メイン > 週刊エコノミスト書評 『ブックレビュー』 > 2006年6月6日~6月13日

世界デフレは三度来る 上
世界デフレは三度来る 上竹森 俊平

講談社 2006-04-21
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世界デフレは三度来る 下
世界デフレは三度来る 下竹森 俊平

講談社 2006-04-21
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閉塞感の拭えない空気が時代を覆う。「危機論」「格差論」「品格論」と、混沌とした世相を映す読み物が流行る一方で、不安感をあざ笑うかのように、軽いカルチャー風読み物が横行する。本書は、この錯綜する時代状況に対する、「市場重視派」からの強烈で重厚なカウンターパンチである。まずは、著者の胆力溢れる筆致から窺える心意気に、そしてこうした重厚な大著を刊行した出版社に、敬意を表したい。

著者は、政策にかかわる通貨当局の果敢なリーダーシップと、それを支える確かな理論の重要性を強調する。にもかかわらず、実際のところ、日本はいかに多くの誤りを重ねてきたことだろうか。これが、著者が最も語りたかったメッセージだろう。その豊富な事例と洒脱な語り口は、長編を厭わせない。

日本の金融恐慌以降、金解禁を断行した井上準之助、それを支えたニューヨーク連銀初代総裁のストロングやモルガン商会の番頭ラモントの外圧、さらに欧米協調派の三井財閥といった、井上を囲む人脈図が描かれる。緊縮財政からデフレ圧力に苦しんだ日本経済は、高橋是清の積極財政で一息つき、国債の日銀引き受けにまで進む。だが1935年、英国大蔵省のリース・ロスは中国の貨幣制度改革に向かう途中に、東京に立ち寄り協力を依頼するも、日本側は冷たい姿勢に終始、対外協調路線を採る「最後の機会」を失った。その翌年二・二六事件が高橋を惨殺。井上と高橋を比較し、著者は、思考のバランスの重要性を説く。

ならば、現代のデフレはどうか。バブル潰しという観念に拘泥するあまり、90年代初頭の不徹底な金融・財政政策がデフレ脱出を遅らせた。一方アメリカは日本の政策失敗を研究し、ITバブル崩壊からの迅速な立ち直りに成功した、と説く。日本の失敗とは、西南戦争後のインフレを収束させた松方正義のようなリーダーシップを担う者が誰もいなかった不幸にある、と。当時トップだった橋本龍太郎首相はその実態すら知らず、当時の三重野康日銀総裁は「バブル叩き」によるデフレ圧力を軽視し、経済学者の野口悠紀雄は理論的に間違った「バブル叩き」を勧めた、と。

しかしながら、不良債権処理が遅れたより大きな理由は、ドロドロした社会的呪縛(ベンジャミン・フルフォードの言うヤクザ・リセッション)に負うところが大きいと考える評者からすれば同意できないところだが、国際金融史が、市場重視の立場から一気に展開される熱気を十分堪能させてもらった。【評者 中尾茂夫(明治学院大学経済学部教授)】

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するスティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛

東洋経済新報社 2006-04-28
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世の中には、身近なのにそのカラクリが見えてこない事象がたくさん存在する。本書は、身近な事象の裏にあるカラクリを、経済学の手法を使って片っぱしから大胆に解決する。

通常、名のある経済学者の書く本は、学問的には価値があるが読み物としては無味乾燥、ジャーナリストの書く本は、面白いが学問的な裏づけが乏しいといった結果になることが多い。その点、本書は経済学者とジャーナリストがタッグを組んで執筆しているので、学問的な裏づけがあるうえ、読み物としても非常に面白い仕上がりとなっている。

タイトルにもあるとおり本書の内容はちょっとヤバい。いやちょっとではなく、かなりヤバい。何がヤバいかといえばまず取り上げているテーマだ。相撲の八百長疑惑、麻薬ビジネスの話など、ほとんどがダークサイドの話になっている。また、結論も世間の通念をくつがえすものばかりだ。

