感 声なき声 若者は弱者なのは伝わるが・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今や働く人の3分の1が非正社員。「失われた10年」の間に就職した現在30歳前後の若年層は、労働市場の規制緩和もあって、多くが非正社員となった。正社員と同じ仕事・責任を任されても、「低賃金」「細切れ契約」「妊娠解雇」という現実に、非正社員の多くが将来像を描くことができないでいる。本書は、同世代の著者が若者の労働現場を丹念に取材し、「声なき声」を拾い上げたルポルタージュである。
| なぜ勉強させるのか? 教育再生を根本から考える 光文社新書 | |
![]() | 諏訪 哲二 光文社 2007-02-16 売り上げランキング : 53182 おすすめ平均 ![]() 勉強とは伸ばすことより縮めること 人は“変わる”し、変わらないことには始まらない そんなに学校の責任を広げてどうすんの?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
勉強好きな子供が減った?!
教育問題を語るに当たって、自分の弱点と思うことは、一般の、特に公立学校の教師をしたことがないことである。
確かに、私が通信教育や塾で指導した子供は大抵成績が上がっているし、志望校への合格率も高い。
しかし、その手のものに自ら志願して勉強をしようとするだけでも、今の子供たちの無気力や諦めが蔓延しているなかでは、ましなほうの学生を対象にしていると言われると返す言葉がない。
そのあたりのことを鋭く問題にしているのが、諏訪哲二著『なぜ勉強させるのか?』(光文社新書、756円)である。
諏訪氏は、プロ教師の会代表の元高校教師で、埼玉県で底辺校も県下でトップレベルの名門女子高(埼玉は珍しく男女別学の公立名門校の残る地域である)の教師も経験している。
彼によると、「知」に向かう身体性を身に着けてからでないと子供は学習に向かえないという。塾が成り立つのは、学校でその訓練を受けた子供を引き受けているからだという。要するに学校には、「知識を学ぶ」機能と「人間として成長する」機能の2つの役割があるが、塾や予備校には前者の機能しかない。塾はなくても学校は成り立つが、学校がなければ塾はやっていけないという。
氏の問題意識は、この「知」に向かう身体性を身に着けた子供、素直に教師の言うことを聞く子供が激減したことだ。たとえば、「話があるから職員室に来なさい」と言われて、「行かねえよ」と答えるような「個性的」な子供が1980年代から激増したそうだ。
もちろん、私が指導するような子供にはこういう子供はいない。これは学校のお陰かもしれないが、学校がこの手の子供に無力なことも諏訪氏は認めている。
その一方で、学校で授業中に立ち歩く子供が、塾では大人しく勉強したり、塾だけはやめたくないと言ったりするケースも珍しくない。
私は教育の再生というのは、ある1つの方向性ややり方だけでうまくいくとは思えない。諏訪氏のやり方がうまくいくケースもあれば、陰山英男氏のやり方がうまくいくケースも、私のやり方がうまくいく場合もあるだろう。お互いを認め合ってあれこれ試すしかないのに、個人の経験を普遍化して国全体に押し付けようとする点が、教育再生会議の最も危険な点だと納得した。【和田英樹 精神科医】
| ローマ劫掠―一五二七年、聖都の悲劇 | |
![]() | アンドレ シャステル Andr´e Chastel 越川 倫明 筑摩書房 2006-12 売り上げランキング : 79216 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ルターの首引き猫―木版画で読む宗教改革
森田 安一 (著)
9.11テロに匹敵するローマの劫掠
9・11の事件は世界中に衝撃をもたらしたばかりでなく、その後の現代人の心理をも一変させた。まさかという異変が起これば、精神にぐさり突き刺さり、傷痕がきざまれる。
1527年5月6日、カトリックの総本山であり世界の首都でもあるローマが劫掠された。襲撃したのは野蛮な異邦人ではない。ほかならない神聖ローマ帝国の軍隊なのである。この事変とそれにまつわる激動を取り上げるのが美術史家A・シャステルの『ローマ劫掠』(筑摩書房、8925円)である。
アルプス以北の新教徒には、腐りきったローマはもはや聖都ではなく、悪の都バビロンであった。怪奇な出来事は恐ろしい予兆と見なされ、誤報が誤報を呼び、多種多様な予断が入りくんでいた。その混迷のなかで誰もがまさかと思っていたのである。
