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2005年通期 経済書・社会科学書ベスト100
2005/12/24 週刊東洋経済 118~127ページ
年末年始は何かと忙しいが、まとまった休日にはじっくりと良書で充電しておきたいもの。エコノミストら50人が選んだ今年のベスト経済書・社会科学書をお知らせする。(アンケート方法…エコノミスト、アナリスト、学者等を対象に、2004年11月以降に刊行された書籍から3冊を選んでいただき、集計しました。
【42位】
| 利益が上がる!NPOの経済学 | |
![]() | 跡田 直澄 集英社インターナショナル 2005-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼定年退職を間近に控えた団塊の世代などに、今まで培ったスキルを使って社会貢献や自分の生きがいのためにNPOで働くことを勧めている。著者は、NPOもビジネスと考える。民間企業よりも安価で社会的使命に従ったサービスを行い、利益を社会や消費者の活動に還元するのがNPOだという。日本社会活性化のための投資として、特別の目的を持ったNPOに「直接寄付」する習慣を日本に根付かせようとも呼びかける。行財政改革の受け皿としてNPOの活用を考えてもよいのではなかろうか。(宅森昭吉)
【42位】
| 平成バブル先送りの研究 | |
![]() | 村松 岐夫 東洋経済新報社 2005-03 売り上げランキング : 201,816 おすすめ平均 ![]() 一つの社会現象に対する多様な分析方法の存在を示す 学際的プロジェクトによる意欲的な論文集。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼「先送り」とは、集団や個人に生来埋め込まれた行動、性癖。それは事態を改善させるどころか、かえって悪化させるリスクを持つ。したがって、政府にせよ企業にせよ、その起こりうる性癖を前提として、組織のデザインやルールを考える必要がある。不良債権問題に関心がある人にとどまらず、広く世のリーダーやマネジャーに読まれるべき一冊。(米山章吾)
【42位】
| 福沢諭吉『文明論之概略』精読 | |
![]() | 子安 宣邦 岩波書店 2005-04 売り上げランキング : 65,110 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼この本は帯に「国体論・皇国史観と対決する福沢諭吉」とあるように、明治初年の歴史状況の中に『文明論之概略』を置き、先行の丸山真男の読解を批判しつつ新たな読みを試みる。ラジカルなリベラリストとしての福澤の思想を、アジアの視点と現今の日本の課題とに引きつけて論ずる刺激的な書。(長堀祐造)
【42位】
| 資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで | |
![]() | 田中 照禾 川喜多コーポレーション 2004-12 売り上げランキング : 329,412 おすすめ平均 ![]() 丹下左膳のすばらしさについてAmazonで詳しく見る by G-Tools |
▼丹下左膳といえば大河内伝次郎である。隻眼隻手の左膳は、時に喜劇的であり時に妖気漂う剣鬼である。大河内左膳はそのイメージにぴったりで、トーキー時代になっていっそうの人気を呼んだ。初めて丹下左膳映画が作られたのは昭和3年で、以来、左膳映画は34本。本書は、その変遷をたどることで日本映画の一方の柱である時代劇の歴史を描く。往時の映画状況の資料が実に豊富で、日本映画史の得がたい一冊。(仲倉重郎)
【42位】
| ハードワーク~低賃金で働くということ | |
![]() | ポリー・トインビー 椋田 直子 東洋経済新報社 2005-06-17 売り上げランキング : 263 おすすめ平均 ![]() チャレンジ精神は認めるけど・・・ 現代への布石か 『ムハマド・ユヌス自伝-貧困なき世界を目指す銀行家-』と合わせ読みたいAmazonで詳しく見る by G-Tools |
▼働くということの意味を考えるために。(山田昌弘)
【42位】
| 入門の金融 投資信託のしくみ | |
![]() | 糸島 孝俊 日本実業出版社 2005-05-19 売り上げランキング : 32,546 おすすめ平均 ![]() たいへんよくわかりました。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼投信の運用者が素直に投信のコストに関しての説明までしているのが特徴。投信のメリット、デメリットが客観的にとらえられる。(吉野貴晶)
【42位】
| 誰がテレビをつまらなくしたのか | |
![]() | 立元 幸治 PHP研究所 2005-09-16 売り上げランキング : 135,326 おすすめ平均 ![]() テレビの入門書ですね。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼ニュース番組以外ほとんどテレビを見ない者にとってはいかにも納得できる指摘ばかりだ。インターネットが普及したとはいえ、テレビの影響力はまだまだ大きい。テレビ関係者だけでなく、「もの言わぬ視聴者」にも責任があることを感じさせられる。(佐藤政人)