すべてのトピックについて、そのカラクリをここで書いてしまうと、読者が本書を読む楽しみがなくなってしまうので、ここではかいつまんでいくつかのカラクリを紹介したい。

ひとつは相撲の八百長疑惑。著者は、膨大なデータをハンドリングして、衝撃的な結果を導きだした。7勝7敗の力士が、8勝6敗の力士と千秋楽であたって勝つ確率は恐ろしいほど高くなるというのだ。その勝率はなんと79・6%。確率論から導き出される期待値(48・7%)を大きく上回る。この勝率から判断する限り、大相撲の世界では、八百長が行われている可能性が高いというのだ。もうひとつは、麻薬の売人は(儲かるはずなのに)なぜ独立せずに母親と暮らすのかという疑問。麻薬ビジネスはピラミッド構造になっていて、その頂点に上りつめた者が密売の利益のほとんどを独り占めしてしまう。末端にいる売人たちの給料は非常に低い。4人に1人は殺されてしまうなど労働環境も最悪だ。だから最初は親元にパラサイトせざるを得ないというのだ。それでも、そのような危険な仕事に手を染めるのは、ピラミッドの頂点に立ちたいという強いインセンティブが働くからだ。

評者は「地下経済」をテーマに長年研究をしているが、本書で試みられた斬新なアプローチとその結論は非常に参考になった。経済学は現実を説明するうえではあまり役に立たないという通説を見事にひっくり返した名著といえるだろう。世の中には、まだまだ身近な疑問がたくさん残っている。ぜひ続編を執筆してほしいと思う。【評者 門倉貴史(BRICs経済研究所代表)】

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

世界と恋するおしごと―国際協力のトビラ
世界と恋するおしごと―国際協力のトビラ山本 敏晴

小学館 2006-05
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著者インタビュー 山本敏晴(医師・NPO法人・宇宙船地球号代表) 『世界と恋するおしごと』

――エチオピアに派遣された海外青年協力隊員の女性から国連難民高等弁務官事務所職員まで、国際協力に携る36人が登場します。山本さんも援助団体の医師としてアフガニスタンなどで活動しておられますが、こんどは聞き役に回ったのですね。

■主婦でも会社員でも、どこにいても社会のために何かしてほしいというのが僕の持論です。だから、それぞれがそれぞれのやり方でがんばっていることを会話形式で書けば趣旨が伝わるのではと思ったのです。

――新発見はありましたか?

■企業内で環境に配慮する製品開発に当たっている人たちの経験談や企業の社会的責任(CSR)についてはとても勉強になりました。

――世界にかかわる仕事をする必要条件とは何でしょう。

■よく言語能力が大切だといわれますが、それも絶対ではないです。国連職員になるには「修士号」「英語力」「職歴」など条件がありますが、決まった形でこうした条件をクリアしていったのではなく、まずは外国に留学したとか、やりたいことをやっているうちに自分の居場所が見つかったという人が大半ですね。

――国際協力への関心は最近、高まっているといえますか?

■国連機関などへの応募がここ10年で倍増しているようです。大学にも「国際」や「開発」などの冠がついた学科ができている。ただ、考えねばならないのは、日本で国際協力にかかわっている8割が女性だということ。言いかえれば、給料が十分に取れる職場だと男性たちが認識していない現状があります。実際には、政府機関や国連機関での給料は年収で1000万円を超える人もいて、条件も整っています。

――ボランティアと国際協力を職業とするプロでは、活動も環境もずいぶん差がありますね。

■無給のボランティアの場合、資金が続くだけの一時的な援助しかできないため、例えばその人が帰国してしまえば活動は中断してしまう。ぼくは一過性の援助は自己満足にすぎないのではないかと批判的に見てきました。他方、仕事としての活動は持続可能です。国連でもJICA(国際協力機構)でも、プロジェクトには、例えば乳児死亡率を半分にするなどの目標を掲げ、結果の評価をし、次に生かしている。その点、アマチュアは客観的評価が甘いような気がします。ボランティアから始めてもいいが、2、3年たったらプロの「国際協力師」を目指してくれたら嬉しいなと思っています。

――実際に海外で活動できない「主婦や主夫」に向けて、(1)買い物をする際に環境に配慮した会社を選ぶ、(2)ゴミを分別して出す、(3)世界に目を向けた子供を育てる、といった具体的提案をされています。

■ええ、それが一番言いたかったことなんです。世界中すべての人が、それぞれがいる場所で、ちょっとずつ社会のために何かやってくれというのが、NPO法人・宇宙船地球号の設立の趣旨です。そこはぜひ読んでほしいです。

