特集週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済が選んだ2006年度の経済・経営書ベストセラーを紹介します。

メイン > 2006年年間ベストセラー 週刊東洋経済「経済・経営書ベスト100決定版」(1~10位)

週刊東洋経済「この経済本がすごい!2006年決定版 『経済・経営書ベスト100』」
2006年12月30日, 週刊東洋経済, 194~203ページ

経済学者、エコノミスト、アナリストら72人が選んだ2006年の経済・経営書ランキング。今回は日本の金融政策と格差社会に関する書籍がランキング上位となった。

【1位】

ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する
ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する植田 和男

日本経済新聞社 2005-12
売り上げランキング : 625

おすすめ平均 star
star日銀の金融政策を理解する上で十分とは言わないが、参考になる。但し、高名な学者の著書だからといって、鵜呑みにしないように。
starコンパクトな良書。惜しむらくは回顧録的要素の欠如か。
star量的緩和解除を考える

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●ゼロ金利と量的緩和の下での金融政策の運営について、理論と実証の両面から分析。政策金利が下限(ゼロ金利)に達し、追加的な金融緩和の余地が限られる中、中長期金利を下げる効果のある時間軸政策の採用に至った経緯についても詳述される。(上智大学助教授・中里 透)

●元日銀審議委員という当事者が、ゼロ金利と量的緩和という異常な政策を平易に総括している。プロのみならず、一般読者に勧めたい好著。(日興シティグループ証券チーフストラテジスト・佐野一彦)

●金融政策の理論を、実際の金融政策判断と絡めて非常にわかりやすく解説した良書。金融政策の入門書として最適。(住友信託銀行調査部エコノミスト・花田 普)

●日銀の金融緩和のテンポが遅くなかったかどうかの検証がないのは惜しまれる。(富士通総研主任研究員・米山秀隆)


【2位】

格差社会―何が問題なのか
格差社会―何が問題なのか橘木 俊詔

岩波書店 2006-09
売り上げランキング : 208

おすすめ平均 star
star何が問題なのか絞れません。
star「再配分」の道
star格差問題の論点と分析が分かりやすい

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●格差出現の背景にある社会風潮にも迫りながら、階層の固定化や膨らむ貧困層の特徴を扱っている点でわかりやすい。(東京大学大学院総合文化研究科教授・山内昌之)

●格差問題についての決定版ともいうべき書物。今何らかの手を打たなければ、日本社会に取り返しのつかない大きな問題を生み出すとの危機感を強めた。(北海道大学法学部教授・山口二郎)

●今年の経済論壇で最大のテーマとなった格差問題について、教育や医療などを含め多面的に分析しており、バランスがとれている。(みずほ証券チーフマーケットエコノミスト・上野泰也)


【3位】

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するスティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛

東洋経済新報社 2006-04-28
売り上げランキング : 58

おすすめ平均 star
starやばくない、統計を知る一冊。
star経済学の対極は、実は、「道徳」だった!!
star経済学の視点で世の中を見直すと

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●どのようにインチキを見破るか。隠すことがどれだけの価値を生むか。自分の仕事がトーナメント型だとどうなるか。なぜ犯罪が減ったのか。名前はどれだけ重要なのか。経済学とは、多様な問題について、有益で数量的な判断を含む洞察を与えるものだ。

先入観を捨てて本書を読めば、人間行動の本質についてすばらしい洞察を得られる。(大和総研チーフエコノミスト・原田 泰)

●この本を挙げないのは、良心の呵責を感じる。これが経済学か?と思う人には、これこそ経済学、と言いたい。(早稲田大学政治経済学部教授・若田部昌澄)

●「経済学の手法で、経済学が扱わない犯罪や八百長などのテーマを分析する」という目新しい試みが非常に興味深い。(花田 晋)


【4位】

成長と循環で読み解く日本とアジア―何が成長と停滞を生み出すのか
成長と循環で読み解く日本とアジア―何が成長と停滞を生み出すのか篠原 三代平

日本経済新聞社 2006-09
売り上げランキング : 11415


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●本年の文化勲章に輝いた著者が、長年にわたり最も情熱を注いできた「成長と循環」の分野での研究成果と、新たな事実の発見を多数収めた珠玉の著作。日・米・アジアはもとより、BRICs諸国にまで分析対象を広げ、データに裏付けられた重量感のある分析を展開。また、予測にも定評のある著者が、次の日本の中期循環の山を2010年と予測している点も注目される。

