メイン > 週刊エコノミスト書評 『ブックレビュー』 > 2006年3月21日~3月28日
| スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」 | |
![]() | 小澤 徳太郎 朝日新聞社 2006-02-07 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
景気回復の兆しが喧伝されている。それ自体は好ましいことであるが、ただこのまま、かつての右肩上がりの経済成長を期待するというBAU(Business As Usual)的発想でよいのかとの危惧を抱く人は少なくないのではないか。目前に迫る少子・高齢化と人口減少、いっこうに進まないCO2削減に見られる環境問題の対応の遅れなど、日本社会の「持続可能性」の根源的な問題を無視できないからだ。
そういう問題意識が脳裏をかすめる人にとって、絶好の指南書の一つが本書で、まさにグッドタイミングと言える。
日本が1990年代、失われた10年と経済低迷をかこっていた時期、スウェーデンは20世紀型の「福祉国家」から21世紀型の「緑の福祉国家」(生態学的に持続可能な社会、つまり人間と環境の両方を大切にする社会)へ舵を切った。その象徴が、2005年1月1日に発足した「持続可能な開発省」であり、環境省は環境庁となって、その傘下に入った。持続可能な開発省はスウェーデン社会の経済的側面、環境的側面の持続可能性をトータルに統合していく省であるという。
このようにスウェーデン社会が、変化に即応してドラスチックに変革していけるのは、自然科学と社会科学の知見に基づいて現実をよく見極め、問題の本質に迫る現実主義と人権重視、そして、世界に先駆けて新しいシステムを創造し、導入し、社会を変革するのが得意な「システム思考」の強さにあると分析している。
また著者は、経済学の専門家ではないがと前置きして、日本の一部の経済学者は資本・労働・土地・技術を投入して経済を拡大する思考にとらわれ、資源・エネルギーの有限性や環境問題への考慮が乏しいという。政府の「21世紀ビジョン」でも、環境問題は経済との調和を前提にしていると、経済第一主義の政策に切り込んでいる。
この状況の改善には、フォアキャスティング(長期ビジョンが不確かなまま現状追認)から、スウェーデンのようにバックキャスティング(将来のあるべき姿を想定し、それに向かって行動する)的志向への転換を提唱している。
73年から22年間、スウェーデン大使館の科学技術部環境オブザーバーとして務めた著者は、スウェーデン社会のプラス面しか述べていない点、読者には不満に思う人も少なくないと思われるが、今、日本が置かれている状況を浮き上がらせるのに有効な著書であるし、また、それは必要なことだと思われる。【評者 大橋照枝(麗澤大学国際経済学部教授)】
| サッカーで燃える国 野球で儲ける国―スポーツ文化の経済史 | |
![]() | ステファン シマンスキー アンドリュー ジンバリスト Stefan Szymanski ダイヤモンド社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
本書は、ともに経済学者でスポーツビジネスに詳しい、イギリス在住のシマンスキーとアメリカ在住のジンバリストの共著であり、二つの疑問を解明している。それは、(1)なぜ、サッカーがイギリスだけでなく世界中に広がっているのに、野球はアメリカほか数カ国でしか普及していないのか、(2)なぜ、サッカーに比べて野球の方が儲かるのか、という二つの疑問である。
(1)の疑問に対して本書は、サッカーと野球が誕生した時代に世界経済の主導権を握っていたのはアメリカではなくイギリスだったこと、国際化に関してサッカー関係者は熱心であったのに対して野球関係者はそうでなかったこと、などの答えを示す。
国際化に対する姿勢の差異は、オープンなクラブチーム中心のサッカーとクローズドなプロ球団中心の野球との違いを反映したものであり、さらにその背後にはイギリス・アメリカ間の歴史や文化の違いがある。
この点を掘り下げた本書は、比較文化史の研究書としての性格も併せ持っており、原著が国際問題研究で著名なブルッキングズ研究所から刊行された理由も、そこにあるのだろう。
(2)の疑問は、それ自体が、やや意外である。アメリカでも日本でも、プロ球団の赤字経営が問題になり、野球は儲からないという印象が強いからである。これに対して本書は、シカゴ・カブスなどの事例をあげて、野球チームの公表収入が過少申告されていることを力説する。一方で、イタリアのセリアAのケースなどを取り上げ、サッカーチームの財政難を指摘する。そして、そのうえで、野球は独占組織によって運営されているがゆえに儲かり、サッカーは競争的な仕組みのもとにおかれているがゆえに儲からないという、経済学的な結論を導いている。