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律
「壊れ窓理論」の経営学 犯罪学が解き明かすビジネスの黄金律M・レヴィン 佐藤 桂

光文社 2006-05-24
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9・11テロ以降、世界の経済・政治の動きについて新興国に視点を置いてまとめている。BRICsという言葉はすっかり定着したが、その4カ国のポイントを要領よく解説するだけでなく、「豹変するパキスタン経済」「好景気のペルシャ湾岸経済」、さらにアフガニスタンのその後等々、中央アジア、中東の動向も見逃していない。

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

W杯ビジネス30年戦争
W杯ビジネス30年戦争田崎 健太

新潮社 2006-05-30
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全世界で2500億ドルを稼ぎ出すと言われれるサッカービジネス。W杯招致合戦の舞台裏で繰り広げられた日本と韓国、FIFA(国際サッカー連盟)、電通、アディダスなどの壮絶な駆け引きを探り、サッカービジネスの光と闇に迫る。

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

長靴を履いた開高健
長靴を履いた開高健滝田 誠一郎

小学館 2006-05
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アラスカ、アマゾン、モンゴルと、壮大な釣行取材で知られる小説家・開高健。『私の釣魚大全』『オーパ!』『フィッシュ・オン』などでの釣りに同行した33人の証言から、釣り師・開高健の新たな一面を浮き彫りにする。

■2006/06/13, 毎日エコノミスト

日銀はだれのものか
日銀はだれのものか中原 伸之

中央公論新社 2006-05
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本書は著者が日銀政策委員会審議委員だった1998年4月から2002年3月までの金融政策の回想録であり、日銀の独立性や今後の金融政策のあり方も論じられている。

著者の在任中、日銀の金融政策はゼロ金利とその解除、そして量的緩和導入と大きく揺れ動いた。当時の経済金融情勢はかなり微妙な時期にあったが、正副総裁や審議委員たちは、これをどう評価し、舞台裏でどう行動していたのか……。こうした事柄は著者自身の視点で捉えたものであり、必ずしも客観的とは言えないかもしれないが、金融政策の決定プロセスを考えるうえでは、極めて興味深い。

本書で描かれているのは、新日銀法下でも伝統的な金融政策手法・判断を踏襲しようとする日銀執行部と、全く新しい思考方法・手法を大胆に導入しようとする著者との「異文化」の衝突である。

日銀には従来から物価の番人としての強い自負がある。この結果、議論は内部で完結しがちで、外部からの干渉に対しては強い拒否反応を示すこととなる。インフレターゲット導入論を強く主張する著者は、日銀にとっては夷狄のような存在だったのではないか。著者の提案が金融政策決定会合でほとんど全員の反対で否決され続けたことがそれを如実に物語る。しかし、皮肉にも実体経済の悪化が急速に顕著となり、結局は著者の主張が、ほとんど採用される結果となった。その意味では著者の主張は、一歩先を行くものであったという評価も可能かもしれない。

さて、当面の金融政策の焦点は、ゼロ金利政策解除である。先般の量的緩和解除はゼロ金利政策維持の条件明示廃止を意味する。その意味で日銀はゼロ金利解除のフリーハンドを獲得したこととなる。このため、今後の日銀の景気判断は極めて重要な意味を持つ。

量的緩和解除のかなり以前から日銀は景気の先行きについて強気の見通しを示している。しかし、最近の急速な円高や株安は景気の先行きに暗雲を投げかけている。日銀は、ゼロ金利を早期に解除するのであれば、今回の「展望リポート」で「第二の柱」として掲げた将来のインフレ発生リスクの蓋然性も含めて、市場や国民が十分納得のいく説明をする必要がある。

そして、仮にその判断を誤った場合、日銀は、著者も主張するように総裁等の辞任も含めた「結果責任」を潔く取るべきである。間違ってもこれまでのように、政策失敗の責任を誰も負わない、ということはあってはならない。こうした厳しい姿勢こそが、日銀の真の独立性を築くことになるのではないか。【評者 渡辺孝(文教大学国際学部教授)】