だが、朝霧のただようなか、皇帝軍は城壁を乗り越え、サン・ピエトロ大聖堂に迫る。もはやその勢いをさえぎるものはなく、聖都は全面的なパニックに陥った。民衆も知識人も動揺はなはだしく、とりわけ芸術家たちの負った心理的外傷ははかりしれないものがあった。ある者は制作中止に追いこまれ、ある者は身代金を払えず引きずりまわされてあわれな最期をとげる。さらに苦痛の記憶に打ちひしがれ、芸術への愛情を失う繊細な精神もあった。
20年後、ヴェネツィアの画家ティツィアーノはローマを訪れている。その時ですら深い感銘を受けたのだから、劫掠前のローマならと悔やんだという。
ところで、皇帝軍兵士のなかにはルター信奉者が少なくなかった。森田安一『ルターの首引き猫』(山川出版社、2650円)は木版画を読み解きながら、宗教改革の雰囲気に迫る。同名のパンフレットの表紙絵にはルターと教皇がひざまずいて首にまわした綱を引き合っている。ルターは十字架をにぎり、教皇は苦しそうな顔をして、三重冠はずり落ちそうである。懐から金袋が転げ落ち、お金が散らばっている。これは「首引き猫」という遊戯になぞらえて、キリストに支援されたルターの勝利を語っているのだ。やはり、一方からすれば、ローマ劫掠も9・11もどきの聖戦だったのだろうか。【本村凌二 東京大学教授】
| 拡大するユーロ経済圏―その強さとひずみを検証する | |
![]() | 田中 素香 日本経済新聞出版社 2007-04 売り上げランキング : 13410 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アメリカ追随をやめたEUが急成長した理由
著者は、長年のヨーロッパ連合(EU)研究の蓄積をベースに、アメリカ主導のグローバリゼーションに世界が収斂されつつあるという認識に疑問を投げ掛ける。むしろ、リージョナルな展開を重視し、福祉の伝統が強く、「モノづくり」経済優位のヨーロッパ型に、軍配を上げる。
とはいえ、ヨーロッパの動向は、アングロサクソン流の市場重視なのか、労働者の権利保護を重視する社会経済モデルなのかといった単純な色分けは容易でない。同じヨーロッパとはいっても、社会保障支出を節約し、競争力関連への支出を増やし、フラット・タックス(所得差を無視した同一税率)を採用するバルト3国のような諸国もあれば、中・東欧諸国の多数派は、社会経済モデルに親近感を抱きながらも、矛盾する英国モデルにも熱心だからだ。
では、なぜ著者が言うように、ドイツはアメリカモデルで失敗したのか。ベンチャー向け証券市場の開設や株主重視のアメリカ型ガバナンスの導入、さらにはドイツ企業のニューヨーク証券市場への上場が続いたが、それはかえって、アメリカの株価との連動性を強め、ドイツ企業を、過剰債務からバランスシート不況へと転落させた、と著者は読む。
それとは逆に、旧東欧やバルト3国など、周辺のユーロ経済圏の好調さが目立つ。そこでは、ヨーロッパ企業の直接投資が続き、欧州生産ネットワークが築かれつつあるからだという。EUの勢いは衰えることを知らず、トルコのようなEU未加盟国でさえ、申請希望の声を上げるだけで、投資促進を誘発する。1990年代に市場経済への急進的移行から一時は破綻(98年のルーブル危機)に追い込まれたロシアでも、アメリカ企業の影は薄く、BRICsの一角として存在感が増すのは、ヨーロッパの生産ネットワークの影響(EUへの石油・天然ガス輸出増大)ゆえだと説く。
著者は、ヨーロッパを一時席巻したアメリカモデルへの追随は薄れ、リージョナリズムを組み込んだヨーロッパ型にこそ明日があるという。なぜならば、アメリカの製造業は空洞化が目立つが、地元密着型の「モノづくり」経済のヨーロッパには、明日の展望を見いだすからだ。
こういった文脈で眺めるヨーロッパは、アメリカモデルの神通力がやたらと強い日本社会とは対照的だ。引き出しうる教訓にややブレが見られるきらいはあるものの、存在感を高めるヨーロッパとの対話の意義が大きいことを教えてくれる力作である。【評者 中尾茂夫 明治学院大学経済学部教授】
| 中国経済論―高度成長のメカニズムと課題 | |
![]() | 周 牧之 日本経済評論社 2007-04 売り上げランキング : 132254 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なぜ中国は「世界の工場」になりえたのか?