【42位】
| 通貨の興亡―円、ドル、ユーロ、人民元の行方 | |
![]() | 黒田 東彦 中央公論新社 2005-02 売り上げランキング : 217,860 おすすめ平均 ![]() エピソード豊富な通貨のドラマと今後の展望:東アジア共通通貨の勧め 通貨の歴史Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼難しい国際通貨問題を、実務の元最高指揮官が気持ちを込めて解説。通貨は総合国力を映す鏡。小泉さん、こういう問題にも関心を示してください。(西村吉正)
【42位】
| 図説 BRICS経済 台頭するブラジル、ロシア、インド、中国のすべて | |
![]() | 門倉 貴史 日本経済新聞社 2005-07-20 売り上げランキング : おすすめ平均 ![]() BRICsの入門書 個人投資家必読の書 個人投資家必読の書Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼成長市場として注目されるBRICs経済の最新動向と将来展望を、客観的なデータやグラフを多数用いながら非常にわかりやすくまとめた。興味ある人にとって最適の入門書。(北田英治)
【42位】
| 進化し続ける経営―SBIグループそのビジョンと戦略 | |
![]() | 北尾 吉孝 東洋経済新報社 2005-10 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼北尾代表取締役の独特の経営哲学に基づき、ネット金融事業で成長を続けるSBIグループの経営戦略がよく理解できる。(菊地正俊)
【42位】
| 最新景気観測入門 | |
![]() | 小峰 隆夫 日本評論社 2005-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼旧経済企画庁で経済白書や月例経済報告の作成に携わった著者が、過去に執筆した複数の入門書をベースに、最新のデータを使って、自身の景気観測手法をコンパクトにまとめている。統計自体の解説より、背後に読み取れる経済変動のメカニズムの解説により焦点を当てた点が面白い。ビジネスマンのみならず、景気予測の実務にかかわっている人にとっても読み応えがある。(森山昌俊)
【42位】
| 構造改革の先を読む―復活する経済と日本株 | |
![]() | ロバート・アラン フェルドマン Robert Alan Feldman 東洋経済新報社 2005-11 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼ 著者は小泉構造改革を在野において理論面や広報面で支えた著名エコノミストである。本書では、不良債権問題の解決といった守りの改革を成し遂げ、郵政民営化に始まる新たな攻めの改革に乗り出した小泉政権と、それに続く政権のこれから4年間を見通している。われわれにとって示唆に富むのは、「改革によってそこには必ずビジネスチャンスが生まれる」という著者の一貫した主張だ。(霧島和孝)
【42位】
| 孤独な帝国アメリカ 世界の支配者か、リーダーか | |
![]() | ズビグニュー・ブレジンスキー 堀内 一郎 朝日新聞社 2005-10-13 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼米国がグローバル・コミュニティと世界的混乱の、どちらかを前進させるという歴史的使命を持っていると主張。米国がどうグローバリゼーションを進めるべきかなど興味が尽きないテーマを取り上げる。ネオコンとは正反対の米国知識人の思想を理解するのに最適の書。(水野和夫)
【42位】
| 温暖化の“発見”とは何か | |
![]() | スペンサー・R. ワート Spencer R. Weart 増田 耕一 みすず書房 2005-03 売り上げランキング : 68,398 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼原油価格の高騰や巨大ハリケーンなど、石油依存社会の暗い兆しが影を落とした今年にぜひ読んでおきたい。(山下範久)
【42位】
| ポスト平成不況の日本経済―政策志向アプローチによる分析 | |
![]() | 伊藤 隆敏 デビッド ワインシュタイン ヒュー パトリック 日本経済新聞社 2005-09 売り上げランキング : おすすめ平均 ![]() やはり日銀かぁ~Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼日本の財政の実態など、とるべき政策を世界的視点で論じている。(加藤 寛)
【42位】
| ファンド資本主義とは何か | |
![]() | 武藤 泰明 東洋経済新報社 2005-07-15 売り上げランキング : 144,880 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼新会社法施行など企業経営をめぐる環境が大きく変化する中、日本企業にとっての新たな資本主義のあり方を考えるうえで参考になる。(奥田壮一)
【42位】