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

「失われた十年」は乗り越えられたか―日本的経営の再検証
「失われた十年」は乗り越えられたか―日本的経営の再検証下川 浩一

中央公論新社 2006-04
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「失われた10年」は、昭和恐慌以来70年ぶりに日本経済を徹底的に傷めた長期不況であった。この経験をマクロ経済学から解釈した分析は多い。しかし、企業のミクロ分析を専門とする研究者にとって「平成不況」とは何であったかと思いを馳せ、パソコンで検索してみると、意外にもこれが少ない。ミクロ分析者はまだ「平成不況」のなかにいるのだろうか。

長らく持続されてきた輸出主導の好況期において水面下に潜んでいた脆弱な金融システムや高コストの製造・建設・流通企業の存在が、冷戦崩壊と情報通信革命によってグローバル・メガコンペティション(大競争)の時代に至り、にわかに表面化したというのが長期不況の根因であろう。

大競争という新しい世界環境に対する構造的適応の如何が問われている時期に、その問いに真摯に答えずに財政出動や金利引き下げという旧来の手法のみでしか対処しえなかった政策当局の「不具合」が長期不況の原因であり、その意味で平成不況は政策不況であろう。

とはいえ、企業に責任がなかったわけではない。長期不況からの脱却をコーポレート・ガバナンスに求めた日本企業の方途それ自体が間違っていたのではない。しかしガバナンスの内容を高い売上高利益や1株当たり利益の高さに求めて株主利益中心の方向に舵を取り、要するに米国の企業ガバナンスをグローバル・スタンダードであるかのごとくに見なし、これを新戦略としたことが正当であったか。これが本書の問題提起である。

「十分心すべきは、70年代、80年代の日本の成功体験がそのまま通用しなくなり、その結果として日本的経営の機械的否定を是とする風潮が広がったことである。そしてこのような風潮は戦略なきリストラと結びついている」。これが本書の結論である。

問題提起と結論を結ぶ比較論的な事例研究が本書の真骨頂である。経営資源のグローバルな再編に必死に取り組むことによって「失われた10年」の過程で逆に強固な経営基盤を固めた自動車産業の一方で、家電・電子産業ならびに流通業は経営資源と技術開発力をグローバル・ベースで有効に活用するための明確で独自の戦略を打ち出しあぐねている、というのが、これら三つの産業の比較論的視野から得た著者の結論のキーワードである。

高齢をまったく感じさせない精力的な企業観察、それに基づく精緻な分析に、私は深い敬意をもって本書を読了した。【評者 渡辺利夫(拓殖大学学長)】

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

自民党は殺された!
堀内 光雄 (著)

著者インタビュー 堀内光雄(元自民党総務会長) 『自民党は殺された!』

――「殺されてもいい」と昨年9月に衆議院の解散総選挙に踏み切ったのは小泉さんでしたが、その意味では若干、小泉的タイトルですね。

■私のイメージでいうと、「自民党が殺された日」ということになります。2004年9月10日、小泉政権は郵政民営化の基本方針を総務会の了承という事前手続き抜きに閣議決定しました。党内の幅広い意見を党内調整によって集約し、最終的に総務会で了承された法案を閣議決定するという、42年間にわたって自民党が維持してきた手続きが完全に無視された日です。

――総務会による事前審査制度は、スピード時代の政策決定にはふさわしくない、との声もあります。

■それは承知していますが、自民党長期政権の秘訣は、国民との対話によって国民の叡智を引き出すことにあったのです。国民と一体となって政策を作る。政調会、総務会で議論を積み上げていく。その過程が大事なんです。

それがまどろっこしい、というのが小泉さんだが、別の言い方をすれば、それは自分の考えしかない、ということです。イメージ的な言い方ですが、小泉さんは完全な円として物事を考える。中心は一つしかないんです。

――小泉さんは単純化の名人?