文化大革命の後遺症で疲弊しきった中国が、その後、わずか四半世紀の間に「世界の工場」となり、1兆ドルを超える外貨準備を保有するようになるとは、だれが予想できたであろうか。本書は、世界経済の謎であるこの問題に正面から答えようとする力作である。
中国の急速な工業化は、情報革命によって引き起こされた世界経済のパラダイムシフトと中国の改革・開放の幸運な出合いから始まった。情報革命は、世界最適生産、最適調達をめざす企業のグローバルサプライチェーン構築を促し、その最適な受け手となったのが中国沿海部である。
中国の爆発的な経済成長のエンジンは広州・香港(珠江デルタ)、上海(長江デルタ)、北京・天津(京津冀地域)である。3大メガロポリスは中国の国内総生産(GDP)の42%を生み出し、輸出の77%を占めている。しかも、集中は加速している。
今をときめく上海も1980年代は地盤沈下に苦しんでいた。78年まで経済規模で首位を保っていた上海は、90年には10位まで後退していた。いち早く改革・開放政策を取り入れた広東省とは裏腹に、上海は改革ペースを政策的に抑えられていたのである。
工業の蓄積がなかった広東省では、外資企業を積極的に導入することができたが、上海は歴史のある国有企業の蓄積が大胆な改革を阻害した。その上海の危機を救ったのが、周辺の江蘇省と浙江省の郷鎮企業(村など所有の集団企業)である。農地の家庭請負制によってインセンティブ(報奨金)が与えられ、収入が増加した農民企業家が消費財生産を始めたのだ。消費財が極端に不足していた当時の中国では「作れば売れた」という。
またこうした郷鎮企業は、上海の国有企業に埋もれていた技術と人材を引き出すことにも成功した。90年代に入ると、浦東新区の開発が進み、長江デルタの対外開放は、多国籍企業のグローバルサプライチェーンの展開に新天地を提供した。
本書が強調するのは、中国のメガロポリスがグローバルサプライチェーンに適合する形でダイナミックに進化し、世界の工業地図を塗り替えていく姿である。しかし、中国のメガロポリスは課題に直面している。大規模な乱開発、深刻な環境破壊、モータリゼーションへの対応、工業製品のデフレと資源インフレなど大規模高密度都市社会がもたらす問題が山積している。中国がなぜ「世界の工場」になりえたのか。中国の実情と政策を熟知した著者はその回答とこれからの方向性を、明確に示している。【評者 高橋克秀 神戸大学経済学研究科准教授】
| 大江戸人情花火 | |
![]() | 稲葉 稔 講談社 2007-07-05 売り上げランキング : 163242 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
刀と花火に懸けた職人の「誇り」
技術の視点から戦国時代を捉え、歴史小説に新風を送り込んだ山本兼一が、江戸前期の刀鍛冶・長曽袮興里(後の虎徹)の職人魂に迫ったのが『いっしん虎徹』である。
越前の甲冑師・興里は、最高の技術が要求される刀鍛冶に転じることを決意し、高い製鉄技術を持つ出雲で鋼を学ぶことから修業を始める。鉄の品質を見抜く鋭い目と、妥協を許さない一級の技術を持つ興里は、失敗を繰り返しながらも、江戸で刀鍛冶として頭角を現していく。
全編が鋼の精製や刀を鍛えるプロセスに当てられているが、職人が全身全霊を懸けて材料と格闘する場面は、まさに武器を使わない合戦。それだけに、圧倒的な迫力のアクションを読んでいるかのような興奮が味わえる。
興里は、自分が納得する名刀にしか虎徹の銘を彫らなかった。常に慢心を戒め、金や名誉ではなく職人の“誇り”のために鋼と炎に立ち向かった興里のストイックな姿は、耐震偽装問題などで技術者への信頼が揺らぐ現代に、真の職人とは何かを問い掛けているのである。