ケインズ派も構造改革派も、今こそ、循環論の巨人の説く「政策万能主義」への批判に耳を傾けるべきであろう。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング投資調査部長・嶋中雄二)


【5位】

ゴールデン・サイクル―「いざなぎ超え」の先にあるもの
ゴールデン・サイクル―「いざなぎ超え」の先にあるもの嶋中 雄二

東洋経済新報社 2006-05
売り上げランキング : 10502

おすすめ平均 star
star2004年に景気回復のいざなぎ越えを予測し見事的中
star景気サイクルを身につけたい経済学入門者、企画担当者などに有用。
star学生さんが読む本

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●短期から超長期までの四つの景気循環と、それを組み合わせた複合循環の考え方を踏まえた分析方法やこれに基づく予測がわかりやすく示されている。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員・鹿野達史)

●綿密な調査により組み立てられた本。結果として予測が外れるエコノミストは多いが、足元のマクロ経済を見るに、2006年5月刊行時点で言い当てている点はすばらしい。景気循環に独自の視点も加わり、読み継がれる著作物だろう。(水戸証券調査部次長・松尾十作)


【5位】

超・格差社会アメリカの真実
超・格差社会アメリカの真実小林 由美

日経BP社 2006-09-21
売り上げランキング : 152

おすすめ平均 star
starマスコミの報道では分からないアメリカの今を知る本
starアメリカ社会についての最良の解説書
starあとがきが惜しいです

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●アメリカ市場競争社会の後を追う日本の先行きが「こんな姿になってはいけない」との想いを強くする。アメリカンドリームの崩壊と日本の中間層の崩壊が奇妙に重なり合って映る。格差の固定は日本の健全な未来のためにどうしても避けねばならない。(伊藤忠商事会長・丹羽宇一郎)

●「信長」以上に、イメージが先走るのが「アメリカ」だ。大好きか大嫌い、全肯定か全否定。極端に振れやすい中で、統計数字をわかりやすく見せながら、アメリカの格差を多面的に語った本。この内容でこんな書名はかわいそうだ。(東京大学総合文化研究科助教授・佐藤俊樹)

●本書は超・格差社会アメリカでなぜ貧富の格差が肯定されるのかを、歴史・文化・現代社会の動向から詳細に分析したものであり、今後の日本社会の行方を考えるに当たっても一読に値するものである。(兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科助教授・中野雅至)


【5位】

日銀はだれのものか
日銀はだれのものか中原 伸之

中央公論新社 2006-05
売り上げランキング : 9839

おすすめ平均 star
star第4の権力
star唯一の良心が日銀の4年間を振り返り提言する
starよく書けています。

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●日銀審議委員だった著者の立場から、日本経済がデフレ下に沈む過程での日銀の政策判断の誤りと、その意思決定システムの問題点を鋭くえぐり出した。

つねに正しい提言をしながらも、少数意見としてことごとく否決され続けてきた著者の悲哀が文面からひしひしと伝わってくる。(明治安田生命エコノミスト・小玉祐一) 

●ふだんうかがい知ることの難しい、金融政策決定の内側を見ることは興味深い。

日本経済が低迷を続ける中で、いかにして金融政策が形成されていったのか、経済や金融の専門家でなくとも一読の価値がある。(ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト・櫨 浩一)

●1998年からの4年間の金融政策決定の現場が詳述されている。金融政策のあり方について考えさせられる。(嶋中雄二)

●日銀の金融政策の背景がわかる。(みずほ証券市場調査本部統括部長・高田 創)


【8位】

経済財政諮問会議の戦い
経済財政諮問会議の戦い大田 弘子

東洋経済新報社 2006-05
売り上げランキング : 54116

おすすめ平均 star
star大田大臣のこれからが見もの・・・
star小泉総理のリーダーシップ

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●経済財政諮問会議の裏方としての現場経験を臨場感を持って語る著者が、今度は担当閣僚として戻り、同じ組織を使って何をどう料理するのか興味は尽きない。手の内を明かしてしまったと後悔しているだろうか。(早稲田大学ビジネススクール教授・西村吉正)

●経済諮問会議でどのような方法で議論が行われ、決定していったのかがよくわかる。官僚や族議員との戦いの激しさがよく理解できた。ただ、本音が書けない部分も多いのだろう。やや消化不良ぎみなところもある。(城西大学現代政策学部教授・霧島和孝)

