メイン > 週刊エコノミスト書評『ブックレビュー』(2005年) > 2005年11月1日~11月8日

証言 戦後日本経済 政策形成の現場から
4000233343宮﨑 勇

岩波書店 2005-09-23
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本書は、宮崎勇氏が、インタビューに答える形で経済政策の現場の経験を語った記録である。全編、話し言葉でまとめられているので大変読みやすい。聞き手の巧みな問いかけに応じながら、生い立ちから始まって、戦後復興時代、米国留学と国連への出向、国民所得倍増計画、白書の執筆、国際収支黒字問題への取り組み、村山内閣への閣僚としての参画の体験などが、分かりやすく語られていく。

私にとって本書はことのほか面白かった。私自身の体験が重なる部分があるからだ。私は1969年に経済企画庁に就職したのだが、最初に配属されたのが宮崎課長の内国調査課であった。本書にも出てくる「豊かさへの挑戦」と題された白書が発表された直後であり、新人の私にも白書作成の熱気の余韻が感じられた。本書には企画庁の参与会の食事が鰻であったという細かい話まで出てくるのだが、私はその鰻を注文する係であった。

また、本書には代表的な政治家として河本敏夫氏が登場するが、私は河本氏が経企庁長官時代の秘書官だった。宮崎氏は経企庁長官に就任した際に、当時病床にあった河本氏のもとに挨拶に訪れた。私はたまたまその場に居合わせたのだが、河本氏はベッドの上から「今回の内閣改造の最大の目玉は、あなたが経企庁長官になったことだ」といって宮崎氏を激励した。

私はこの本を次のような三つの視点で読んだ。

一つは「自分が知らない時代を知る」という視点である。宮崎氏の戦時中の学生生活、戦後復興期の行政経験についての話を読み、「なるほどそういうものだったのか」と認識を新たにした。

二つ目は「自分が宮崎氏と共に経験した時代を追体験する」という視点である。経済白書から村山内閣時代までの時期の宮崎氏の体験は、いずれも私自身が別の角度から体験したことである。本書を読みながら、しばしば「そういうことがありましたね」と感慨深いものがあった。

そして第三は、現役のエコノミストとしての視点である。宮崎氏は本書で、積極的な財政政策を評価し、小泉内閣の構造改革を批判している。こうした点については、私は「それはちょっと違うのではないか」と思いながら本書を読んだ。

読者の多くは、私同様、本書で取り上げられている長いタイムスパンと幅広い話題に接して、宮崎氏の貴重な証言の数々に多様な感慨を覚えることになるに違いない。【評者 小峰隆夫(法政大学大学院政策科学研究科教授)】

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

人口減少時代の社会保障改革―現役層が無理なく支えられる仕組みづくり
4532351677小塩 隆士

日本経済新聞社 2005-09
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郵政3事業の民営化が決着した後の構造改革の大きな柱のひとつとして、社会保障改革がある。著者は、社会保障の改革への視点として、(1)社会保障制度は、それ自体が目的ではなく手段に過ぎないこと、(2)少子化対策に過大な期待をせず、人口減少を前提として考えるべきこと、(3)世代間格差と高齢者の世代内格差を共に是正させること――などの明確な視点を示している。

第一に、社会保障は国民生活安定のための「手段」であり、経済社会環境の変化のなかでの見直しは不可避である。これに対して、未納率の高まりにもかかわらず、あくまでも社会保険方式を維持しなければならないとか、年金改革は一元化を先行すべきとか、制度自体のあるべき姿を重視する議論が多いことを批判している。

第二に、少子化で頭数が少なくなっている若者層では、フリーターのような単純労働・低所得層など「社会的弱者」の比率も高まっている。にもかかわらず、過去の人口増加の時期と同様に、若年・将来世代に大きな負担を先送りする年金や医療制度は、今後の高齢者にとってもリスクの大きなものとなる。社会保障問題は世代間の利害の対立といわれるが、その安定性・持続性という点では、共通の理解が得られるはずである。

第三に、年金制度の持続性については、世代間の給付と負担の格差を是正することが基本となるが、同時に高齢層の世代内格差の拡大に注目する必要がある。すなわち、高齢層の一律支援ではなく、その内で真に支援を必要としている人々に限られた財源の選択と集中である。

本書では、こうした基本的な考え方に基づいて、民主党案をはじめとする、様々な年金改革論についての批判的な展望を行っている。

もっとも、著者は、出生率低下の主因は、既婚者の出生力の低下よりも、若者の結婚力の低下であるとして、育児支援策に重点を置いた政府の少子化対策に、やや疑問を呈している。しかし、結婚すれば子供を持つことへの圧力が高い日本の社会では、就業継続か子育てかの二者択一を迫られる現状が、キャリア女性の結婚への躊躇を生み出すひとつの大きな要因であることは疑えない。期待要因を含めれば、婚姻率と出生率の低下は、同一の要因から派生していると考えられないだろうか。