これからの季節にふさわしく、花火職人の市兵衛を主人公にしたのが、稲葉稔『大江戸人情花火』(講談社、1890円)である。やはり職人の心意気が軸になっているが、こちらは職人だけでなく、経理や営業のベテランが集まって、老舗の妨害を跳ねのけながら、小さな花火屋を大成功させるまでを描いている。
運転資金の調達や人材確保に頭を悩ませる場面は、現代の企業経営を思わせるが、市兵衛は利益追求よりも信義が大切という。この言葉は、コンプライアンスが求められる時代だからこそ、真摯に受け止める必要がある。【末國善己 文芸評論家】
| 政党が操る選挙報道 | |
![]() | 鈴木 哲夫 集英社 2007-06 売り上げランキング : 577 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者インタビュー 鈴木哲夫(ジャーナリスト)
メディア時代の選挙は政治家の言葉を疑おう
――ちょうど参議院選挙真っ最中ですが、帯に「選挙前の必読書」と書かれています。政党がいかに巧みにマスメディアを使って選挙戦を戦っているか、その内幕がのぞける本です。
■ずっとテレビの記者をやってきたので、長い物には巻かれろ式のテレビの脆弱性も分かってはいます。でも政党が組織的にテレビを使ってきている割には、テレビ側に反省がない。現場で振り回されてきた人間として、自己批判を試みたということです。
――日本BS放送の報道・制作部長をされているので内部からの反省というわけですね。それにしても2005年の郵政解散総選挙で大勝した自民党の裏話は面白い。ただ陰の立て役者、世耕弘成参議院議員が率いたコミュニケーション戦略(コミ戦)本部には、マスコミ人として恐ろしさも感じました。
■完全にやられたって思いましたよ。政治部でしたので世耕さんはよく知っていました。党の職員を集めて何かやっているとは知ってましたが、完全にノーマークでした。選挙が終わって、改めて取材してみて驚きました。職員だけでなくPR会社とも契約して、テレビ番組、新聞、雑誌などありとあらゆるメディアをウオッチして、論調や発言をチェックして、有権者の反応まで分析していたなんて。
――あの時、郵政民営化に反対した現職がいる選挙区に、刺客候補がぶつけられましたが、その発言もいちいちコミ戦で決めてたんですね。さらに大勝した夜、テレビに出演する幹部に「笑わないで」という指示まで出していたなんて、驚きました。
■そうです。確かにあの日の自民党幹部はあまり笑わなかった。大勝に浮かれず責任感を持って政権運営をする、という無党派層向けの演出だったんです。中継映像をチェックしたんですが、確かに世耕さんが小泉首相はじめ幹部たちに耳打ちし、尻をぽーんとたたいてカメラの前に送り出すシーンがいくつも映ってるんですよ。これには戦慄しましたね。
――自民党より民主党のほうがコミ戦を始めたのは早かったんですね。
■組織的コミ戦は公明、共産が民主より先でしたが、民主はうまかった。その後で出てきた世耕さんだが、民主党にはないコミ戦をやった。民主は野党なのでPRという攻撃だけやっていればよかったが、自民のコミ戦は守り、危機管理に特徴があるんです。1本の苦情電話にも対応した。選挙戦の途中に郵政だけではもたないと思った時、結局は使わなかったが、隠し球で年金をメーンにしたマニフェストも用意した。それに対して民主党には危機管理という発想はなかった。
――政党がこうしてメディアを操り始めた時、メディアとしては、原点である批判精神に立ち返るべしと書かれました。では一般の有権者はどうしたらいいのでしょうか?