●戦後最長となる景気回復を実現した小泉政権だが、具体的にどういった政策が経済再生に寄与したかを指摘することは難しい。しかし、著者が指摘するように、経済財政諮問会議が経済政策の決定過程を透明化したことは間違いなく評価される点だ。(ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト・斎藤太郎)

●内閣府の事務方として、5年間の既得権益への挑戦の記録。(小玉祐一)


【9位】

脱デフレの歴史分析―「政策レジーム」転換でたどる近代日本
脱デフレの歴史分析―「政策レジーム」転換でたどる近代日本安達 誠司

藤原書店 2006-05
売り上げランキング : 34017

おすすめ平均 star
star歴史分析の意義
star「通貨」で負けた日本、そして歴史は繰り返すのか?
star現状分析の為にどうぞ

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●近代以降の日本の経済を政策レジームの推移から分析した鋭い論考。日本がここ十数年直面した経済的停滞の評価とその処方箋も歴史的見地からクリアに提示している。06年の一大成果である。(上武大学ビジネス情報学部助教授・田中秀臣)

●エコノミストによる本格的な歴史実証分析であり、「政策レジーム」転換によって近代日本の政治・経済・外交をとらえ直そうとする野心作。(大東文化大学経済学部教授・中村宗悦)

●誤った経済政策が経済を停滞させ、経済の停滞が社会の混乱を招くことは多い。戦前期の日本は、そのような状況にあった。本書は、誤った政策の結果を示すのみならず、なぜ誤った政策が採用されたのかを、政策レジーム間の競争という方法で分析する。戦争に連なる戦前期の政治変化を、独創的に、かつ説得力豊かに描く。(原田 泰)


【10位】

孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生
孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生ロバート・D. パットナム Robert D. Putnam 柴内 康文

柏書房 2006-04
売り上げランキング : 20659


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●米国で一人でボウリングをする人の割合の増加は、孤独と不信社会の象徴である。膨大なデータに基づいたハードな書物だが、軽妙洒脱な表現が読者を飽きさせない。タイトルを日本人向けに訳せば「孤独なカラオケ」になるか。(関西大学文学部教授・竹内 洋)

●アメリカにおいてもコミュニティの衰退が著しいという現実と、それへの対処法。(東京学芸大学教授・山田昌弘)●社会関係資本について語るうえでの必読の現代の古典。訳もすばらしく、大部ながら実に読ませる。(北海道大学大学院文学研究科助教授・山下範久)


【10位】

上げ潮の時代―GDP1000兆円計画
上げ潮の時代―GDP1000兆円計画中川 秀直

講談社 2006-10
売り上げランキング : 22328

おすすめ平均 star
star安部内閣の経済政策理論を読む
starサプライサイド経済学の本
star期待と不安が・・・

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●安倍首相の『美しい国へ』ではあまり経済政策に触れられてなかった。GDP10000兆円達成が可能かどうかは別にして、安倍政権の経済政策の考え方を理解するのに役立った。(メリルリンチ日本証券チーフ株式ストラテジスト・菊地正俊)

●本書中のたった数ページの記述だが、政権の中枢に位置する人物が歴史上初めて力強く、デフレ経済からの脱却と、金融政策主導の成長戦略を発言したことを高く評価したい。(田中秀臣)

●本書の積極果敢なやや浮ついた感のある主張には賛否両論あるだろうが、政治の中心にいる人の発言だけに迫力がある。主張にそれなりの裏付けもある。経済成長と財政再建の二兎が本当に手に入るのか。(霧島和孝)


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週刊東洋経済「この経済本がすごい!2006年決定版 『経済・経営書ベスト100』」
2006年12月30日, 週刊東洋経済, 194~203ページ

【12位】

日本経済の新局面
日本経済の新局面小峰 隆夫

中央公論新社 2006-11
売り上げランキング : 14471


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●長期低迷から得た教訓やその間の構造改革について、具体例を用いた丁寧かつ平易な表現により見解を述べており、非常に参考になる。(富国生命保険シニアエコノミスト・森実潤也)

●「失われた10年」からようやく脱却したとされる日本経済が直面する課題を、さまざまな視点から整理し分析している。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング投資調査部主任研究員・森山昌俊)

●長期停滞から得た教訓を整理し、さらに人口減少などの今後の長期的課題に対する解決策を考察している。日本の潜在成長率についての解説がわかりやすい。(浜銀総合研究所調査部主任研究員・北田英治)


【13位】

フラット化する世界(上)
フラット化する世界(上)トーマス・フリードマン 伏見 威蕃

日本経済新聞社 2006-05-25
売り上げランキング : 235

おすすめ平均 star
star現実は妄想の共有化の所産である。
star長々と
star勝ち組、負け組論-グローバル版

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フラット化する世界(下)
フラット化する世界(下)トーマス・フリードマン 伏見 威蕃

日本経済新聞社 2006-05-25
売り上げランキング : 259

おすすめ平均 star
star自分の視野って??
starグローバル化ということの真の意味
star視野が広がります!