いずれにしても、年金だけでなく、医療や介護保険も含めた社会保障改革全般について、経済合理性の観点から総合的に分析した貴重な1冊といえよう。【評者 八代尚宏(国際基督教大学教授)】

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

感じない男
4480062211森岡 正博

筑摩書房 2005-02-08
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おすすめ平均 star
star新しい視点で考えさせられる「奇書」
star知られざる男の性癖と悩み
star自分を掘り下げるための本だったのだ

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■著者インタビュー 森岡正博(大阪府立大学人間社会学部教授)

――生命倫理が専門の森岡さんにとって、専門外のセクシャリティーの本。セックスの時、男は感じてないんじゃないか、というのがテーマですね。つまり、射精は一瞬の排泄の快感でしかなく、その後に脱力感、空虚さを感じるとすれば、それは「男の不感症」だという分析です。

■射精で女性のようなオーガズムを感じる男がいることを否定はしません。でも大多数の男は感じてないと予想しています。実証できませんけど。

――それで「男の不感症」だと分析している自分自身の性を中心に、語っているわけですね。

■そうです。性は男でも女でも自分の深い部分にあるので、誰しも語りたくない。特に男の性についてはこれまで、著者が自分のことは棚に上げ「男とは」と論じている本がほとんどで、では「あなたはどうなんだ」と突っ込みを入れたかった。専門外ですが、自分の中では思春期から30年以上も、ああでもないこうでもないと考え続けてきた問題です。あえて自分を分析したのは、言ってみれば学者魂でしょうか。

――この本では、自分がミニスカートや制服、ロリコンなどに興奮することを明らかにしながら、欲情の仕組みを分析しています。ポルノのどこに欲情するのかなどが素直に書かれていて、自分をさらけ出す勇気には頭が下がります。私自身も、森岡さんの欲情する理屈に共感したり理解できる部分と、違和感を覚える部分とがあります。

■セクシャリティーは人ぞれぞれなので、それは当然です。本が出てからインターネットでの反響がすごく、驚いています。匿名の空間ですから、性の問題の意見表明にはぴったりなわけです。その中で男性の反応はバラバラです。心に届くと言う人は、私自身と考え方を共有する人でしょうし、自分自身のセクシャリティーがあぶり出されて、オロオロする人もいます。違ったセクシャリティーの人だと、全然分からない、という反応です。

――「溜まってしまったから抜かざるを得ない」などと男の性を書いていますが、フェミニスト系の女性からは、反発もあるのではないですか。

■意外にも好意的ですよ。女性には想像の及ばない男の内面の部分を語ってくれた、ということでしょうか。一般には「自分の男像が崩れた」という意見が多いようです。パートナーや知っている男性を想像しながら読んだ、とかね。女性は概して面白がって読んでいるようですよ。

――見透かされているようでイヤですね。男の不感症を公然と認めることで、かわいい制服の少女に振り回されることはなくなったそうですが。

■感受性は同じですから、今でも惹かれますよ。ただ自分がどういうワナにかかっていたかのカラクリは分かったので、妄想に振り回されることはなくなりました。実は10月初めに韓国でも翻訳されたので、どういう反応が返ってくるか楽しみなんです。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

畑村式「わかる」技術
4061498096畑村 洋太郎

講談社 2005-10-19
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おなじみ「失敗学」の畑村教授が、「わかる」ということの仕組みを解き明かす。ものごとをわかりやすく単純化したり、平易な言葉で表現すればよいというのは「わかりやすさ」の落とし穴だと畑村教授は言う。「本当にわかる」ことのメカニズムを創造や、新しいアイデアに結びつけていくための方法を伝授する。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

上海のMBAで出会った 中国の若きエリートたちの素顔
475740915X岡本 聡子

アルク 2005-10-18
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おすすめ平均 star
star中国人とこれだけ本気で議論した人は少ないと思う。
starメルマガ以上
starキーワードは「リアル」

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上海の中欧国際工商学院(CEIBS)に留学し、MBAを取得した著者が、そこで出会った中国の若きエリートたちの素顔を描き出す。中国バブル、一人っ子政策、ビジネス倫理、株投資、歴史問題、反日感情、恋愛・結婚観など、彼らの本音と価値観を語りあった1年半の記録である。CEIBSは胡錦濤主席の娘も在籍した中国のトップビジネススクール。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