| なぜ資本主義は暴走するのか―「株主価値」の恐るべき罠 | |
![]() | ロジャー ローウェンスタイン Roger Lowenstein 鬼沢 忍 日本経済新聞社 2005-08 売り上げランキング : 16,434 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼長年ウォールストリート・ジャーナル紙の記者として活躍した著者が、マネーゲーム化した80年代の米国経営を描写。M&Aブームにある現在の日本に警鐘を発している。(斎藤 満)
【42位】
| デフォルト[債務不履行] | |
![]() | 相場 英雄 ダイヤモンド社 2005-10-07 売り上げランキング : おすすめ平均 ![]() う~ん 「経済小説=難しそう」のイメージを崩してくれた! 一応経済小説なのでしょうが・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼ジャーナリストである著者が日銀関連のディテールにこだわって取材。実務家の読書にも耐えられる経済小説。(上野泰也)
【42位】
| グローバリゼーション | |
![]() | 櫻井 純理 岩波書店 2005-06-24 売り上げランキング : 26,445 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼グローバル化について、経済・政治・文化の包括的視点から冷静な筆致で体系的に綴った好著。先史時代から2001年の同時多発テロまでを概観した遠大な歴史観に裏打ちされている。さまざまなエピソードや、識者の見解も織り込まれ、読み物としても楽しい。(益田安良)
【42位】
| カーニヴァル化する社会 | |
![]() | 鈴木 謙介 講談社 2005-05-19 売り上げランキング : 6,793 おすすめ平均 ![]() むしろガイドブックとしては ピックアップしながら読もう 梗概として読むべきAmazonで詳しく見る by G-Tools |
▼若者失業を社会学から斬った本。私には経済学の切り口よりもしっくりくる。若者たちは「やりたいことがあるから」と自己弁護し、フリーターから抜け出せないという。類書『下流社会』(光文社新書)では、鈴木氏がひどく批判されているが、私は本書のほうが好きだ。(熊野英生)
【42位】
| アメリカCEOの犯罪―なぜ起きたのか?どのように改革すべきか? | |
![]() | D.クィン・ミルズ シュプリンガー・フェアラーク東京 2004-11 売り上げランキング : 158,860 おすすめ平均 ![]() プロフェッショナル倫理はどこへいったのかAmazonで詳しく見る by G-Tools |
▼アメリカの経営者が会社を食い物にして金儲け主義に走っていることを興味深く書いている。(奥村 宏)
【42位】
| 1985年 | |
![]() | 吉崎 達彦 新潮社 2005-08 売り上げランキング : 2,742 おすすめ平均 ![]() 少し通り一辺倒かな 退屈な本 日本にとって確かに変節点だった年Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼「掛け値なしに面白い年であった」と著者が言う「1985年」を題材に、若くて元気だった「80年代」の日本を描く。この時代の「空気」や「気分」が懐かしく思い起こされる。(中里 透)
【42位】
| 「抜く」技術 | |
![]() | 上原 春男 サンマーク出版 2005-11-15 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼海洋温度差発電の世界的第一人者が語る。誰にも見向きをされない時代から研究を続け、辛酸をなめ続けた経験の中から会得した知恵を披露。力みを抜く効用など、人間関係や日常生活の多方面にわたり紹介する。(松尾十作)
【42位】
| 「組織力」の高め方―新しい日本的経営で勝つ! | |
![]() | 水島 温夫 PHP研究所 2005-08-23 売り上げランキング : 3,334 おすすめ平均 ![]() 日本型企業の再認識 力強い視点Amazonで詳しく見る by G-Tools |
▼ 日本企業が置かれている隘路を描き、企業の行動原理を考察、日本の強みが集団の力や組織の一体感にあることを明らかにする。日本企業は「組織力」で勝負すべきであり、「人の集まり」に着目して最強の「塊」のごとき組織を目指すことを提言する。弱みを補強しようと安易に欧米型システムを模倣しても、自らの強みが損なわれては元も子もない。自らの強みを知り、それに立脚した戦略アプローチを考える際の整理に大いに役に立つ。(増田貴司)
【42位】
| 「ヨーロッパ合衆国」の正体 | |
![]() | トム・リード 金子 宣子 新潮社 2005-08-24 売り上げランキング : 2,229 おすすめ平均 ![]() 『拒否できない日本』との併読を薦める。 国際協調とソフトパワーで超大国を志向するEU アメリカから見たヨーロッパAmazonで詳しく見る by G-Tools |








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