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●情報通信技術の革新が、経済の基礎条件を大きく変化させた。今や世界は土地や労働力の移動、さらには時間の制約からも解放され、生産性上昇にとどまらず、新たなビジネス機会を生み出している。

米国企業は夜寝ている間にインドの企業に仕事をさせ、朝にはその成果を使える。(東海東京証券チーフエコノミスト・斉藤 満)

●ベルリンの壁崩壊から始まる世界経済の融合と画期的なIT技術の発展と普及に伴い、ビジネスの潮流が全世界(特に中国とインド)を巻き込む形で大きく変化してきていることを、さまざまな例を用いて具体的に示す。

同時に世界経済の主導的役割を果たしてきた米国が、今後引き続き同じような役割を維持するためにはどうすべきかということについて、社会体制を含めて論じている。世界のビジネスの全体像把握とともに、日本の方向についても考えさせられる本。(石油天然ガス・金属鉱物資源機構上席エコノミスト・野神隆之)


【13位】

「小さな政府」を問いなおす
「小さな政府」を問いなおす岩田 規久男

筑摩書房 2006-09
売り上げランキング : 6966

おすすめ平均 star
star日本の財政政策 処方箋
star「新自由主義」への信条表明
star期待はずれ

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●ブレア政権下のイギリス経済などをケーススタディとして、「小さな政府」論の是非をあらためて問いかけた好著である。安倍政権の経済政策を考えるうえでも大変参考になる。(ドイツ証券シニアエコノミスト・安達誠司)

●先日他界したノーベル経済学賞受賞経済学者ミルトン・フリードマンの小さな政府論をケインズと対比しながらうまくまとめている好著。(千葉商科大学学長・加藤 寛)


【15位】

スティーブ・ジョブズ-偶像復活
スティーブ・ジョブズ-偶像復活ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン 井口 耕二

東洋経済新報社 2005-11-05
売り上げランキング : 5653

おすすめ平均 star
star著者の書き方が気になる・・・
star「伝記」として読まさせてもらいました
starあの、最新のジョブズ本

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●スティーブ・ジョブズ物はどれを読んでも面白い。この本もついつい読まされてしまう。ジョブズの強い個性が幾多のエピソードで語られる。たとえば外食の席で必ずウエーターともめ、支払いは必ず他人にさせた。契約は絶対視せずVLSI社との2億5000万ドルの契約破棄に際しては10万ドルしか払わなかった。菜食主義にもかかわらずガンだというが、長生きしてもらいたいものだ。(東京電機大学工学部情報通信工学科教授・脇 英世)

●アニメのピクサー社、さらにはiPodのヒットでかつて逐われたアップル社での復活物語を通じて、ジョブズの光と影を描く。変人からよき隣人に変身するかもしれないと期待を抱かせる。(フレイムワークマネジメント代表・津田倫男)


【15位】

階級社会―現代日本の格差を問う
階級社会―現代日本の格差を問う橋本 健二

講談社 2006-09
売り上げランキング : 2362

おすすめ平均 star
star最終章は良いと思う。最終章だけ読んでもいい。
star社会の流れは変えられる 静かに鼓舞する一冊

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●大竹文雄著『日本の不平等』を格差社会論の右派としたら、本書は左派である。格差社会どころか、階級社会化しているというのだから。階級という古びた言葉を蘇らせる筆力がすごい。(竹内 洋)

●日本の不平等の実態について、実証的で説得力に富む分析。下層の人々は、政治についての期待感が低く、現状を変えようとする意思を持たないという指摘は、政治学者にとっては重大な問題提起である。(山口二郎)


【15位】

障害者の経済学
障害者の経済学中島 隆信

東洋経済新報社 2006-02-10
売り上げランキング : 5760

おすすめ平均 star
starこんな事すら広く知られていない現状にうんざり。
star当事者意識を脱却して
star経済学と言う以上は

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●多くの人々が知らず、経済分析の対象になると考えられていなかった問題に経済学を適応し、新鮮な結論を導いている。経済学は、障害者の便益を上げるために社会の負担を増やすべきだという議論をせずに、何が最も効率的に便益を上げるかを議論する。(原田 泰)