会社の心―94歳会長の考えるこれからの「よのなか」
4835582535関 誠三郎

文芸社 2005-05
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著者は94歳にして、社員食堂や病院の食堂などの実務を請け負う会社の現役会長。創立は昭和13年。いわば戦前版ベンチャーだが、その創業メンバーである著者が、長年の経験から「会社とは何か」を語る。競争社会、利益優先・結果重視の風潮のなか、あえて、地道にこつこつと重ねるプロセスを大事にする「カタツムリの哲学」を説く。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

対論・自治改革―地域主権への挑戦と実験
國松 善次 (著), 塩田 潮 (著)

滋賀県知事の國松氏とノンフィクション作家の塩田氏が、地方自治、分権改革について語りあう。琵琶湖をかかえる滋賀県の環境問題、財政改革、公共事業、福祉など滋賀県の現状に即した問題提起から、平成の大合併、地域主権など自治の未来を探る。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから
4798110205FPN(フューチャー プランニング ネットワーク)

翔泳社 2005-10-21
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star「ブログ」法を教授してくれるブロガーたち
starスゴいブロガーのインタビュー集

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アルファブロガーとは多くの影響力のある読者に読まれているブロガーのこと。「日本のアルファブロガーを探せ2004」でトップ20に選ばれたブログを紹介。ITビジネスや時評の分野で活躍する上位11の人気ブロガーがインターネットの未来を語る。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

グッジョブ!―超実践的「憧れお仕事」就職ガイド
4093804613鍋田 吉郎

小学館 2005-09
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ホリエモンのようなIT起業家、ゲームクリエーター、外資系金融マンなど、一攫千金のオイシイ職業に迫る。憧れの花形職業に就く方法から、金銭感覚、業界事情、待ち受けるリスクの数々までを詳細にリポートする。

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

数字のホント?ウソ!―武器としての“数のセンス”を磨く
4584120978加藤 良平

ベストセラーズ 2005-08
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日本人は、諸外国と比べて、さまざまなテストで数学力が強いとされているし、また一般の人が当たり前に暗算ができるすばらしい国である。にもかかわらず、自分は数字に弱いという人も多い。

私自身も、数字の裏づけのない報道が多くて困るとは思っている。古い話になるが、神戸の14歳の少年が子供の首を切って校門にさらした事件があって、今の子供たちの変化や凶悪化が問題にされ、官邸に子供の問題を考える有識者会議まで設置されたが、実は、その年は戦後で3番目に少年による殺人事件の少ない年だった。

ただ、逆に中途半端に数字を気にする人間は数字にだまされることがある。相関関係を因果関係と混乱したり、別の要因による一致を因果関係と勘違いしたりというものだ。

これについて面白い解説書を見つけた。加藤良平著『数字のホント?ウソ!』(ベスト新書、819円)である。この本に紹介された一つの例。

グループAは、1週間の平均酒量8合、平均余命54年、Bは平均酒量7合、平均余命49年、Cは平均酒量6合、平均余命44年、Dは平均酒量5合、平均余命40年、Eは平均酒量4合、平均余命35年とする。すると平均酒量と平均余命には強い正の相関があって、酒をたくさん飲む人ほど長生きするように見える。

しかし、実は、AからEにいくほど年をとった群だという。つまり、若い人ほど酒量が多く、当然平均余命も長い。このような隠れたパラメーターをみつけないと数字にだまされるというのだ。

著者の加藤氏は東大で数理工学を専攻し、ソニー勤務の後、情報会社を興した人らしいが、本書は、このように数字にまつわるセンスのある話が連続していて、読みやすい。わかりにくい確率の話や分散や偏差のような統計の基礎なども上手に解説してくれる。興味本位な本と比べて実用的だ。

数字のセンスそのものは、簡単に身につくものではないだろうが、ちょっとこの手の知識があるだけで、だまされにくくなる。数字を使えるレベルになるのが理想だが、せめて数字のウソに簡単にひっかかるレベルからは早めに脱却しておかないと、生き抜くのが難しくなっているのは確かだ。【和田英樹 精神科医】

■2005/11/08, 毎日エコノミスト

戦後日本のマクロ経済分析
4492394419貞廣 彰

東洋経済新報社 2005-07-22
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star読み応えのある実証マクロ分析

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1990年代の経済政策論争は激しさと切実さの点で歴史的だった。ただ当時の状況では不況の原因を供給側、需要側のどちらに求めるか、回答を急がされた嫌いがなかったとは言えない。

それに対して本書は、予め視点を決めてかかるのではなく、需給両面に目配りし、その時々の初期条件の違いを意識しながら、複合的な要因が絡み合って経済低迷がもたらされたと主張する。これは極めて穏健でバランスの取れた見方だが、下手をすれば折衷説に陥って、迫力を欠くことになりかねない。