「サッカーは野球に学び、野球はサッカーに学べ」という本書全体の結論は、日本でもあてはまる。ただし、日本のプロ野球の場合には、サッカーから学ぶだけでは足りない。ドラフト制等を改め接戦を演出すること、ケーブルテレビ等の地方メディアを活用すること、地域に密着したチームを作り上げることなど、アメリカのプロ野球(大リーグ)からも教わることが多い。
危機に直面する日本のプロ野球を再生させるためには、サッカーと大リーグから、大いに学ばなければならないのである。【評者 橘川武郎(東京大学社会科学研究所教授)】
| スペイン巡礼史―「地の果ての聖地」を辿る | |
![]() | 関 哲行 講談社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者インタビュー 関哲行(流通経済大学教授)
――関さんはスペイン中近世史の専門家で、本書は中世に流行したスペイン・サンティアゴ巡礼の諸相を紹介した本。1980年代以降、そのサンティアゴ巡礼がヨーロッパでまた流行しているというのは本書で初めて知りました。イスラム圏でもメッカ巡礼者が増えているというし、巡礼がちょっとした世界的ブームのようですね。
■やはり、みんな近代化に疲れちゃって、心の豊かさを求め始めたということでしょう。
――サンティアゴというのはスペイン北西部の端っこにある都市ですが、ここにヨーロッパ全域から人々が集まるわけですね。
■もともとは9世紀にイエスの十二使徒の一人、聖ヤコブの遺骨が「発見」されたことから聖地となり、12世紀から15世紀にかけてサンティアゴ教会への巡礼が大流行しました。キリスト教復興・反イスラムへの民衆の動員という点で、同時期の十字軍遠征と同じ意味をもちます。しかし、それだけではなく、巡礼は都市を活性化させ、富を循環させ、慈善活動や今で言う「社会保障」を促した。本書では、そうした巡礼の社会・経済的な効果を含めて説明しました。
――そして、民衆にとって巡礼は観光旅行の意味があったこともよく分かりました。その点で江戸時代のお伊勢参りを連想しましたが、本書ではなぜかその比較はされていない。
■神道はよく知らないものですから。これは単純に私の勉強不足です。
その代わりといいますか、愛媛大学で開かれたシンポジウム「四国遍路と世界の巡礼」での成果を本書には取り入れています。四国巡礼とサンティアゴ巡礼は実によく似ています。これは来日したフランスの代表的研究者も同意していました。
――「一神教vs多神教」というのは日本のインテリが好む図式ですが、巡礼を通して見れば、キリスト教と仏教も似ているというわけですね。
■一神教とか多神教とかいうのは、「偉いお坊さん」つまりはエリートの定義ですから。同様に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ一神教で対立してきましたが、エリートたちの教義を離れ、民衆の次元に近づくほど、互いの親近性が表れてきます。異なる宗教に共通する巡礼という現象は、その意味で民衆信仰の代表です。私が巡礼に注目するのは、そこに宗教間の対話の可能性を感じるからでもあります。
――これから日本でも巡礼が流行るかもしれない。経済の観点からは、これを観光ビジネスの商機と捉えることもできそうです。
■そうですね。実際、四国では若者の巡礼者の姿が増えているように感じました。それに、私もその一員ですが、これから団塊世代が大量に退職します。人生を振り返る巡礼の旅に出るかもしれません。四国の善根宿をきれいに改装したり、巡礼者のための同様の簡素な宿を全国につくれば、観光業育成のためにも、我々の心の救済のためにも、とてもいいと思うのですが。
| 図解 M&Aと会社法―新しい資本戦略の活用と対応 | |
![]() | 吉川 満 横山 淳 堀内 勇世 財経詳報社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
昨年来、敵対的M&A旋風が吹き荒れているが、5月に施行される新会社法のもとで、企業は買収防衛策にどう対処すればよいか。ライブドアとニッポン放送・フジテレビをはじめ、買収防衛策をめぐる司法判断の事例、2005年に導入されたポイズンピルの事例など、多彩な事例を取り上げながら検証する。
| 秘密結社の世界史 | |