●経済学の視点で障害者問題を取り上げた著作は、おそらく前例がない。あるべき政策を考えるうえでも参考になるはず。(上野泰也)


【15位】

日本経済の構造変動―日本型システムはどこに行くのか
日本経済の構造変動―日本型システムはどこに行くのか小峰 隆夫

岩波書店 2006-03
売り上げランキング : 71641


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●「人間のための経済」「市場メカニズムの重要性」「世代の自立」という明確な問題意識の下、丁寧かつ周到に議論が展開されている。たとえば産業構造の変化を論じるに当たり、「モノ作りは経済の基本か」「観光立国論批判」など小気味よく論じられ、印象的である。(新光総合研究所投資調査部副部長・竹井 豊)

●経済変動は、環境変化に反応して順序を持ってドミノ倒しのようにやってくる。構造改革といわれる事象を交通整理していく論理は、著者の明快さが光る。(第一生命経済研究所主席エコノミスト・熊野英生)


【15位】

コルナイ・ヤーノシュ自伝―思索する力を得て
コルナイ・ヤーノシュ自伝―思索する力を得てコルナイ ヤーノシュ Kornai J´anos 盛田 常夫

日本評論社 2006-06
売り上げランキング : 37834

おすすめ平均 star
star理想を実現するしたたかな生き様

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●財政規律をめぐるキー・コンセプトの一つ、「ソフトな予算制約」を唱えたコルナイの思索と苦悩の遍歴をつづった自伝。東西両体制に深く身を置いたうえでの述懐は、わが国の立ち位置についてもあらためて考えさせてくれる。(三菱総合研究所主席研究員・後藤康雄)

●1928年生まれのハンガリーの代表的な理論経済学者の自伝。戦争や体制変換を乗り越えてきた著者の回想は、対象が多岐にわたり、大変興味深い。また、HPでの訳者のサポートにより、理解を一層深めることができることも、特筆されよう。(竹井 豊)


【15位】

中国経済のマクロ分析―高成長は持続可能か
中国経済のマクロ分析―高成長は持続可能か深尾 光洋

日本経済新聞社 2006-08
売り上げランキング : 56923


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●中国経済が直面している諸問題についての日中の専門家による分析は、それぞれ読み応えがある。(ニッセイ基礎研究所主任研究員・伊藤さゆり) ●本書は、日中の代表的なエコノミストや研究者たちが、中国の経済計画・財政金融政策、金融システム、企業・労働システム、為替管理制度等に分析のメスを入れ、率直かつ建設的な提言を行っており、中国経済の実像を解き明かすのに好適な書といえる。(嶋中雄二)


【21位】

経営戦略を問いなおす
経営戦略を問いなおす三品 和広

筑摩書房 2006-09
売り上げランキング : 2495

おすすめ平均 star
star学者さんらしい節度ある良書
star歯切れよい明快な論旨
star事業は経営者で決まる

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●詳細なデータ、事例分析を通じ、「戦略を直接説くよりも事業観を鍛えるに限る」という戦略の現場から発想した実践的な戦略論を展開している。(埼玉りそな産業協力財団専務理事・根岸茂文)

●戦略は人に宿る、アートと言い切り、既存の戦略論とは一線を画す。(米山秀隆)


【21位】

官のシステム
官のシステム大森 彌

東京大学出版会 2006-09
売り上げランキング : 5015

おすすめ平均 star
star行政優位国家の解剖学~官僚は何に従って生き残るのか

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●行政学の権威による「官のシステム」に対する幅広い論及が行われている良書である。これまでさまざまな形で行政にかかわってきた著者だけに、コクの深い分析が行われている。その中でも、私が強く同感したのは「政(まつりごと)に深く関わった来た官が政にあまり関わる場面が少なくなっているために役割喪失感を強めており、新たな役割に関する展望を開かなければ『やる気』の衰退に結びつく」という指摘である。(中野雅至)

●経済の本ではないが、官の行動を研究した分析は見事である。(加藤 寛)