しかし本書はこの危険を見事に乗り越えている。それは第一に著者が論点を細かく煮詰めて考え、そして第二に論点ごとに実証作業によって問題の軽重を判断していく姿勢を貫いている結果だ。その際、著者を助けているのはマクロの経済理論や計量技術の最近までの進歩だ。著者は数式嫌いの読者にも配慮しながら、最近の理論や計量分析手法を多彩に利用している。

そういう本なのでトピックスは数多い。たとえば、(1)生産性が上昇しなければ資本係数が増大し、収益率を低下させ、そのことがさらに需要・供給両面に影響するという指摘に私は大いに共鳴した。(2)為替レートは購買力平価で決まるという考えには賛成だ。ただそれが輸出物価の相対比に限られるなら、当然すぎる。グローバル化の下ではむしろ要素価格均等化への動きを問題にすべきではないか。(3)産業の重層構造が円高、黒字、産業調整を生むという主張や非製造業の賃金デフレ論は興味深い。ただ国際的に見て国内物価が低かった高成長期の日本で消費者物価に偏ったインフレが生じ、国内で高コストになった時期に価格破壊が進んだことを考えると、国内物価についても均等化圧力が働いているのではないか。(4)デフレ・スパイラルの理屈はわかるが日本のデフレがそれほどスパイラル化していないことをどう理解すべきか。中国ブームに救われただけだろうか。

本書の圧巻とも言えるのはリフレ、サプライサイド強化、財政再建というデフレ脱却の政策順序の提案だ。これこそ現在エコノミストに求められている課題に正面から答える仕事である。著者がいくつもの政策を消去法でしりぞけているのを見ても事態は厳しい。このような状況の打破には、初期条件や途中経路に注意しつつも、長期均衡を見据えた政策を重視する必要があるような気がする。

われわれの経済認識を深めるこの優れた視野の広い労作の出現を喜びたい。【評者 香西 泰(一橋大学経済研究所客員教授)】

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

少子高齢化の死角―本当の危機とは何か
4623044637高橋 伸彰

ミネルヴァ書房 2005-10
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ひとくちに高齢化というが、これからは比較的健康で金銭的にも余裕のある前期高齢者(65~74歳)に代わって自立的な生活が次第に困難になる後期高齢者(75歳以上)が多数になる。少子化の原因は未婚化や晩婚化ではなく、仕事と出産・育児を両立できる環境づくりに失敗してきた結果、など、少子高齢化問題の盲点を示し、改めて年金、医療、福祉などの課題を問う。

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

白人とは何か?―ホワイトネス・スタディーズ入門
4887083467杉本 淑彦 山田 史郎 細川 道久

刀水書房 2005-10
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黒人や先住民等の研究は多いが、長い歴史のなかで支配する側に立ってきた「白人」とはどういう存在なのか。ホワイトネス・スタディーズ=白人性研究という学問が、アメリカを中心に急激に拡大しているという。白人性と世界構造、非白人が見た白人像、多文化主義と白人性など、新たな視点で「白人」を俎上に上せる。

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」
4106101408千野 信浩

新潮社 2005-10
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star書いてしまったか!
starマスコミ関係者も志望者も買うべき良著

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調べものをするのにインターネットは確かに便利だが、ネット検索程度で調べたつもりになってはいけない。何をどう調べるかは現時点では図書館に勝るツールはないと著者は断言する。公共図書館から行政情報ルームなどまで、図書館にも種類や得意・不得意があること、資料探しのコツなど、図書館使い倒しのテクニックを伝授する。

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

オタク市場の研究
4492555412野村総合研究所オタク市場予測チーム

東洋経済新報社 2005-10-14
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今やオタク人口は170万人、市場規模で4100億円を超えるという。本書は、一部のマニアックでニッチな存在から大きな影響力を持つに至ったオタク市場の今を様々な角度から分析する。分野的にも広がりを見せるこの市場をコミック、アニメ、芸能人、ゲーム、組立PC、クルマ、AV機器、ITガジェット(携帯音楽プレーヤーなど小型・高品質の電子機器)、旅行、ファッション、カメラ、鉄道の12に分類し、それぞれの新たなオタク像や産業との関連などを分析している。

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

職人暮らし
4480062599原田 多加司

筑摩書房 2005-10-04
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著者は檜皮葺、柿葺の伝統技を受け継ぐ屋根職人の10代目だが、大学を卒業後、地方銀行に勤務した経験を持つ変わり種でもある。自らの体験や宮大工、左官などの現場の職人たちから聞き出した話をもとに、職人の生活、技術習得、賃金や人生設計、弟子の育て方、職人の掟など、職人としての生き方を語る。今、技術を身につけて職人になりたいという若者が増えているそうだが、そうした若者たちに向けた辛口のアドバイスも。

■2005/11/01, 毎日エコノミスト

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