■単純なことですが、政治家の言葉を1度は疑って掛かってほしい。これは自分自身への苦言でもありますがね。
| 経済再生の条件―失敗から何を学ぶか | |
![]() | 塩谷 隆英 岩波書店 2007-06 売り上げランキング : 186673 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本経済が20世紀末に戦後最悪の不況に直面したのは高度経済成長の「成功体験」から生まれた「甘え」「政官業癒着」などがバブル崩壊への対応を遅らせたため、と説き、日本復活へイノベーション、経済社会の多元化、統治機構内の戦略策定部門創設などを提言する。大きな犠牲を払って得た教訓を生かすべきだ、と言う元経済企画事務次官の言には説得力がある。
| 世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権 | |
![]() | 宮崎 正弘 阪急コミュニケーションズ 2007-06-29 売り上げランキング : 4904 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
世界で激しさを増す資源争奪戦。その主役はすでに中東ではない。資源をパワーの源泉にするロシアであり、それに資源の買い手である中国が絡む。石油・天然ガスばかりでなく、ウランやレアメタルといったさまざまな資源をめぐる各国の思惑や駆け引きを追いかけているのが本書。書き方はセンセーショナルだが、現在の「グレートゲーム」の構造はよく分かる。
危機管理役員手控帖
諸石 光熈 (著)
著者は住友化学の元専務で、企業内弁護士の先駆者。コンプライアンスや危機管理に悪戦苦闘している企業人の立場、視線から、実務に直結する本書をまとめた。金融商品取引法、企業統治、内部統制システム、企業不祥事、情報管理、企業内犯罪、独禁法、大規模訴訟、株主代表訴訟――と企業が直面するあらゆる法務上のリスクを俎上に載せており、手近に置く解説書として最適。
| ストレスマネジメント入門 (日経文庫 (1136)) | |
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人は生きている限り、ストレスと無縁ではいられない。とすれば、悩み苦しむよりも、上手に制御する方法を身につけてほしいとの立場から、ストレスにかかわる基礎知識を幅広く解説。精神科産業医としての経験をもとに、各人に見合ったストレス対処法、日々の生活に役立てるためのさまざまな素材を提供し、ストレスを「スパイス」に変える生き方を提言している。
満州事変から日中戦争へ
加藤 陽子 (著)
1931年の柳条湖事件から始まった満州事変がなぜ37年7月の盧溝橋事件、日中全面戦争に発展したのか。米国、ロシア、中国などの新資料による研究も進む。著者は当時の政治家、官僚、軍幹部の条約理解度などを手がかりに、なぜ日本が泥沼への道を歩んだのか、分析する。通説への挑戦も多く知的刺激が詰まっているが、入門書としては難しすぎるだろう。
| 「帝国」の国際政治学―冷戦後の国際システムとアメリカ | |
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| 新帝国主義論―この繁栄はいつまで続くか | |
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| 帝国以後―アメリカ・システムの崩壊 | |
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| イラク占領―戦争と抵抗 | |
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「帝国」の傲り
山本吉宣の『「帝国」の国際政治学』や、武者陵司の『新帝国主義論』など、政治学者、エコノミストの間で帝国論が流行している。
確かにソ連崩壊後の1990年代から現在まで、軍事、政治、経済のすべての面でアメリカが圧倒的影響力を行使してきた。過去を分析すれば確かにその通りであろう。