![]() | 海野 弘 平凡社 2006-03-11 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
秘密結社が流行する時代があるのだという。時代が安定・統一を失い、人々の共通の知が失われ、大きな組織が崩れて分裂する時代。そうした過渡期、変革期に秘密結社はより多く誕生してきた。古代密儀、テンプル騎士団、薔薇十字団、フリーメーソン、KKK、ナチス、マフィア……そして、インターネットのバーチャル世界が広がる現代の秘密結社とは。
| アジア金融システムの経済学 | |
![]() | 宿輪 純一 日本経済新聞社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
東アジア共同体構想が持ち上がり、アジア共通通貨が論議されている。地域格差が大きいアジア経済だが、ユーロに続く通貨統合はどこまで可能なのか。EUの経験と比較しながら、アジア統合を検証する。まず金融から域内市場を一本化することだと著者は主張し、「アジア共通決済システム」「アジア中央銀行構想」などを提唱する。
| 物理学校―近代史のなかの理科学生 | |
![]() | 馬場 錬成 中央公論新社 2006-03 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
明治14(1881)年に、わずか21人でスタートした日本初の私立理学学校、東京物理学講習所。現在の東京理科大学である。理学の知識を広く日本に知らしめんと、大志を抱いた若者たちの群像と、近代化の足跡をたどる。
| 33歳で資産3億円をつくった私の方法 | |
![]() | 午堂 登紀雄 三笠書房 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
平凡なサラリーマンがわずか1年で3億円を生みだせたのはなぜか。米国公認会計士の著者が自らの経験をもとに、独自の資産形成システムを伝授する。投資・運用の〓タネ銭〓づくりから、不動産投資はサラリーマンに有利、などの具体的戦略を提示する。
| ビジネスリーダーの夢と挑戦―起業を志す人に贈るメッセージ | |
![]() | 安田 龍平 藤原 貴也 経林書房 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
現代のカリスマ・ビジネスリーダーは普通のサラリーマンとどこが違うのか。ワタミの渡邉美樹、松井証券の松井道夫、ドリームインキュベータの堀紘一、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄、ガリバーインターナショナルの羽鳥兼市の5人を徹底解剖する。
| 迷走する家族―戦後家族モデルの形成と解体 | |
![]() | 山田 昌弘 有斐閣 2005-12 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
家族とは伝統的なものだと多くの人は考えているが、現在ある家族は、戦後の一時期に合理的なものとして成立したものにすぎないと著者はいう。まず、家族を客観的に捉えることが、家族の病理や少子化という問題を分析し、対策を考える出発点になる。
戦後の家族は「快適なマイホームを持ち、子供をより良く育てる」ことを目標にしてきた。そのために男性は外で一生懸命働き、女性は家計をやりくりし、子供の教育に気を遣う。子供は親の期待に応えるために必死に勉強する。時には家族そろってレジャーを楽しむことも「豊かな家族生活」の目標だった。
高度成長期には、多くの家族がこの目標に近づくことができた。ところが、すでに豊かになった日本は、その目標を見失っている。さらに、現在享受している豊かな生活を将来にわたって維持できないのではないかと怯える人が増えているという。
すなわち、戦後家族モデルが限界を迎えつつある。1970年代の石油ショック以降、成長率が低下し、90年代には生活基盤のリスクが高まり、2極化が生じるようになった。男性の収入の伸びが鈍化し高学歴化が頭打ちになれば、父親以上の豊かさを提供できる男性と結婚する機会が低下する。結婚していれば男性の収入不足は女性の就労で補うしかないが、未婚の場合は結婚を先延ばしにするという戦略が生まれる。
子育て後の妻の就労の大部分がパートという状況では、女性の生活水準は結婚相手の収入によって上下する。著者によれば、戦後日本の女性にとって結婚は「生まれ変わり」であり、どうせならより良く生まれ変わりたいと思う。しかし低成長の時代にはそれは難しい。結果は未婚化であり、少子化となる。