【21位】

ダメな議論―論理思考で見抜く
ダメな議論―論理思考で見抜く飯田 泰之

筑摩書房 2006-11
売り上げランキング : 553

おすすめ平均 star
star新たな議論・知性の誕生
star題材がわかりやすく、議論のポイントを押さえた参考書
starいわば論理的な消去法

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●よい議論ではなく、ダメな議論とは何かから入る構成は見事。文例には思わず実例が浮かんできてしまう。あらゆる人々に読んでもらいたい快著。(若田部昌澄)

●ある主張の真偽を見抜くテクニックを整理して説明しており、参考になる。(上野泰也)


【21位】

日本の経済システム改革―「失われた15年」を超えて
日本の経済システム改革―「失われた15年」を超えて鶴 光太郎

日本経済新聞社 2006-07
売り上げランキング : 53037

おすすめ平均 star
star良書ではない
star全体をサーベイするには良いかも
star読み応え有りです

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●「失われた15年」の決算書であり、バブル後に決別した日本経済の指針の書である。比較制度分析など最新理論を駆使した内容の濃い一冊である。(霧島和孝)

●現実の政策課題を、近年の経済学の成果を踏まえ、歯切れよく、かつ誠実に考察。(後藤康雄)


【21位】

「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史
「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史ウィリアム バーンスタイン William J. Bernstein 徳川 家広

日本経済新聞社 2006-08
売り上げランキング : 1767

おすすめ平均 star
star歴史的偶然が生んだ人類共有のレシピ

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●19世紀初頭から現代に至るまでの資本主義の歴史を中心とした文明史。その壮大なスケールに圧倒される。(三菱UFJ証券チーフエコノミスト・水野和夫)

●近年の経済史研究を踏まえた「豊かさ」の人類史。成長とは何か、考えさせられる一冊。(滋賀大学経済学部助教授・柴山桂太)


【21位】

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田 望夫

筑摩書房 2006-02-07
売り上げランキング : 98

おすすめ平均 star
star中学生や高校生に読んでほしい。おじさんはもう遅いかも。
starITの新しい流れの読み方
starIT業界を志望する人、働いている人必読

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●グーグルをやたらにほめすぎではないかという批判もあるが、Web時代のすごさを初めて現実味を持って説明した価値は高い。(スクウェイブ代表取締役・黒須 豊)

●グーグル台頭によるITビジネス社会の変化が手際よくまとめられており参考になる。(住友商事総合研究所情報調査部チーフエコノミスト・奥田壮一) 株式会社


【21位】

株式会社
株式会社ジョン・ミクルスウェイト エイドリアン・ウールドリッジ 高尾 義明

ランダムハウス講談社 2006-10-12
売り上げランキング : 2322

おすすめ平均 star
star株式会社の存在こそが資本主義

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● 世界繁栄の土台は会社であり、世界が望みを託すのも会社である。人は時間とエネルギーを会社とともに費やしている。その割に会社といえば1602年のオランダ「東インド会社」しか知らない人が多い。紀元前のメソポタミアの商取引から現代まで、英国エコノミスト誌の記者が波乱万丈の会社の一生を読みやすく描く。(丹羽宇一郎)

●株式会社の発生から現在までの歴史を簡明に書いている。(奥村 宏)


【21位】

富の未来 上巻
富の未来 上巻A. トフラー H. トフラー 山岡 洋一

講談社 2006-06-08
売り上げランキング : 1438

おすすめ平均 star
star現代における最高の知性との出会い
star時間・空間・知識
star圧倒的にホンモノ!

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富の未来 下巻
富の未来 下巻A. トフラー H. トフラー 山岡 洋一

講談社 2006-06-08
売り上げランキング : 1715

おすすめ平均 star
star世界情勢を統一的にとらえる-これからどうなるのか?
star波の向こうには?
starなるほど

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●世界はかつてない規模とスピードで変化を始めた。そこに富の源泉があり、これをうまくつかんだ人が富を得ることになる。ここでは富を貨幣的な概念のみならず、精神的、社会的見地からもとらえている。(奥田壮一)


【21位】

危機の宰相
危機の宰相沢木 耕太郎

魁星出版 2006-04
売り上げランキング : 123151

おすすめ平均 star
star昔の「所得倍増」なんて興味ないという人にもおすすめ
star池田氏の「勘」というもの
star所得倍増にこんな物語が隠れていたとは

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●「上げ潮政策」の原点である、池田内閣の所得倍増計画策定における政策論争を生き生きと描いたノンフィクション小説。(安達誠司) ●高度成長を演出した池田勇人は大蔵省では敗者だった。人間・池田勇人に感銘を受ける。(映画監督・仲倉重郎)


 
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