しかし、現在から将来を透視しようというヨーロッパのジャーナリストたちの見方は、かなり異なる。『帝国以後』のエマニュエル・トッド、『イラク占領』(緑風出版、2940円)のパトリック・コバーンなどがその代表格であろう。その『イラク占領』の最後に著者は次のように述べている。
「クウェートからイラクを追い出した一九九一年の戦勝は、アメリカの唯一の超大国としての世界支配の始まりだった。それは同時期に、ソ連がうまい具合に崩壊してくれたからでもあった」
「そして二〇〇三年以降のアメリカのイラク占領……。それはアメリカ没落の始まりかも知れない。サダム・フセインは発作的な傲慢さでもって、クウェート征服という身の丈を超えることをした。それと似た傲慢さでジョージ・ブッシュは十二年後に、『イラク侵攻』と『占領』でもって、アメリカの力の限界を露わにして見せたのである」
コバーンの詳細にわたるこのリポートはアメリカの傲慢さと無能を明確に浮き上がらせてくれる。無能という指摘も説得力がある。自衛隊撤退後、イラクへの関心は日本では薄れてしまったが、ベトナム戦争に勝るとも劣らない「イラク占領」の惨状を、もっと多くの日本人が知るべきだろう。
コバーンが引用するクルド人指導者の1人、マームード・オスマンの次の言葉がイラクの現状をコンパクトに要約している。
「イラクを破壊しているものはね、次の三つだ。占領とテロと汚職。その三つが、それぞれ同じだけダメージを及ぼしている」
占領とテロはニュースでそこそこ知っていたが、汚職のすさまじさは知らなかった。傲った「帝国」が引き起こした「小さな戦争」は、いつ終わるのだろうか。【榊原英資 早稲田大学教授】
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お盆の習俗に見る日本人の心情
お盆は先祖の霊を迎えて供養し、感謝の意を捧げる仏教的行事。旧暦の7月15日を中心にこの前後の日で営まれてきた。が、新暦採用以降、新暦のこの日で行う新暦の盆、旧暦のこの日を新暦に直した日で行う旧盆、さらに一月後のこの日で行う月遅れの盆が各地で入り乱れて行われている。
最も盛んなものが“民族的大移動”でも知られる月遅れの盆である。時期的にも旧暦に近く、古来の風習が守りやすく、日にちも固定する利便性があり、15日という由緒ある日を守れるからだろう。
お盆とは盂蘭盆会の略称で「盂蘭盆経」に由来する行事である。目連は亡母が餓鬼道に落ちて苦しんでいるのを知り、師の釈尊に助言を求めると、7月15日(仏僧の修行の終わった日)に仏僧に供養し、彼らの力を借りて救済することを教えた、とある。
この教説に基づく祖霊供養の法要が、餓鬼道に堕ちた無縁の亡者を救済する施餓鬼の法要と併せ行われていくうちに民間の祖霊信仰と習合して今日のような形が確立されたという。
お盆の一連の行事のなかに時節の草花を祖霊の住む山林で採取し、手向ける習俗が伝わる。特にこの花を盆花と呼ぶが、盆花取り、盆花迎えの行事である。時期は大方、迎え火を焚いて祖霊を迎える2日前の旧暦の7月11~13日が一般的で、この間には草市も立つ。
採取する盆花は女郎花、撫子、桔梗など、みそはぎはその代表花で、湿地に群生して立ち上がる赤紫の花穂は実に壮観である。この名の語源は禊萩が有力で、この仏事以前よりする宗教的習俗に由来することを示唆する。また別名の精霊花は、精霊の依代となる草本であったことを示唆する。が、これは盆花すべてに言えること、我が祖先は祖霊を宿す神聖な媒体として大切に手折って持ち帰ったのである。旧暦7月は盆月、生け花を生んだこの心ばえに思いを致したいものだ。
藤井正雄著『盂蘭盆経』(講談社、1470円)は「仏説盂蘭盆経」の読誦用に工夫した原文と懇切な解説に加えて、このお経とお盆の関係、お盆行事のしきたり、お盆と日本人のあり方などを分かりやすく解説している。【水野 実 防衛大学校人間文化学科教授】


近年の経営の変化に対する評価の視点






表紙の割りには。


