戦後家族モデルは行き詰まったが、万人が到達可能な家族モデルはいまだ出現していない。自己実現モデルは多くの人にとって実現可能でなく、さらなる問題をもたらすという。それは、「好きな仕事をし、好きな相手と結婚し、好きな趣味を楽しみ、経済的にも情緒的にも豊かに生活する」というライフスタイルを追求することになるからだ。なるほどこれは実現性が薄く、家族は迷走することになる。
日本ほどではないが、アメリカも成長率は低下した。アメリカの対応は夫婦共働き家族であったようだ。日本ではその動きが弱いのはなぜなのだろうか。
現在の家族の持つ問題を客観的に捉え、将来を考えるうえで必読の文献と言える。読ませるエピソードと意外な分析結果に満ちている。【評者 原田泰(大和総研チーフエコノミスト)】
| 魂の重さの量り方 | |
![]() | レン・フィッシャー 林 一 新潮社 2005-01-28 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
科学の出自は、ある事柄について「尋常ならざる信念」から独自の実験を重ね、結局それが真実ではないことを証明する作業であったのかもしれない。それは、私たちの子どもの頃に抱いた夢想に似ているが、科学が成立する以前の時代においては真剣な自然への問いかけだったのである。
本書はそのような「尋常ならざる信念」から発し、さまざまな試みを経た後に異なった説明にたどり着いた話題ばかりを編んだ異色の科学史で、著者が古今の文献から引き出すエピソードの豊富さにまず感心した。
表題の「魂の重さ」を量ろうという試みは、誰しもがやってみたくなる命題である。もし魂が存在するなら物質的な形態を持つはずで、重さがあって当然だと考えるからだ。それに挑戦したのがアメリカの医師マクドゥーガルで、人が死を迎えた瞬間に体重が変化するかどうかを精密に計量した。ある場合にはほんの少し体重減少があり、ある場合には少しも変化しなかった。この矛盾する結果を得て彼は結論を下すことができなかったのだが、著者はこの試みを高く評価する。科学には実体のない(重さが量れないような)概念が多く存在することを示唆する教訓になったからだ。熱とかエネルギーとか電場などで、科学の普遍化に大きな威力を発揮したことは言うまでもない。
あるいは、ロバート・ボイルは「近代化学の父」と呼ばれているが、その手法はほとんど錬金術に則り、多数の発見や実験は錬金術師から盗んだものであった。同時代のニュートンからも注意を受けたくらいである。ではボイルは、なぜそうしたのだろうか。ボイルの悲願は再現可能で定量的な実験手法を確立し体系化することであり、そのためあえて錬金術に手を出した。それが著者の解釈である。
他に、ダンテの「神曲」に描写された地獄の大きさと位置を計算したガリレオ、光の波動論でニュートン主義者と対立したヤング、避雷針の先端を尖らせるべきか丸くするべきかの論争に巻き込まれたフランクリン、生物電気の真贋をめぐって暗闘したガルヴァーニとヴォルタ、生命機械論に反対して生気論に固執したドリーシュと、「尋常ならざる信念」が科学の成立にどのような役割を果たしてきたかが要領よくまとめられている。
科学の概念成立が一筋縄でいかないこと、従っていかに異端であろうとも大事にすること、それが科学を鍛える大本なのだろう。それはよくわかっているつもりなのだが……。【評者 池内了(早稲田大学国際教養学部教授)】
| 日本を想い、イラクを翔けた―ラガー外交官・奥克彦の生涯 | |
![]() | 松瀬 学 新潮社 2005-11 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者インタビュー 松瀬学(ノンフィクションライター)
――イラクで人道支援活動中の2003年11月に殺害された外交官、奥克彦さんの評伝ですね。なぜ書こうと。
■奥さんとは2回しか会ったことはないんですが、記憶が消えないほど魅力のある人でした。亡くなって1年ぐらいたった時に、このまま風化させたくないという思いが強くなって、どういう人生を送るとあんな魅力的な人間になるのか、その秘密を知りたいと取材を始めたのです。
――その魅力は何だったんですか。
■勇気ある行動力とか、チャレンジ精神とか、いろいろ言われますが、一番は人を愛する能力だと思います。奥さんは結構激しいことを言うから、敵もいたでしょう。でもあまり嫌われない。それは見返りを求めず、人を愛したからだと思うんです。
――あとがきに「人の死を単なる美談にしたくなかった」とありますが、それにしては、いい話ばかりですね。