■しかし、世の中、もっと複雑なんです。実際には、円が複数だったり楕円型もあったりする。

中央と地方、サラリーマンもいればブルジョアもいる。いろいろと利害が交錯して多様な意見があるなか、その重心を探っていくのが政治の役割なんです。長い侃々諤々の討論があって、ようやく全会一致となる。そのために政治がある。決定に対する納得感もそこから生まれるのです。

――国民の中に叡智がありますか。

■ありますね。代議制ですから国民の意見を咀嚼して、代弁する。

例えば自衛隊のイラク派遣。自民党内に反対があったのに、小泉さんがブッシュに約束、イラク特措法を総務会で通さざるを得なくなった。当時私は総務会長。辞表を胸に臨みました。徹夜の議論の末、アメリカがイラク攻撃の理由にしていた「大量破壊兵器」の項目を削除したうえで了承した。

後に大量破壊兵器がないことがわかり、ブッシュ大統領は誤りを認めたが、小泉さんは窮地に追い込まれずに済んだ。総務会で自民の良識としてあの項目を削除していたからなんです。

――小泉政治総括の書でもあります。功績はありませんか?

■政治を身近なものにした。市場経済化と不良債権処理も評価していい。しかし、続けていくと必ず格差が出る。それに対して何の手も打っていない。それと我執が強い。権力というのは自制、自重することに意味がある。それをしませんね。

――ポスト小泉に対する要望は?

■このミニヒトラー的手法を続けないようにしてほしい。アジア・中国外交を見ていると、危機感を抱きます。ナショナリズムというのは、いったん火がつくと止まらないのですから。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

明治の若き群像 森有礼旧蔵アルバム
明治の若き群像 森有礼旧蔵アルバム犬塚 孝明 石黒 敬章

平凡社 2006-05-23
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明治の外交官・教育者として知られる森有礼は、カルトと呼ばれる写真カードの蒐集家だった。名刺代わりに自分の写真を交換する欧米の流行をいち早く取り入れたものだが、本書は森の残した300点超のカルトから、明治国家を動かした要人や交流のあった外国人などの写真を紹介する。そこには13歳で仙台藩の藩費留学生として渡米した若き日の高橋是清の姿もある。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

地域ブランドと産業振興―自慢の銘柄づくりで飛躍した9つの市町村
地域ブランドと産業振興―自慢の銘柄づくりで飛躍した9つの市町村関 満博 及川 孝信

新評論 2006-05
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ガラス工芸をはじめとした小樽のモノづくり職人活動、森林資源のブランド化を進める岩手県住田町、工芸都市の可能性を探る富山県高岡市、ほぼ唯一の産品である柚子を核に「村をまるごと売る」戦略に出た高知県の中山間地にある馬路村など、九つの事例を紹介しながら、モノづくりと地域ブランド、そして人々の取り組みを論じる。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

脱・規制大国日本―効率的な政府をめざして
脱・規制大国日本―効率的な政府をめざしてOECD 経済協力開発機構= 山本 哲三

日本経済評論社 2006-01
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OECDは2004年度から加盟国の規制改革のモニタリング(追跡調査活動)を実施しているが、本書はその最初の対象国となった日本の規制改革に関する調査報告書である。日本の潜在成長率の低さと国際的な地位低下に警鐘を鳴らし、生産者本意の規制行政、談合問題や進まぬ市場開放などに苦言を呈している。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

ヒルズ黙示録―検証・ライブドア
ヒルズ黙示録―検証・ライブドア大鹿 靖明

朝日新聞社 2006-04
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「やった。やった。フジをカツアゲしてやったよ」「こんなにいっぱい金を出すのかねえ。彼らはメンツさえ立てばいいんだね。やっぱ、お公家さん集団だよ」。そんな生々しい肉声が飛び交う。堀江貴文逮捕に至るライブドアの内側で、いったい何が起こっていたのか。キーパーソンたちの人間ドラマを中心に一連の事件の裏側を追い、さらには楽天vs TBS、村上ファンドvs  阪神と、六本木ヒルズに陣取る面々が巻き起こす騒動を浮き彫りにする。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

電子材料王国ニッポンの逆襲
電子材料王国ニッポンの逆襲泉谷 渉

東洋経済新報社 2006-05
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今や日本のデジタル素材産業は、半導体向け材料では世界シェアの過半を占める勢いだという。30兆円の超大型市場も視野に入ってきたこの世界で、日本の圧倒的強さの秘密はどこにあるのか。一般にはなじみの薄いデジタル素材だが、紹介されるメーカー名を聞けば、クラレや凸版印刷、新日本製鉄、出光興産と、明治以来の100年企業が目立つ。また、土佐和紙の伝統技術など、日本古来の伝統の力が意外なところで生かされているのにも驚く。

■2006/06/06, 毎日エコノミスト

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