■それを恐れていたんですが、いいエピソードばかり集まってしまって。小学生で「世界の役に立つ人間になりたい」と言ったそのままなんですよ。周りの人物も同じで、外務省の役人仲間や自衛官も型破りの人間ばかり。これは、型にはまらなかった奥さんの吸引力としか言いようがないですね。
――早稲田大学ラグビー部の清宮克幸・前監督が唱えた「アルティメット・クラッシュ」というスローガンは、奥さんが考え出したことで有名になった。松瀬さんもOBである早大ラグビー部の話は、あまり出てきませんね。
■奥さんは外交官試験を受験するために、1年半しかラグビー部には在籍していません。だから、それぐらいで色を付けるのは、極力抑えたかったんです。しかし彼は早稲田のラグビーを愛していたし、強く影響を受けたのは確かです。ただ、一方で清宮前監督自身は、奥さんの死に強い影響を受けていると思います。「奥さんが近くにいる」と言っているし、そのせいか、態度も自信に満ちあふれています。
――第4章の「撃墜王の論理」は、うなずけました。戦争中、日本はエースパイロットに頼り切っていたが、アメリカはチームで戦うので、疲れたパイロットは順次休ませた。エースも疲れがたまれば、集中力が途切れ被弾することもある。日本のエースは死ぬまで休めない。日本が戦争に負けたのは、この日米のシステムの差にあるのではという考え方です。こういう文化や社会構造は今も続いていて、奥さんの死と無関係じゃないという指摘です。
■奥さんはイラクの人のために一生懸命だったし、外交官としてエースだったから、危険と分かっていてもイラクを離れることができなかった。それがすべてとは言わないが、奥さんの死の一つの要因になったとは思います。ライブドア事件や耐震データ偽造問題など、今の日本はインチキな人間が多いが、奥さんは志を大事にした本物の人間でした。その彼の生き方を語り続けていくのが、使命のように感じています。
| 昭和の墓碑銘 | |
![]() | 週刊新潮 新潮社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
昭和49(1974)年にスタートした『週刊新潮』の名物コラム「墓碑銘」の昭和編から54人を取り上げる。天皇とマッカーサー元帥の会見の秘密を漏らした元外務次官、吉田茂に「曲学阿世」と罵られた東大総長、脱税の判決前に病死した「熊沢天皇」など、昭和という時代と人生のストーリーが語られる。
| 企業経営と年金マネジメント | |
![]() | 大和総研 DIR= 東洋経済新報社 2006-03 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
21世紀の日本では、人的資産が希少な経営資源となる。株主価値重視の経営は人本主義経営と表裏一体であり、企業年金を単なるコストととらえるのではなく、従業員のインセンティブを引き出す制度として位置づけるべきだと説く。そうした問題意識に立って、最近の企業年金の環境変化を分析しつつ、経営戦略の一環としての年金マネジメントを考える。
| 日本の富裕層―お金持ちをお得意さまにする方法 | |
![]() | 臼井 宥文 宝島社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
1400兆円といわれる日本の個人金融資産。その1割以上にあたる163兆円は、全世帯数の2%弱にすぎない富裕層78万世帯が保有しているという。知られざる富裕層大国・日本のリッチマンたちの消費行動を分析し、マーケティング戦略を探る。経済だけでなく、文化や社会をも変えうる富裕層の可能性とは何か。
あったかい仕事力相談室
金井 壽宏 (著)
個人の働き方が大きな転換期にある。自分のキャリアは自分で切り開かなくてはならない時代だからこそ、前向きにキャリアを考える。120人のアンケートから、キャリアに対する悩み、心配、相談事の代表例を取り上げ、キャリア論の第一人者が回答する。
| Q&A「新会社法」であなたの仕事はこう変わる | |
![]() | 中島 茂 浅見 隆行 栗原 正一 日本経済新聞社 2006-02 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
5月に施行される新会社法を分かりやすく解説する。会社は株主のものであるという「株主主権」の基本原則と、会社は誰のためにあるのかという「会社の社会性」の二つの視点をポイントに、株主対策と情報開示、経営・組織戦略、M&Aなどを取り上げる。
















